記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(令和元年8月21日(水曜日)15時00分 於:古北水鎮・中国)

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冒頭発言

【河野外務大臣】今日は,第9回目になります日中韓外相会議及び日中韓外相昼食会に出席をし,午後,康京和長官と日韓の外相会談を行いました。日中韓の外相会議は,共同記者発表で申し上げたとおりでございますが,日中韓協力,地域情勢・国際情勢,次期サミットの準備の3つの議題で議論を行いました。昼食会につきましては,北朝鮮情勢について,直近の情勢を踏まえた意見交換を行ったところでございます。 今回の外相会議の成果をしっかりと日中韓サミットにつなげていくべく,王毅外務大臣,康京和外務大臣と連携をしていきたいと思います。
 康京和長官と外相会談を行いました。日韓の最大の懸念事項であります旧朝鮮半島出身労働者問題につきまして,韓国側の対応をしっかりと求める旨,私の方から申し上げました。会談の詳細については触れませんが今後とも外務大臣同士を含め外交当局間で意思疎通を緊密にして問題解決をはかろうと或いは北朝鮮問題その他国際情勢にしっかり緊密に連携していこうということでございます。私からは以上です。

質疑応答

【記者】徴用工をはじめとした日韓の関係の問題について今回の協議で進展があったとお考えでしょうか。なかったとお考えでしょうか。

【河野外務大臣】お互いの立場を明確にした上で,この問題が最大の懸案であるという認識は共有出来ておりますので,外交当局の間でしっかりと問題が解決出来るように意思疎通をしっかり続けていこうということは一致をいたしました。しっかりこれから前進させていきたいと思います。

【記者】GSOMIAについて具体的にどのような話があったのでしょうか。なかったのでしょうか。

【河野外務大臣】GSOMIAについても話題には上りました。内容については,差し控えたいと思います。

【記者】GSOMIAについて大臣からご発言がありましたでしょうか。

【河野外務大臣】GSOMIAについて会談の中で話題になりました。

【記者】今回の会談とは離れてGSOMIAの意義と日本としてどうあるべきかという考えについてはいかがですか。

【河野外務大臣】これは日米或いは日米韓非常に重要な枠組みだと思いますので,日本としてはこれはしっかり維持していくべきものだと思っております。

【記者】徴用工問題に関して国際法違反の状態の是正に資するような提案というのは韓国側から何かあったのでしょうか。

【河野外務大臣】今日のやりとりについては,対外的に申し上げるべきではないと思いますが,引き続き外交当局間で緊密に意思疎通をしてまいりたいと思います。

【記者】今日のランチの中で,北朝鮮情勢についてやりとりがあったということですけれどアメリカトランプ大統領は短距離弾道ミサイルについて問題視しないような発言をされていますが,今日の会談の中で短距離弾道ミサイルの話題については何かあったのでしょうか。

【河野外務大臣】今日の昼食会は,中身は一切対外秘ということで行っておりますので,お答えは差し控えます。

【記者】午前中の3か国会談の中では話題になったでしょうか。

【河野外務大臣】午前中の中身は共同記者発表で申し上げた3点のみです。

【記者】韓国側の対応というか中身はともかくとして,大臣の感触として韓国側に変化が現れつつあるというふうにお感じですか。それとも特段の変化はないとお感じですか。

【河野外務大臣】韓国側,外交当局間では,旧朝鮮半島出身労働者の問題を解決しなくてはならないという認識は相当以前から共有しておりますので,そういう意味でしっかりと解決に向けて前進させていきたいと思っています。

【記者】その前進させる気配は先方から出てきたように感じられますか。或いはそこまではまだ至ってないですか。

【河野外務大臣】問題意識は共有していると思いますし,問題を解決しなければならないという思いは共有していると思います。

【記者】日韓関係について,徴用工問題を含めて悪化をしていて国民生活にも影響が出ていますが,人的交流だとか韓国では不買運動が起きています。この状況を大臣としてどのように打開していくつもりでしょうか。

【河野外務大臣】こういう難しい時期だからこそ,国民の交流は重要だということは私が常々申し上げているところでございますし,それは恐らく韓国側も外交当局と同じように考えているのではないかというふうに思っております。それぞれお一人お一人が何を買うか,どこへ旅行するかそれはお一人お一人が決めることでありますから,それに対して政府がどうこうということではありませんけれども,政府間が難しい問題に直面しているからといって国民の交流が妨げられる必要はないと思いますし,むしろそういう時だからこそ国民交流を積極的にやっていくべきだというふうに思っております。

【記者】日中韓外相会談の共同記者発表で王毅外相が日韓関係に触れられました。二国間で問題を解決してほしいと期待をされたと聞きましたけれども,それについての大臣の受け止め,また王毅外相が中国が出てきて日韓は仲介じゃないけれども何かコミットしてくる可能性は。

【河野外務大臣】ありません。

【記者】共同記者発表での日韓関係についての王毅外相の発言についてはどう受け止められましたか。

【河野外務大臣】日韓関係のことについては,先日のバンコクのASEAN関連外相会合でも何人かの外務大臣がご発言をしておりましたので,そういう日韓の両国政府が難しい問題に直面しているということは,多くの外務大臣がご存じだろうと思います。

【記者】韓国の食品医薬品安全処が日本産食品の放射性物質の検査を強化すると発表しました。これについて今日のバイ会談の中で取り上げて何か韓国側に伝えられましたでしょうか。

【河野外務大臣】午前中の日中韓の外相会議の中でも日本の食品について科学的根拠に基づいた説明をしっかりとやってきておりますし,アメリカをはじめ多くの国が規制の大幅緩和或いは規制の撤廃をしているところでありますので,韓国,中国にも隣国として科学的根拠に基づいて早急にこの規制を撤廃してほしいということは申し上げたところでございます。

【記者】日中韓の3か国の中ではとりあげて,日韓のバイでは。

【河野外務大臣】日韓もそこで話をしておりますので,今日の日韓で私から特に申し上げたことはなかったかと思いますが。

【記者】昨日の日韓の局長級協議で韓国内での日本に対するデモであるだとか,不買運動等反日的な動きに対する懸念について対応を求めたんですけれども大臣間でそのやりとりは。

【河野外務大臣】邦人の安全の確保或いは一部の地方議会が合理的でない不当な差別に繋がりかねない条例案の提案ということが起きていることに対する懸念の表明を申し上げました。韓国の外交当局は邦人の安全保護その他につきまして,これまでも対応してくださっておりますのでそこはしっかり続けていただけるものと思っておりますし,日本に訪問してくれる韓国の方に危害が及ぶことがないように日本側としてもしっかりと対応していきたいと思います。

【記者】輸出会議については双方が協議していますけれども,今日議題にありましたりとかそういった以上にどのようなことを話をしましたか。

【河野外務大臣】韓国側からその件について,話題の提起がございました。これは経産省の方も条件が整えば話し合うというふうに繰り返し言っておりますので,そこは輸出管理当局間の話し合いに任せたいと思います。

【記者】日韓外相会談の当日になって放射性検査の強化を発表しました。当日にあててきたとも考えられるこの状態についてどういうふうにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】それは韓国側がいつ発表するか日本側にとってはわかりませんので,それは韓国側にお問い合わせください。

【記者】昨夜王毅外相また康長官とこの地域内でのプロジェクトマッピングというか,ショーというか観覧になられたようですが,どのような雰囲気でやられたのでしょうか。今日の会談にプラスになりましたでしょうか。

【河野外務大臣】昨日の夕食会は,社交の夕食会でした。

【記者】ここまで悪化した日韓関係改めてどこに原因があるとお感じでしょうか。

【河野外務大臣】一番の問題は,旧朝鮮半島出身労働者に関する大法院判決でございますので,そこはしっかりとこの問題を解決するというのが最大の課題だと認識しています。

【記者】今回8月1日に続いて行われた訳なんですが,今回の会談の意義どういうふうにお考えですか。

【河野外務大臣】こういう難しい状況の中でも,外務大臣同士或いは外交当局間同士極めて緊密に話し合いが行われている,やりとりが出来ているということは問題解決に向けて大きく前進をさせることが出来るのではないかと思っておりますので,今後ともしっかり連携をして話し合いを進めていきたいと思います。

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