記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成31年4月28日(日曜日)16時12分 於:サウジアラビア・リヤド)

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冒頭発言

今回の訪問では,サルマン国王に拝謁をした他,アッサーフ外務大臣,ジュベイル外務担当国務大臣との会談を行いました。この後夕方から,ムハンマド皇太子を表敬をする予定でいます。

サウジアラビアが取り組んでいる将来世代のための改革は,サウジの安定に不可欠であり,中東のみならず,国際社会にとっても非常に重要だと考えます。そうした認識の下,「日・サウジ・ビジョン2030」の着実な実施を通じて,サウジアラビアの改革を日本がしっかりと支持し,その日本の姿勢が揺るぎないということを伝えるとともに,両国間の戦略的パートナーシップを再確認を致しました。

日本が議長を務めるG20のサミットが6月に迫っておりますが,来年のG20サミット議長国はサウジアラビアでございます。連携をして今年,来年のG20,しっかり成功をさせていこうというところで一致を致しました。

また,26日にWTOの紛争解決機関の会合において,韓国による日本水産物などの輸入規制に関する会合がございましたが,サウジアラビアから,日本に専門家を派遣し調査した結果,日本産食品の安全性が確認されたため,サウジアラビアは輸入規制措置を解除しており,日本産食品は安全であるという旨の発言がありました。そのことに対して,私から先方に御礼を申し上げました。

中東情勢が大きく変化する中,中東地域の安定の要であるサウジアラビアと,地域情勢に関してもじっくりと意見交換を致しました。私からは以上です。

質疑応答

【記者】今回のサウジの訪問なんですけど,今回の大臣の訪問が,外遊が延べ100ヶ国目にこのサウジでなったかと思います。改めてそのうちの中東訪問というのがもう20ヶ国,およそ20ヶ国になると思うんですけど,改めて100回目を迎えて,それだけの外遊をされているということの意義,それからその中東外交をこうして積極的にされることの意義を一言お願いします。

【河野外務大臣】中東外交から申し上げれば,中東というのは日本のエネルギーの安定供給の要でもありますし,それは日本だけでなく,非常に多くの国のエネルギーの供給源になっているところから,この中東が平和であり安定していることが世界経済の着実 な発展に非常に大事だというふうに思っております。
 日本は非常に中東において特別なポジションを占めていると思っておりますので,この日本の特別な立場をしっかりと活用をして,この中東の平和と安定に寄与していきたいというふうに思っております。
 やはり,外交をやっていく上で先方に足を運んで信頼関係を築いていくというのは非常に大事だと思っております。ODAが半減をし,軍事力を使えない日本の裸の外交力が試されるようになった今,しっかりと外務大臣がこうした外交のリーダーシップを執っていくことが大切だと思っております。  100ヶ国目と言っても延べ100ヶ国ですから,実際の国の数で言えばおそらくまだ70ヶ国に達していないのではないかと思います。国連加盟国だけでも193ある中で,やはり,これからもしっかりと地道にどの国も取り残さず,日本にとって大切だというメッセージをきちんと伝えていきたいというふうに思います。

【記者】今,先ほど韓国のWTOの件についてお話があったと思いますけど,それについてもう少し具体的にどういったようなりとりを,日韓関係についてやりとりがあったのかお伺いしてもよいでしょうか。

【河野外務大臣】WTOで上級委員会の報告書及びその該当部分を除いたパネルの報告書が採択をされましたが,その際,日本として今回のこのWTOの上級委員会は紛争解決に資するものになっていないということについて問題提起をいたしました。その問題提起に対して10を超える国よりですね,同様の賛同の発言があったこと,サウジアラビアを始めいくつかの国からこの日本産の食品の安全性,それから韓国の輸入規制に関する日本の立場を支持するような発言がありました。

【記者】今の,サウジアラビアに対して御礼をしたというのは,アッサーフ外相に対してということでしょうか。

【河野外務大臣】アッサーフ外相との会談の中で申し上げました。

【記者】地域情勢について話されたということですが,イランの核合意,アメリカの制裁やカタール断交問題,中東和平などの議題を想定されたと思うのですが,どういった話をされたのでしょうか。

【河野外務大臣】パレスチナの中東和平,シリア,イラン,など中東情勢全般についてかなり幅広く意見交換をさせていただきました。

【記者】アッサーフ外相とはイランについてはどういうやりとりがあったのでしょうか。

【河野外務大臣】内容について触れるのは控えたいと思いますけども,地域情勢に関する幅広い意見交換をいたしました。

【記者】G20について,6月に日本で開催されますが,サウジアラビアからは皇太子とかどなたが来られるという話はありましたか。

【河野外務大臣】サウジアラビアからもハイレベルの参加が期待されるところであります。来年のサウジアラビアでのG20サミットに向けて,両国しっかり連携をして今年の大阪,来年のサウジアラビアのサミット,共に成功させようと一致をいたしました。

【記者】今のイランの件というのは,経済制裁の件について意見交換されたのでしょうか。

【河野外務大臣】経済制裁の件だけではなく,非常に幅広い意見交換をいたしました。

【記者】サウジ人記者の殺害事件の問題で先週の記者会見の場でもすでに要請をされているということだったんですが,今日の会談の中で改めてその真相究明の要請などされたでしょうか。 あるいは,また,皇太子との会談でお話を出すという予定はございますでしょうか。

【河野外務大臣】サウジ側の司法当局が既にこの問題について事実究明並びに再発防止などについて取り組みをされているということ,そして,日本はそれに対する信頼をしていますと言うことを申し上げました。

【記者】それは,外相に対してということでしょうか。

【河野外務大臣】外務大臣にです。

【記者】ビジョン2030の中で経済特区の設立等の話があったと思いますが,日本からその当局についてその規制緩和について提言なんかも出てたかと思いますが,その進捗についての話だとか,時期とかそう言ったお話はございましたでしょうか。

【河野外務大臣】そうした一つ一つのことについては,6月の閣僚級合同委員会で行われることになろうかと思います。

【記者】先ほど,記者の事件についてサウジの取組を信頼されているという以外におっしゃったことがあるかと,先方からは何かコメントありましたか。

【河野外務大臣】先方からの発言は差し控えたいと思います。

【記者】今おっしゃった,6月の日・サウジアラビアの閣僚会合なんですが,これは日程ですとか,どういうことをテーマに行うなど具体的に何か決まりましたでしょうか。

【河野外務大臣】日本とサウジアラビアの日・サ・ビジョン2030について進捗状況その他の確認をしようという会合を,これは6月の半ばに日本で行われることになると思います。

【記者】G20の次のリヤドの開催についての連携ということでしたが,日本からどなたかハイレベルでのどなたか,首脳が出席するとか,そういったことについて話しがございましたでしょうか。

【河野外務大臣】サミットですから,当然首脳が参加することになると思います。

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