報道発表

岡田外務大臣と潘国連事務総長の会談

平成22年8月3日
(写真)岡田外務大臣と潘国連事務総長の会談 (写真)岡田外務大臣と潘国連事務総長の会談




本3日(火曜日)午後7時15分から約2時間,岡田克也外務大臣は,外務省賓客として訪日中の潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と,飯倉別館において会談及び夕食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。終了後,共同記者会見が行われました。

  1. 冒頭,岡田外務大臣より,潘国連事務総長が歴代の国連事務総長として初めて広島平和記念式典に出席され,また,長崎を訪問されることを歓迎すると述べました。潘事務総長からは,日本を訪問でき嬉しく思う,特に今回,原爆投下の65周年に長崎を訪問し,広島平和記念式典に出席できることは光栄であると述べました。
  2. 核軍縮・不拡散について,岡田大臣から,日本は9月の国連総会の機会に豪州とともに「核軍縮・不拡散に関する外相会合」を実施する意向であることを伝えました。これに対して,潘事務総長から,核兵器の脅威は現実のものであり,「核のない世界」の実現に向けて国際社会に強いメッセージを発信したい,9月には軍縮会議ハイレベル会合を予定していると述べました。
  3. 北朝鮮の問題について,岡田大臣から,北朝鮮が安保理議長声明を真剣に受け止め,核問題等の解決のために前向きかつ具体的な行動を取る必要がある旨述べました。潘事務総長から,朝鮮半島の問題については非常に懸念しており,国連事務総長として北朝鮮との話し合いが進むよう可能な限り協力したい旨述べました。
  4. 安保理改革について,改革の早期実現が必要との認識で一致しました。岡田大臣からは,引き続き潘事務総長の理解と協力を得て議論を進展させていきたい旨述べました。
  5. PKO・平和構築について,岡田大臣から日本の取組について説明したのに対し,潘事務総長からは,ハイチPKOへの自衛隊の迅速な派遣をはじめ,日本の貢献とリーダーシップに感謝する旨述べました。
  6. その他,地球規模の諸課題としてミレニアム開発目標(MDGs),気候変動,生物多様性など,地域情勢としてアフガニスタン,スリランカ,ミャンマーなどについて,幅広い意見交換を行いました。
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