談話
イラクにおける連続テロの発生について(外務報道官談話)
平成25年5月28日
5月27日(現地時間同日),首都バグダッド及びその周辺で連続テロが発生し多数の死傷者が出ていること,及び,最近のイラク各地における一連のテロに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。我が国は,亡くなられた方々及び御遺族に心から哀悼の意を表します。
テロはいかなる理由においても正当化できず,我が国は,罪のない人々を無差別に標的にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難します。
我が国は,イラク政府及びイラク国民が,このような卑劣なテロに屈することなく,更なる国民和解と政治・民主化プロセスの進展を通じて,国内の諸課題を解決していくことを期待するとともに,このようなイラク政府及びイラク国民の努力を引き続き支援していきます。
【参考】
- 報道等によれば,5月27日(現地時間同日),首都バグダッド及び同周辺で複数のテロが発生し,これまでに少なくとも約70名が死亡し,約190名が負傷。28日(日本時間同日)付バグダッド発AFP電は,5月のテロ事案によるイラクでの死者数は,現時点で500名以上に達したと報じている。
- 同じく報道等によれば,5月20日(現地時間同日),首都バグダッド及び南部のバスラ県バスラを含むイラク各地において自動車爆弾や路肩爆弾を使用した爆弾テロ等が多数発生し,少なくとも90人が死亡,300人以上が負傷。このうち,バスラでは,自動車爆弾テロ2件が発生し,少なくとも13人が死亡,48人が負傷。