記者会見

茂木外務大臣臨時会見記録

(令和2年1月14日(火曜日)15時50分 於:米国・サンフランシスコ)

冒頭発言

【茂木外務大臣】今日,ポンペオ国務長官と日米外相会談,テタテ,そしてその後のですね,昼食を挟みながらの会談も含めて,約1時間半実施をしたほか,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官も交えての日米韓の外相会談,これを約50分間,そして日韓外相会談,最後5分くらいテタテをやりましたが,45分間,全体で行ったところであります。
 ポンペオ長官及び康長官を交えた3か国会談では,北朝鮮や中東を含みます地域情勢や国際社会における共通課題に関して,幅広く意見交換を行うとともに,日米韓での緊密な連携を確認することができて,非常に有意義な会談を行うことができたと考えております。
 ポンペオ長官とは,去年の9月の国連総会以来,電話では話していますが,2回目の日米外相会談となりましたが,米国の西海岸というですね,この太陽の降り注ぐリラックスした雰囲気の中で,日米間で協力すべき様々な課題について,時間をかけて率直な意見交換ができたと思っております。ポンペオ長官からは,今後とも頻繁に会いたい,本年米国が主催しますG7外相会合にぜひ来てほしい,また,それより前にも会う機会があれば,そういった発言がありまして,私から,国会日程もありますが,できるかぎり調整していきたい,このように述べて,引き続き緊密に連携することで一致をいたしました。
 日韓の方ですけれど,日韓外相会談においては,目下の日韓間の最大の課題であります旧朝鮮半島出身労働者問題をはじめとした諸懸案について意見交換を行いました。この中で,自分(大臣)から韓国側の責任で解決策を示すようにですね,改めて強く求めたところであります。康長官と今後とも,外相レベルを含めて,外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致をいたしました。また,北朝鮮問題についての緊密な連携も改めて確認したところであります。私からは以上であります。

質疑応答

【記者】一点お伺いします。冒頭で日米韓の会合のところでお話のあった北朝鮮と中東に関してなんですけれども,意見交換して緊密連携を確認したということなんですが,より具体的にですね,北朝鮮の核・ミサイル問題と,今の中東情勢,緊迫している状態ですけども,これについてどういった連携をしていくということを確認されたんでしょうか。

【茂木外務大臣】中東情勢について,よく連携していこうということで,現状についてのですね,現状認識を共有するという形でありました。一方,北朝鮮の問題でありますが,基本的に3点についてですね,今後の北朝鮮政策,基本的認識に一致があったと考えております。一つは,米朝対話を通じて非核化を目指すという米国の取り組みを完全に支持すること,そして北朝鮮が,挑発を行うのではなく,完全な非核化の実現に向けて,米朝対話に前向きに取り組むことが重要である,これが1点であります。そして2点目に,国際社会が一体となって安保理決議を完全に履行することが重要である,今の段階でその,制裁の緩和は時期尚早だと,そういう議論をさせていただきました。そして3番目に,いかなる場合においても,日米韓3カ国で引き続き緊密に連携していく,という話であります。そして,北朝鮮問題に関しましては,私(大臣)から,拉致問題の早期解決に向けて,米韓両国に引き続き支持と協力を改めて働きかけたところであります。以上です。

【記者】ポンペオ長官との日米の会談での中東情勢についての話なんですけれど,大臣の方から,軍事攻撃ではなくて,自制的な対応を働きかけるという場面はあったのでしょうか。

【茂木外務大臣】日米の外相会談におきましては,中東情勢についてかなり突っ込んだやりとりを行ったところであります。時間をかけて話をしまして,現状認識を共有するとともに,率直な意見交換を行うことができたと思っております。私からは,中東情勢が緊迫の度を高めていることを深く憂慮している旨述べるとともに,すべての関係者に緊張緩和のための外交努力を尽くすことを日本として求めており,アメリカの自制的な対応を評価すると,このように述べたところであります。ポンペオ長官からは,日本の取り組みを評価する旨の発言がありました。その上で,ポンペオ長官とは,事態のエスカレーション,これは回避すべきだという認識で一致するとともに,引き続き関係国と緊密に連携しつつ,中東地域の緊張緩和と情勢安定化に向けて外交努力を尽くしていくことの重要性を確認いたしました。

【記者】日韓の方ですけれども,冒頭お話ありましたけど,韓国側に対して新たな解決策を大臣の方から求めて,韓国側からは解決策は示されなかった,という理解でよろしいでしょうか。

【茂木外務大臣】具体的に韓国側からですね,今回,新たな提案というのはなかったわけでありますが,引き続き外相レベルを含めて,外交当局間で意思疎通を継続していく,こういう点で一致いたしました。

【記者】先ほど,大臣中東関係のお話で,今後の取り組みの評価というお話がありましたけれども,ポンペオ国務長官から具体的な,日本の自衛隊艦船の派遣と安倍首相の中東訪問に対する反応はいかがだったかという点と,ポンペオ長官から具体的な司令官の殺害等の軍事行動に対する,米国の軍事行動に対する説明はあったのかというのを教えてください。

【茂木外務大臣】かなり質問がとんだので,聞きたいことをもう一度言ってもらえますか。

【記者】まず,先ほど大臣が,日本の中東での取り組みの評価というお話がありましたけれども,一つが,自衛隊の派遣に対する,そのポンペオ長官の反応はいかがだったかという点と,もう1点は,ポンペオ長官から安倍首相の中東訪問に対する反応は何かっていう点をお伺いしたい。

【茂木外務大臣】このですね,自衛隊のアセット派遣については,ポンペオ長官に説明するのは3回目ですから,改めて,具体的に派遣のスケジュールも含めて説明をさせていただきました。その説明を多としたいという話でありました。それから,今週安倍総理が中東,サウジ,UAE,オマーンを訪問していると,また私も今日ですね,米国を訪問して,ポンペオ長官と会談を行っている,さらには,年末にもですね,ロウハニ大統領に対する自制の働きかけ等々,日本として行ってきたところでありまして,そういった日本の取り組みを評価すると,冒頭申し上げたように発言があったということです。

【記者】ポンペオ長官との会談の中で,中東の関係なんですけれども,イランの核合意を巡ってアメリカ側はやはり今の合意に不満があるというか,欠陥があると考えていると思うんですけれども,核合意の今後の在り方について,日米の外相の間で話題にはなったんでしょうか。

【茂木外務大臣】核合意についてはですね,我が国は国際不拡散体制の評価とですね,中東の安定に資する核合意を支持していまして,米国によります核合意離脱を残念である,これが日本の立場であります。同時に米国とは,イランの核保有を認めず,地域の平和と安定を促進するという目標を共有しておりまして,引き続き緊密に連携していくことにいたしました。
 また,イランがですね,今回,核合意に反する対抗措置を取っていることを強く懸念しておりまして,引き続きイランに対してですね,核合意を遵守するよう働きかけるとともにですね,中東における緊張緩和に向けて関係国と連携しつつ,粘り強い外交努力を継続していきたいと考えています。
 ただ今日ですね,中東情勢についてかなり,なんというか時間をかけて話をしたと申し上げましたが,時間の大半の部分はですね,年初来起こっている様々な事態,そして今後の展開に対してのですね,予測等々,そこの中で事態のエスカレーションを避けることは極めて重要であり,そこの中で関係国の連携を図っていこう,この話が中心でありまして,そんなに深く核合意について話をしたわけではありません。

【記者】日米韓の会談の中でですね,日本人の拉致問題については大臣から言及はあったのでしょうか?

【茂木外務大臣】さっき話しましたよ。言いましたよ。

【記者】中東の関連なんですけれど,今後緊張緩和を引き続き日本政府として呼びかけていくと思いますけれど,今回のポンペオ長官との会談を受けて,大臣ご自身がイラン側にまた新たに具体的に働きかけるお考えがあるかどうか。

【茂木外務大臣】これまで起こってきた事態,そして今イラン国内がどういう形になっているか,様々な分析を行いました。当然,今後起こりうる,こういったことについてもですね,想定等についても議論したところでありますけれど,当然これは外交上の問題でありますから,じゃあ今後私が何をする,アメリカが何をする,こういったことについてはコメントを控えたいと思います。

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