記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年10月6日(火曜日)15時19分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

冒頭発言

イエメン及びジブチに対する緊急無償資金協力

【茂木外務大臣】私の方からまず1件、報告をさせていただきます。イエメン、ジブチにおける緊急無償資金協力についてであります。
 バブ・エル・マンデブ海峡を含む中東地域の平和と安定は、日本を始めとする国際社会全体のエネルギー安全保障の観点からも極めて重要であります。そのバブ・エル・マンデブ海峡に面するイエメンにおいては、7月以降のホーシー派による軍事行動の激化により、多数の国内避難民が発生しているほか、ジブチにおいても難民が流入する等、人道状況が悪化しております。
 こうした状況を受けて、本日、日本政府は、イエメン及びジブチに対して、合計1,000万ドルの緊急無償資金協力の実施を決定をいたしました。今般の協力により、現地で活動する国際機関等を通じて、食料、保健などの分野での人道支援を実施していきます。
 我が国は、引き続き、関係国や関係機関と緊密に連携して、中東地域全体の平和と安定に向けて貢献をしていきたいと考えています。

質疑応答

米海兵隊員の強盗殺人容疑での逮捕

【共同通信 市川記者】沖縄県で発生した米兵による事件について伺います。米海兵隊が強盗殺人容疑で逮捕された事件を受け、地元からは、具体的で実効性のある再発防止策を早急に講じるよう、米側に強く求めてほしいとの声が上がっています。大臣、既にグラス大使に抗議し、綱紀粛正と再発防止の徹底、これを求めたところではありますが、こうした沖縄の怒りや不安の声も踏まえて、引き続き、外務省としてどのように対応していかれるお考えでしょうか。

【茂木外務大臣】まず、今回の米軍関係者による事件、これは地元の皆様に大きな不安を与えるものでありまして、あってはならないものと極めて遺憾に受け止めているところです。
 那覇市において発生した強盗殺人事件に関して、まず、初動として、4日午後、日曜日でありましたが、グラス駐日大使を外務省の方に召致いたしまして、今般の事案について強く抗議をするとともに、捜査への全面的な協力、そして、米軍人等の綱紀粛正、及び再発防止を求めたところであります。
 その上で、事件の発生を防止するために、いかに実効性のある措置を取っていくかについて、日米間で協議を進めていきたいと考えておりまして、日米間で連携して再発防止の徹底に取り組むとともに、地元の負担軽減にも取り組んでまいりたいと考えております。

日米地位協定の見直し

【琉球新報 照屋記者】沖縄県内で米海兵隊上等兵が強盗殺人容疑で逮捕された事件で、日米地位協定に関連して伺います。今回、日本側の警察当局が緊急逮捕で容疑者の身柄を確保したため、地位協定上の米軍人容疑者の身柄引渡しという国際上の問題には発展していません。ですが、これまで、米兵らによる凶悪事件が起こるたびに、歴代沖縄県知事は日本の捜査・司法権が著しく制限される日米地位協定が米軍・軍属による事件事故の背景にあるとの問題意識を引き継いできました。仲井眞弘多元知事は、「諸悪の根源はここ(地位協定)にある」と指摘し、玉城デニー前知事は、「地位協定によって守られているとの認識が米軍人等の根底にある」と述べています。米軍や軍属による事件事故の再発防止を図るためにも、地位協定の抜本見直し、もしくは一部見直しに取り組む考えはありますでしょうか。大臣の見解を具体的にお聞かせください。

【茂木外務大臣】御指摘の事件に対する受け止めについては、先ほど述べたところです。まさに、事件の発生を防止するために、いかに実効性のある措置をとっていくか、米側と協議を進めたいということも申し上げました。
 その上で、日米地位協定に関して、政府として、これまでも、国会等で答弁してきたとおり、手当すべき事項や事案の性格に応じて、効果的かつ機敏に対応できる最も適切な取組を通じて、一つ一つの具体的な問題に対応してきたわけであります。
 例えば、2015年に環境、そして17年には軍属に関する二つの補足協定も締結したところであります。
 政府としては、このような取組を積み上げることによって、日米地位協定の在り方を不断に検討していきたいと考えております。

米海兵隊員の強盗殺人容疑での逮捕

【毎日新聞 田所記者】共同通信の質問に対して、実効性ある再発防止策を日米で協議して、負担軽減も話し合うということですけれども、どの協議の場で、どういうレベルで協議していくことを想定しているのでしょうか。

【茂木外務大臣】先ほど申し上げたのは、実効性のある措置をとっていくかについて、日米間で協議を進めていきたいという話でありまして、まさに、一昨日からの事案であり、できるだけ早く米側とも調整をしながら、どういった協議を進めていくかということについては検討したいと思います。

日米関係

【ラジオ・フランス 西村記者】日米関係について質問させていただきます。最近の日米首脳会談の際に、高市総理は日米同盟の絆の強さを世界へ強力に発信したと強調しました。しかし、海外の専門家の記事を読んだところ、解釈は少し異なります。まず、海外マスコミは日米首脳会談についてほぼ報じていない状況ですし、また、そのあとの米中首脳会談の際に、日本に対して厳しい言葉が使われたということ、また、トランプ米大統領本人は、それほど日米関係の絆の強さ等を強調していない状況です。つまり温度差を感じているのですが、それに対して大臣の見解をお願いします。

【茂木外務大臣】質問は感想に基づくものでありまして、それにつきましては私がコメントする立場にはないと思っておりますが、海外の主要メディアでも日米首脳会談については、複数取り上げられていると、このように承知しております。
 米中首脳会談、その直前のタイミングで高市総理とトランプ大統領と、実際に会談行った。トランプ大統領がニューヨークで行った会談の数は、かなり限られていたと思うところでありますが、その会談において、中国を始め、インド太平洋の情勢について、認識を日米の間で共有し、強固な日米同盟を内外に示すことができた。私も同席しておりましたが、大変有意義だったと考えております。
 日米同盟は、我が国の外交・安全保障政策の基軸でありまして、今後も安全保障、経済安全保障など、幅広い分野で日米協力を具体的に進め、その更なる高みを目指していきたいと考えております。

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