報道発表

中曽根外務大臣とデスコト国連総会議長の会談

平成21年8月4日

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本4日午後2時頃から約40分間、外務省において、中曽根外務大臣は、外務省賓客として訪日中のデスコト国連総会議長と会談を行ったところ、概要は次のとおりです。

  1. 冒頭、中曽根外務大臣より、デスコト議長が国連総会議長として安保理改革や国際金融危機といった国際的な課題についてリーダーシップを発揮したことに敬意を表し、これからも国連と日本、出身国であるニカラグアと日本の協力のため尽力していただきたいと述べました。更に、デスコト議長の広島と長崎訪問が実りあるものなることを願っていると述べました。デスコト議長からは、日本を訪問できて嬉しく思う、広島、長崎での平和記念(祈念)式典には、二度と悲劇を繰り返さないとの強い決意と連帯感から出席することとした旨述べました。
  2. 国連安保理改革について、中曽根大臣から、安保理改革は日本の最重要外交課題の1つであり、日本国民の8割が我が国の常任理事国入りを望んでいる、これまでのデスコト議長の指導力を高く評価すると述べました。これに対して、デスコト議長から、安保理改革については16年間にわたり議論が行われてきたが、自分(デスコト議長)が総会議長である間に総会での政府間交渉が開始された、今後交渉を前進させたいと考えている旨述べました。
  3. 核軍縮・不拡散について、中曽根大臣から、日本は、唯一の被爆国として、広島、長崎の悲劇を繰り返してはならないとの決意の下、国際的な核軍縮・不拡散推進のための取組を行っており、本年4月に自分(中曽根大臣)も世界的核軍縮を進めるための「11の指標」を提案したと述べました。これに対して、デスコト議長から、世界的な核軍縮の機運を活用すべきであり、そのための日本のリーダーシップに期待すると述べました。
  4. その他、世界経済・金融危機や国連総会の再活性化にも議論が及んだ後、最後にデスコト議長より、自分は、日本の国民や文化に大変親近感を抱いており、今回日本を訪問して我が家に帰ってきたかのように感じると述べました。

(参考1)デスコト総会議長の訪日日程

(参考2)第63回国連総会

(参考3)デスコト総会議長の訪日歴

(参考4)国連総会議長の広島、長崎訪問

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