記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年10月9日(金曜日)17時33分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

冒頭発言

ロシア・イルクーツク防疫研究所職員の死亡

【茂木外務大臣】まず、私から1点。
 ロシアのイルクーツク防疫研究所の職員が死亡した件に関してです。ロシアのイルクーツク州にあるペスト防疫研究所職員が、原因不明の肺炎で死亡したとの報道を受けまして、外務省では、邦人保護に万全を期すべく、在ハバロフスク総領事館において、イルクーツク州の在留邦人の安否確認及び注意喚起を行いまして、一昨日、7日までに、全員の安全確認をしたところであります。
 また、同日、7日水曜日に、WHOの発表を受け、一つは情報収集、そして、二つ目に邦人の安全確保、三つ目に、今後の様々な事態への備えのために、外務省領事局長をヘッドとする連絡室、そして、在ハバロフスク総領事館に総領事をヘッドとする現地対策本部をそれぞれ立ち上げたところであります。
 また、昨日、8日木曜日には、在ハバロフスク総領事館から、注意喚起のメールも発出させていただきました。
 引き続き、緊張感をもって状況を注視いたしまして、また、原因もはっきりしていないということで、情報収集に努めるとともに、関係各所と連携して、邦人の保護に万全を期していきたいと考えています。
 私からは以上です。

質疑応答

ロシアにおけるペスト感染の疑い

【共同通信 市川記者】大臣、冒頭に御発言いただきましたペストの関連でお伺いいたします。大臣、最初に御発言いただいた上で、WHOのテドロス事務局長は、公衆衛生上のリスクを正確に評価するため、ロシア側に情報共有を求めていると明らかにしました。こういう事情も踏まえて、外務省としてこうした状況をどのように見ているかという点と、冒頭の御発言と重なるかもしれませんが、邦人保護の観点から、検討されている対応を改めてお聞かせ願えればと思います。

【茂木外務大臣】冒頭申し上げたように、今まだ原因も不明でありまして、その特定も含めて、緊張感をもって対応したいと思っておりますし、既に本省においても、また総領事館においても、連絡室、そして対策本部を立ち上げたところであります。その目的3つを申し上げましたが、邦人の保護は極めて重要であり、万全を期していきたいと考えています。

ロシアによる赤根ICC所長らに対する身柄引渡し要請

【時事通信 木下記者】ロシアによる国際刑事裁判所ICCの赤根智子所長らに対する身柄引渡し要請について伺います。ロシア最高検察庁は8日、赤根智子所長ら8人の身柄引き渡しを、ICCの本部のあるオランダなどに要請したと発表しました。ロシアはこれまで、ICCによるウクライナ侵攻をめぐるプーチン大統領の逮捕状発布を不当として、赤根所長らを指名手配し、裁判所が本人不在のまま有罪判決を言い渡すなど対抗措置を強めてきましたが、今回のロシア側の働きかけに対する受け止めと政府の対応についてお伺いします。

【茂木外務大臣】まず、御質問の発表については承知をしております。
 日本は、国際社会における最も重大な犯罪の処罰と撲滅、法の支配の徹底のため、常設の国際刑事法廷であるICCを一貫して支持してきております。
 ICC関係者に対して、こうした措置をとることは不当であり、受け入れられず、これまでも、その旨ロシア側に申し入れてきたところです。有罪判決が出た際等、様々な機会に申入れを行ってきたところであります。
 今回、ロシア側がオランダを含む複数国に対して身柄引渡し要請をしたことは、日本の立場と相容れるものではなく、遺憾であると考えております。
 今後も、ICC及び他の締約国と意思疎通を行いながら、不当な措置についてのロシア側への更なる申入れを含めて、適切に対応していきたいと考えています。

ロシアにおけるペスト感染の疑い

【テレビ朝日 前田記者】 冒頭のイルクーツクの件について追加でお伺いしたいのですが、米国やWHOはロシアに対して情報を開示するようにと求めています。日本政府として、ロシアに対して情報開示を求めるといったようなお考えはあるのか、お聞かせください。

【茂木外務大臣】申入れはしております。その申入れの内容につきましては、外交上のやり取りであり、控えさせていただきます。

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