記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年4月7日(火曜日)18時09分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

【茂木外務大臣】今、令和8年度の予算が成立したところでありますが、しっかりと外交にも生かしていきたいと、こんなふうに思っております。御質問がありましたらお願いします。

イラン情勢(日・イラン外相電話会談等)

【共同通信 恩田記者】大臣は、昨日、イランのアラグチ外相と3度目の電話会談をされました。意思疎通を継続できていることの意義を伺います。また、仲介努力を続けているパキスタンとも電話会談をされましたが、米・イラン間の停戦交渉に期待することも併せて伺います。よろしくお願いします。

【茂木外務大臣】アラグチ大臣とは、今回の事態、2月28日に発生してから、昨日で3回目ということになるわけでありますけれど、イラン情勢で、今、最も重要なことは、事態の早期沈静化ということでありまして、昨日も、アラグチ大臣と電話会談を行いまして、日本の考えを伝え、現在、関係国が仲介している外交的取組、これに真摯に向き合うように、直接求めたところであります。
 また、昨日はそれに先立ちまして、仲介努力を行っておりますパキスタンのダール副首相兼外相とも電話会談を行いまして、仲介努力の状況であったりとか、また、早期沈静化に向けて、緊密に意思疎通していくということで一致を見たところであります。
 我が国としては、一貫して対話を通じた問題解決が重要であると、このように考えてきているところでありまして、米国とイランとの協議、これが進展することを期待しているところであります。
 現在、イランと率直に、直接やり取りができる国というのは少ないのではないかなと、こんなふうに考えておりまして、我が国としては、長年の関係もあり、イランと直接に、やり取りできるこういう関係も生かしながら、また国際社会等と連携しながら、事態の早期沈静化に向けて、あらゆる外交努力を行っていきたいと思っているところであります。
 もちろん、ホルムズ海峡の安全な通航等々についても、大変重要なことだと考えておりまして、そのことも含めて、早期の実現を図っていきたいと、こんなふうに考えております。

政府安全保障能力強化支援(OSA)の活用

【共同通信 恩田記者】政府がOSAを創設してから3年が経過しました。同志国連携において重要な役割を果たしてきていると思いますが、今後どのように活用していきたいか伺います。よろしくお願いします。

【茂木外務大臣】OSA、同志国の軍に対して資機材の供与であったりとか、またインフラ整備を通じて、同志国の安全保障能力の向上に貢献することによって、我が国との安全保障協力関係の強化であったり、また、望ましい安全保障環境の創出を図る資金協力の枠組みとして、立ち上げたわけであります。
 2023年に創設して以来、これまで3年間になるわけですけれど、これまで11か国に対して、16案件を決定、実施してきました。海洋における警戒監視のための資機材供与、こういったものが中心になってきたわけでありますが、供与国から、大変高い評価を受けている、このように考えております。
 そして、今年度は、過去最高となります181億円のOSA予算、これを政府予算の中に計上いたしております。厳しさを増しております国際情勢の中で、OSAの重要性、これはますます増加していると、こんなふうに考えておりまして、今後も、インド太平洋地域を中心に、対象国、これを更に拡大して、同志国連携の裾野を広げると同時に、より高度で規模の大きい案件の実現、これを通じて地域の安定、そしてまた、望ましい安全保障環境の創出に一層貢献していきたいと、こんなふうに考えています。

NPT運用検討会議への対応

【中国新聞 小林記者】一部報道で、首相がNPT出席を見送られ、外務副大臣を派遣すると報じられました。日本政府からNPTに、どなたが行かれて演説をなさるのか、事実関係の確認と、NPT再検討会議への日本政府の対応姿勢を教えてください。

【茂木外務大臣】NPT運用検討会議、日本政府としての対応については、現時点で決まっていることはありません。
 いずれにしても、我が国は、唯一の戦争被爆国として、引き続き、「核兵器のない世界」の実現に向けて、国際社会と緊密に連携をしながら、NPT体制を維持・強化するための現実的かつ実践的な取組を進め、NPT運用検討会議において、積極的な役割を果たしていきたいと、こんなふうに考えております。

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