記者会見
茂木外務大臣会見記録
(令和8年7月28日(火曜日)16時41分 於:本省会見室)
冒頭発言
ホライズン・ヨーロッパへの準参加
【茂木外務大臣】私の方からまず1件、本日の閣議におきまして、EUの研究開発支援枠組みでありますホライズン・ヨーロッパへの日本国政府の準参加に関する協定に署名することを決定いたしました。明後日、7月30日木曜日に、ブリュッセルにおいて署名が行われる予定であります。
この協定の締結によりまして、欧州を中心とした国際的な共同研究ネットワークへの我が国の企業や、大学、研究機関による参加が促進され、日本の科学技術力の強化等につながることを期待いたしております。
私からは、以上です。
質疑応答
イラン情勢(攻撃の応酬の中断と日本の役割)
【共同通信 恩田記者】イラン情勢について伺います。米軍が、11日から13日連続で続けていた対イラン攻撃は24日以降中断されており、イランも反撃を止めております。トランプ米大統領が交渉に傾いているとの報道もあります。大臣は、米・イラン間の話合いに必要な環境情勢に最大限努めていきたいとの意向ですが、攻撃の応酬が中断されたことへの受け止めと、今後、イラン側への働き方も含め、日本として、どのように役割を果たすか、お考えを伺います。
【茂木外務大臣】現在、米・イラン間においては、攻撃の応酬が一時停止しまして、トランプ米大統領もイランとの交渉を行っていく旨発言しています。短期的ではありますが、良い動きだとは捉えております。今後の情勢、引き続き、予断を許さないのは確かでありますけれど、米・イラン間の協議が継続し、事態の沈静化が早期に図られることを期待いたしております。
ホルムズ海峡含みます中東地域の平和と安定は、日本のみならず、国際社会全体にとって極めて重要であります。日本としても、米国及びイランを始め、各国との対話のパイプ、これを十分生かしながら、事態の早期沈静化や、米・イラン間の協議の着実な進展に向け、これまで最大限の外交努力を行ってまいりました。
特に、イランのアラグチ外相との間では、2月の28日以降、既に7回の電話会談を重ね、事態の早期沈静化及びホルムズ海峡における追加的な費用のない形での自由で安全な航行の回復に向け、継続的に働きかけを行ってきたところであります。
近くアラグチ外相との間でも、再び話合いをしたいと、そんなふうにも考えておりまして、今後も関係国との意思疎通を続けて、外交的解決するために必要な環境醸成に、日本として、最大限努めていきたいと考えています。
日中関係(ASEAN関連外相会議期間中の日中外相間の接触)
【朝日新聞 宮脇記者】日中関係についてお伺いします。茂木大臣は、22日に訪問先のマニラで、中国の王毅(おう・き)外相と言葉を交わしたと明らかにされています。一方で、中国外務省の林剣(りん・けん)副報道局長は、昨日の定例会見で、「短いやり取りも一切なかった」と述べました。中国側のこうした発信についての受け止めをお願いいたします。
【茂木外務大臣】御質問の件については、先週、現地での会見でお答えしておりまして、お聞きいただいたと思いますけれど、それ以上申し上げることはありません。
いずれにしても、中国との間では、今後も様々なレベルで意思疎通を行っていくことが重要だと、そのように考えています。
ミャンマー新政権との対話
【パンオリエントニュース アズハリ記者】
(以下は英語にて発言)
日本とミャンマーの関係についてお伺いします。ミャンマーは最近、いくつかのASEAN会合に参加しており、ASEANとの関係が正常化しつつあるように見受けられます。日本は、歴史的に良好な関係を築いてきたミャンマーとの間で、直接対話の新たな章を開くことができる状況にあるのでしょうか。
【茂木外務大臣】先般のASEAN関連の外相会合では、ミャンマーからは事務方が参加していたと、そんなふうに思います。引き続き、我が国としては、ミャンマー情勢の改善のためには、暴力の即時停止、アウン・サン・スー・チー氏を含みます被拘束者の解放や、当事者間の真摯な対話を含みます政治的な進展、さらに国民生活の向上に向けた取組が不可欠であると、そのように考えています。
こうした考えの下で、我が国として、引き続き、ミャンマー当局を始めとする全てのステークホルダーに対する働きかけを含め、情勢改善に向けた取組強化をしていきたい、このように考えています。
