記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年2月10日(火曜日)16時39分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

冒頭発言

茂木外務大臣のミュンヘン安全保障会議出席

【茂木外務大臣】まず、冒頭、私の方から。週末のミュンヘン安全保障会議に出席する予定です。2月13日から16日まで、ドイツのミュンヘンを訪問して、ミュンヘン安全保障会議に出席いたします。
 会議では、欧州とインド太平洋の安全保障をテーマとするパネルディスカッションに参加いたします。また、各国参加者との議論を通じて、「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンであったり、同盟国・同志国との連携を重視する日本の外交・安全保障政策について、しっかり発信していきたいと、このように考えています。
 また、この機会に、G7外相会合にも参加をする予定であります。国際情勢が揺れ動く中、G7の意思疎通、また、結束。これは極めて重要であると考えております。国際社会の主要課題について率直な意見交換を行い、G7の連携を改めて確認したいと考えております。さらに、マージンの時間で、各国のカウンターパート外相との会談等も調整をいたしております。
 私からは以上です。

衆議院選挙結果を踏まえた今後の外交方針

【共同通信 恩田記者】衆院選が8日投開票され、自民党が単独で3分の2の議席を獲得し、大勝しました。高市政権が安定した政治基盤を得たことで、日中関係の改善に期待する声もあります。3月には総理の訪米も控えますが、今後の外交にどのように臨むか伺います。

【茂木外務大臣】今回の衆議院選挙、私も全国各地、応援でまいりましたが、一つは責任ある積極財政、そして国際環境、我が国を取り巻く環境が極めて厳しい中で、力強い外交・安全保障政策を進めていきたいと、こういったことを訴えさせていただきました。国際社会、そして、日本を取り巻く安全保障の変化が、様々な分野で、加速的に厳しさを増している中で、安定した政治の基盤、これはしっかりとした外交を展開していくための大きな力になるものだと考えております。
 その意味で、今回の選挙の結果については、大きなご支持をいただいた分、今後の責任も重いと、そのように今考えております。自分としては、昨年来、各国のカウンターパートとの間で構築してきた信頼関係であったり、協力関係、これを土台として、日米同盟の深化、同志国との多角的な連携、グローバル・サウス諸国との関係強化を、一層積極的に取り組んでいきたいと思っております。
 同時に今年は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の提唱から10年でありまして、これを日本外交の柱として、力強く推進し、時代の変化に合わせて、このFOIPそのものも進化をさせていきたいと、こんなふうに考えております。
 今回の選挙で、大変大きなご支持をいただいた。国民の皆さんの期待に応えられるように、今後とも国益を守り、そして、国際社会で、より存在感を高める日本ならではの外交、私が強調しております、力強く、そして、視野の広い外交、これを展開していきたいと、こんなふうに考えています。

衆議院選挙結果への台湾の反応に対する日本側の受け止め、黎智英氏に対する量刑言い渡し

【ドイチェ・ヴェレ 鄭仲嵐記者】以下の2点で伺いたいと思いますが、まずは、衆議院選挙によって、自民党は大きな成功を収めたことを受け、台湾の頼総統も「X(エックス)」で、今後の日台関係の更なる深化を協力機会に期待を寄せるコメントを発表されました。これに対して、外務省としてどのような受け止め、対応をお考えでしょうか。次は、香港の「リンゴ日報」アップル・デイリー創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏についてです。昨日、ライ氏に対して懲役20年の判決が言い渡されまして、これに対し、ライ氏が獄中で一生を終える可能性が極めて高くて、深刻な打撃です。日本政府は、この判決をどのように見ていますか。また、米国のルビオ国務長官に同調し、中国側へライ氏の釈放を求める考えはありますでしょうか。よろしくお願いします。

【茂木外務大臣】まず、選挙。これは日本の有権者の皆さん、この投票によって決められるものだと思っております。その上で、台湾の多くの人々が、様々な形で、衆議院選の結果について、メッセージを寄せられている、このことは承知をいたしております。
 台湾は、我が国にとって、基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人でもあります。
 政府としては、台湾との関係を「非政府間の実務関係」として維持していくとの基本的立場を踏まえ、日台間の協力と交流の更なる深化を図っていきたい、こんなふうに考えているところであります。
 それから、ジミー・ライ氏の件に関してでありますが、今回の案件が、香港が享受してきた民主的・安定的な発展の基礎となる言論の自由であったり、結社、集会の自由にもたらす影響などについて、重大な懸念を持っております。
 香港において、自由で開かれた体制が維持され、民主的・安定的に発展していくことが重要であるというのが、我が国の一貫した立場であります。
 香港において、今回の件を含めて、「一国二制度」への信頼を損なわせるような事態が続いているわけであります。中国、香港当局に対して、香港市民の権利や自由が尊重されるよう求めるとともに、国際社会とも緊密に連携して、そうした働きかけを行っていきたいと考えております。

トランプ米大統領のSNS発信

【ラジオフランス 西村記者】選挙期間中の、トランプ大統領による内政干渉は、日本の政府に問題視されていない理由の説明をお聞かせください。

【茂木外務大臣】先ほどの質問で、お答えしたとおりです。
 選挙は、国内で行われておりまして、日本の国民が、それぞれ、これは経済の問題もそうです。そして、社会保障の問題もそうです。外交・安全保障の問題も、それぞれの政党が、自分の政策を訴え、選挙戦を戦い、そして、国民が判断された結果だと、こんなふうに考えています。

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