記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年10月23日(金曜日)17時12分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

ロシアによる邦人記者拘束事案

【時事通信 木下記者】ロシアによる邦人拘束についてお伺いします。外務省の中村仁威(なかむら・きみたけ)欧州局長が20日にモスクワを訪れ、ヴォロビヨヴァ外務省第三局長と会談し、早期の領事面会と即時解放を求めました。欧州局長が直接赴いてロシア側に求めたことについての意義と、その会談をはじめ、日本の申入れに対するロシア側の現在の回答について伺います。また、米国の国務省報道担当者やグラス駐日大使が、ロシアによる邦人拘束について非難していますが、米国を始め国際社会と連携した対応についてお考えがあればお聞きします。

【茂木外務大臣】日本側から、領事面会の一刻も早い実現、そして邦人の即時開放等を求めてきておりまして、今回、中村欧州局長がロシアを訪問して、ロシア外務省第三局長に対して、日本の要求を改めて伝えたということであります。
 ロシア側の反応については、外交上のやり取りですので詳細は控えますが、いずれにしても、今後も強く領事面会の実現、そして早期の、即時の解放を求めていきたいと思っております。
 昨日、邦人が拘束をされております拘置所を訪問しましたが、これはあくまで差入れを行うということであり、御家族等が御希望される差入れを実際に行いました。ただ、領事面会はまだ行われておりませんので、これはしっかりと求めていきたいと思っております。
 また、米国の国務省、そしてグラス大使の発信については、感謝しているところであります。
 その上で、国際社会との連携につきましては、邦人保護に万全を期す観点から、様々なことが今後考えられると思いますが、その時々の状況に応じて適切に対応していきたいと考えています。

長生炭鉱で発見された人骨等の身元特定のためのDNA型鑑定に係る日韓間の協力

【中国新聞 下高記者】山口県の長生炭鉱で見つかった人骨のDNA型鑑定に関する日韓間の協力について伺います。今日午前に、鑑定の結果、身元の特定に至らなかったと発表がありました。 遺骨が帰ってくることを待っている遺族もいますが、結果について率直な受け止めをお願いします。また、今後さらに人骨が見つかった場合は、同様に韓国政府と協力して鑑定を進める考えがあるかも教えてください。

【茂木外務大臣】長生炭鉱で発見されました人骨等については、昨年 2025年8月の人骨の発見から今般の結果発表に至るまで、韓国政府との間で緊密に意思疎通を行ってきましたが、身元特定には至りませんでした。
 その上で、今後、新たな遺骨等の発見があった場合には、関係省庁及び韓国政府との間でどのような協力が可能か、改めて意思疎通を行っていきたいと考えております。
 韓国政府との間では、国交正常化以来、これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていきたいと考えておりまして、本件を含めて緊密に協力をしていきたいと考えております。

国際的な子の連れ去り事案に関する米政府方針

【フリージャーナリスト 牧野氏】先日、米国のルビオ国務長官が、9月に国際的な子どもの連れ去り事案の解決を妨げた関係者に対して、ビザの発給を制限する新方針を発表しました。日本も対象となり得ると考えますが、日本政府はこの声明をどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。また、米国側から、日本の制度の運用や個別事案について、説明や改善を求められているのかどうかお伺いします。

【茂木外務大臣】御指摘の発表を承知しておりますが、他国の政策に関する事項であり、コメントは差し控えたいと思います。
 その上で、日本は、国際的な子の連れ去り事案に対して、ハーグ条約に基づき、適切に取り組んでいるところであります。 米国との間では、緊密に意思疎通を図りつつ、引き続き条約に基づき適切に対応していきたいと考えています。

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