記者会見
上川外務大臣臨時会見記録
(令和6年9月4日(水曜日)18時08分 於:本省正面玄関)
質疑応答
【記者】大臣はこれから、日豪「2+2」に出席するため、オーストラリアを訪問なされますが、意気込みを伺います。併せて、自民党の総裁選挙について、推薦人20人の確保の目処が立ち、11日に出馬表明会見をされるとの報道がございますが、事実関係を教えてください。
【大臣】今日から豪州を訪問します。今回の訪問は、日豪外務・防衛閣僚協議ということで、「2+2」の開催となります。私(大臣)は、7月からですね、アメリカそしてフィリピン、さらに8月に入りまして、インド、そして今回の豪州ということで、2ヶ月の間に4回の「2+2」を実施することになりました。
豪州はですね、太平洋地域におきまして海洋国家ということで、非常に日本と大きな連帯の、繋がりのある国であります。こうした国とこれまでもASEAN、さらにアジアの国々、さらには島嶼国などの国々とも大きな関係の中で協力をし、この地域全体の安全保障環境の整備でありますとか、あるいは連結性の強化を目指して協力をするとか、こうした流れであります。
また、二国間の関係でも、豪州はクアッドの仲間でありまして、またさらにウォン外相とは、この間4回に亘りまして外務大臣としてのお互いの女性の閣僚として意見交換をし、さらにこの地域におきましては、カナダのジョリー外相もいらっしゃるということで、3人力を合わせて女性ならではの視点で様々な政策、課題を、あるいはアイディアを出し合ってきた仲間であります。今回もそうした話し合い、意見交換もできるものと大変楽しみにしているところであります。
2つ目の質問は、私(大臣)は、今日から外務大臣として一意専心の思いで、この大事な「2+2」の成果に向けて努力していきたい思いですけれども、今できるだけこの時間をとらえて皆様のところに私(大臣)の決意を申し上げ、またこの思いを伝えながらご支持いただくという形で精力的に動いてきたところであります。
推薦人につきましては、もう一息というところでありまして、今かなり目処が立ちつつあるかなと思うわけでありますけども、確認をしながら丁寧にお一人お一人の推薦の思いを形にしていって、最終的な所までなんとか行きたいなということで、今日もその意味でいろいろなところに訪問させて頂いているところであります。
「チーム陽子」で日本初の女性首相を出そうと、誕生させようと、非常に情熱的にお力を頂戴しておりまして、ちょっと感動的な場面も沢山この間ございました。こうした大きな動きの中で私(大臣)自身なんとか立候補に向けて前進できればな、とこんなふうな思いを改めて強くしたところであります。
私(大臣)が立候補できること自身が日本の政治が変わる、そして自民党が変わると、こういうことを示す、ある意味では出来事になるというふうに確信しております。海外からも大変関心をもって見守って頂いているということでありますので、なんとかこの壁を突き破るという所までいきたい、こういう思いで、今一生懸命走っている状況です。
【記者】茂木幹事長が出馬会見をしまして、非常に経済政策のウェートが高かったのですが、大臣が立候補する際にどのような経政政策を立てるか現時点で考えを教えて頂けますでしょうか。
【大臣】今の経済政策については、今外交の分野におきましても非常に、色々面白い動きを、それぞれの企業もまたは個人もしてらっしゃるということで、私(大臣)は経済と外交をかける、ということで経済フロンティアの外交を今実施しているところであります。
そういう中で国内の経済と海外の経済はリンクしているという状況でありますので、こういったことをしっかりとデータに基づいて分析をしながら、そして実態とマッチングできるような形で、とにかくスタートアップ、あるいは例えばリスキリング、こういった分野におきましては、ものすごく動きが激しいです。デジタルの時代でもありますし、これを使っていくということでありますので、課題解決に向けましても大きな成長の種が沢山あると思っています。
政策をどのように打ち出していくかは、まさに立候補表明のときに伝えさせて頂きたいと思っておりますので、今はこの点に留めさせていただきますが、成長する魅力ある日本の経済を創っていくということが今の時代の中で極めて大事だと思っておりますので、未来志向でしっかり経済政策を訴えかけていきたいというふうに今考えております。
【記者】本日、茂木幹事長が出馬表明会見で防衛増税と子育て支援金の保険料追加負担の停止について言及しましたが、岸田政権の看板政策として進められてきたものに対して、こういった発言への受け止めをお願いできますでしょうか。
【大臣】そのような会見をなさったということについては承知しております。私(大臣)自身、立候補なされた方の発言のひとつひとつについてコメントすることは差し控えさせていただきますが、この今の時代の中でどのような経済政策をとっていくかは喫緊の課題ではありますので、しっかりと私(大臣)自身の政策の中にも打ち出して参りたいと思っております。
【記者】総裁選の立候補についてですけども、先ほど20人の方の目処が立ちつつあるという話でしたが、報道ではですね、11日にも会見されるという内容も出ています。20人の確保が正式に決まり次第、もう少し前倒しされるのか、それともやはり12日告示でその前日の11日ぎりぎりに会見で表明されるおつもりなのか、現状どのようなスケジュール感でいるのでしょうか。
【大臣】今申し上げたところでありますが、「チーム陽子」の皆さんと一緒にどのように進めていくのかも含めてよくお話しをしながら場所とか時間とか日にちとかということを決めていくべきことだというふうに思っております。ただ、そこに至る大事な推薦人の皆様の推薦をいただくかというところが大きな壁でありますので、ここに向けて最後の最後の最後までしっかりと訴えていき、また推薦いただけるように努力していきたいというふうに思っております。
いずれにしましても12日には、ある意味では、総裁選が始まりますので、その前の11日が最後となるわけでありますが、それをどのように考えるかはまさに推薦人の確保のしっかりした目処が立つかどうか、ここが勝負かなと思っております。