記者会見

林外務大臣臨時会見記録

(令和4年2月24日(木曜日)19時42分 於:大臣接見室)

冒頭発言

【林外務大臣】本日、ロシアによるウクライナの侵攻が発生したとの情報に接したことを受け、ガルージン駐日ロシア大使を外務省に召致しました。
これまで岸田総理を含め、様々なレベルで、力による一方的な現状変更ではなく、外交交渉により関係国にとって受け入れられる解決方法を追求すべき旨、働きかけを行ってきたにもかかわらず、今般ロシアがウクライナに侵攻したことは大変遺憾です。
私からガルージン駐日ロシア大使に対し、
今回ロシアがウクライナに侵略したことは、ウクライナの主権、そして領土の一体性の侵害に他ならず、明らかに国際法違反であること
力による一方的な現状変更は断じて認められず、今回の侵攻を強く非難すること
ロシア側は直ちにウクライナへの侵攻をやめ、ロシア国内に撤収すべきこと
を伝えました。
その上で、日本国民を含め、民間人、第三国人の安全が無条件で守られるべきことを強く要求をいたしました。
我が国として、事態の改善に向けて、G7を始めとする国際社会と連携して取り組んでいきます。
私からは以上でございます。
先程、最初にロシア大使に対し申し上げたところで、今回ロシアがウクライナに侵攻したということです。侵略したと言ったかもしれませんが、正確には侵攻したことは、ということです。

質疑応答

【記者】先程のガルージン大使とのやり取りの中で、北方領土交渉についてロシアから発言があったかどうかということと、紹介できればその内容を教えていただきたいのと、この問題がある中で、領土交渉についてどのように臨まれるかということをお聞かせください。

【林外務大臣】私からは先程申し上げたことを今申し上げたとおりでございます。
また、北方領土交渉もしくは共同経済活動への影響という仮定の話については、お答えすることは差し控えますが、今回の事態に関する我が国の立場は先程ガルージン大使に伝えたとおりでございます。

【記者】先程のやり取りの中で、ガルージン大使は特殊軍事作戦だと話してですね、その正当性を述べていたと思うのですが、岸田総理が昨日発表した経済制裁について先方から反応なり意見はあったのでしょうか。

【林外務大臣】ガルージン大使からは主にこれまでのロシア側の主張が繰り返されたわけでございます。それ以上の詳細については、外交上のやり取りであるため、コメントは差し控えたいと思いますが、私からはいずれにせよ私が今日、大使に述べたことを本国に正確に伝えるように要請いたしました。

【記者】大臣からは、これまでの日本政府の立場の、G7と連携して制裁などの措置をとるという、これまでの姿勢についての説明というのを今日されたのでしょうか。

【林外務大臣】私からガルージン大使に申し上げたことは先程申し上げたとおりでございます。

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