記者会見
茂木外務大臣会見記録
(令和8年5月22日(金曜日)16時03分 於:本省会見室)
冒頭発言
日米豪印外相会合への出席
【茂木外務大臣】まず、海外出張についてお話しします。私、来週5月25日からインドを訪問しまして、26日に、デリーにおきましてインドが主催します日米豪印の外相会合に出席する予定であります。
私自身、初の日米豪印外相会合であります2019年9月の会合に参加しておりまして、今回の会合は、2021年2月の電話会談以来、約5年ぶり4回目の出席ということになります。
日米豪印は、基本的価値を共有する4か国で連携をし、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、幅広い分野で実践的協力を進めていく枠組みであります。
今回のQUAD外相会合では、国際秩序の構造的な変化に直面する中、国際情勢について、戦略的かつ率直な意見交換を行いたいと考えております。FOIPの実現へのコミットメント、これを再確認し、今後のあり得べき具体的な協力についても、率直に意見交換をしてまいりたいと考えております。
また、その機会に、各国の外相とも個別の会談も行いまして、それぞれ議論を深めたいと、こんなふうに考えております。
私からは以上です。
日米豪印(外相会合開催の意義)
【朝日新聞 宮脇記者】冒頭、御説明いただいたQUADについてお伺いいたします。首脳会合は、米印関係の悪化などにより、昨年は開かれませんでした。そうした中、今回、外相会合が開かれる意義について、どのようにお考えでしょうか。
【茂木外務大臣】今回の外相会合は、国際秩序の構造的な変化に、今、直面する中、日米豪印で現下の国際情勢について認識を共有し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、今後のあり得べき具体的な協力について議論を行うよい機会となると、このように考えております。
また、昨年7月のQUAD外相会合においては、日米豪印の優先的な協力事項として、海洋安全保障、また、経済安全保障を始めとする分野を推進していくことを確認しているところでありまして、こうした分野を含め、様々な議論が行われると考えております。
日米豪印(首脳会合に向けた働きかけ)
【産経新聞 永原記者】関連でお伺いします。2年開かれていない首脳会合についてなんですけれども、日本は米豪印、それぞれと良好な関係を築いていると思うのですが、今回の外相会合の中で、首脳会合の早期開催に向けて、大臣から働きかけを行われる考えがあるのかどうかお伺いいたします。
【茂木外務大臣】 まず、日米豪印を含みます地域の同志国のネットワークを強化していくことの重要性、これは日米間を含め、各国の首脳、外相レベルで累次にわたって、確認をしてきているところであります。こういった点も踏まえて、今般の外相会合においては、あり得べき首脳会合を見据え、外相間でしっかりとコミュニケーションを取りたいと考えております。
NPT運用検討会議
【毎日新聞 田所記者】NPTについてお尋ねします。米中露などの核兵器国の考え方が、今、一致しておりませんで、さらに、今回はイラン問題をめぐる対立もありまして、成果文書採択が危ぶまれております。日本が大きな役割をNPTについて果たしてきたと思うんですけれども、過去2回に続いて文書採択ができなければ、NPTの影響力が低下しかねない状況かなと思います。文書採択の難航について、どう御覧になっていますでしょうか。併せて、会議では、中国が日本の核兵器取得を断固防ぐべきだというふうな演説をして、日本が反論しました。この中国の発言をどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。
【茂木外務大臣】御指摘のNPT運用検討会議、現在大詰めの状態にあるわけでありますが、すべてのNPT締約国で見解を一致させることは、率直に言って、なかなか容易ではない状況が続いていると、そのように感じております。
事前に、私から議長国を最大限支援すること、二つ目に日本が主導する多国間グループ等を活用して、NPT体制の維持・強化に向けた機運醸成に全力を挙げること、さらに三つ目として、被爆の実相への国際社会の理解の促進に努めることについて、指示を出しているところであります。
さらに、会議の冒頭には国光副大臣が出席し、今週には英利政務官を派遣して、ベトナム議長国や各国代表と直接やり取りを行うなど、我が国の代表団は最大限の外交努力を行ってきておりまして、最後まで最善を尽くしたいと、このように考えているところであります。
そして、御指摘の中国によります、NPT運用検討会議での一般討論演説の内容については、根拠のない指摘であったり、多くの誤りが含まれておりまして、我が国としては到底認められるものではないと考えておりまして、こういった中国の発言については、NPT運用検討会議の場で、しっかりと反論を行っておりまして、我が国に対する事実無根の発言等に対しては、事実関係に基づいて、反論を適切に行い、冷静かつ毅然として対応してまいりたいと考えております。
「FIFAワールドカップ2026」安全対策特設ページ
【テレビ朝日 飯田記者】来月開幕するサッカーワールドカップに向けて、邦人保護について質問します。外務省は、安全情報に関するワールドカップの特設ページを発表しました。こういった特設ページを作ったのは初かと思いますが、作成の意図と、現地に行く日本人に大臣から呼びかけがあればお願いいたします。
【茂木外務大臣】来月11日から、FIFAワールドカップ2026が開催されます。まず、日本代表チームの活躍を期待したい、そのように思っているところであります。
今回、史上初めて3か国にまたがり開催されること、また、多くの日本人の方々が現地で観戦することが予想されるわけでありまして、これを踏まえて、より一層、安全情報にアクセスしやすくするために、今般、外務省本省のホームページに、初めてFIFAワールドカップ安全対策特設ページ、これを御指摘のように開設させていただきました。
その他、在メキシコ日本国大使館及び在ヒューストン日本国総領事館でも特設サイトを開設するとともに、本日22日には、広域情報も発出をしたところであります。
この機会に現地で観戦される方には、安全安心に試合を楽しんでいただくためにも、特設サイト等を活用して情報収集を行うとともに、安心安全な海外旅行のための「たびレジ」への登録もぜひお願いしたいと、こんなふうに思っております。
