記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(令和元年7月19日(金曜日)10時47分 於:本省中央玄関ホール)

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冒頭発言

【河野外務大臣】昨年の韓国の大法院判決により韓国側に国際法違反の状況が生じておりましたので,今年の1月に請求権協定に則った協議の申し入れを行いました。協議が成立しませんでしたので,5月20日に協定に則り仲裁付託のプロセスを始めたわけでございますが,仲裁人の指名,あるいは第三国の選定といった必要なプロセスが期限内に行われず,国際法違反の状況の是正に至りませんでした。その仲裁プロセスができなかったことは残念でありますが,韓国側にこの国際法違反の状況の是正を速やかに行っていただくよう強く求めたいというふうに思います。後ほど,外務大臣としての談話を発出させていただくことになっております。私(大臣)からは以上です。

質疑応答

【記者】大臣の発言に対し南(ナム)大使からどのような反応があったのでしょうか。

【河野外務大臣】韓国側に大法院の判決の問題と関係のない問題を混同するようなご発言がございましたが,それはきちんと混同のないように韓国国内で説明をいただきたいと思います。また韓国側から提案がひとつございましたが,この提案は国際法違反の状況を是正するものではございませんでしたので,外交当局間で示されたときに,それは残念ながら解決策たり得ないということはすでに申し上げております。それをベースに何か解決策を議論するということには残念ながらなりません。

【記者】今後の日本政府の対応ですが,国際司法裁判所への提訴を含めて,どのような対応を検討していますでしょうか。

【河野外務大臣】必要に応じた適切な対応をしっかり取ってまいりたいと思います。また,この大法院判決によって日本企業に実害が生じるようなことが万が一起これば,必要な措置を適切に取っていくことになろうかと思います。

【記者】来月にはGSOMIAの更新期限を迎えますけれども,安全保障上の関係にも影響する可能性が出てくるかと思いますが,その点についてはどのようにお考えですか。

【河野外務大臣】日米韓,しっかり連携をして地域の安全保障を確実に高めていかなければならないと思っています。それは外交当局間でも認識は一緒でございますし,防衛当局間でも同じような認識というふうに承知をしております。

【記者】日韓請求権協定の第3条3項の期限は過ぎたんですが,今後日本政府としては仲裁は求めないということ,区切りをつけたという認識でいいのか,ということが一点と,あと先ほど実害があれば必要な措置と仰いましたけれども,これは賠償を国際法に則って韓国政府に請求するということも念頭にあるという理解でよいのでしょうか。

【河野外務大臣】仲裁のプロセスで問題解決できなかったことは非常に残念でございます。外交当局間の対話はしっかりしてまいりたいというふうに思いますが,韓国側に必要な是正の措置を速やかに取っていただきたいというふうに思います。今後,必要な措置をいつどのようにするか,日本側の考えを公にすることは差し控えたいというふうに思います。

【記者】関係のない問題を混同されているというお話がありましたが,日本側の輸出管理の規制の話でしょうか。また,日本としては別問題だという説明ですけど,完全に韓国としては混同されて関係が悪化しているんですが,この現状をどうごらんになりますでしょうか。

【河野外務大臣】輸出管理の問題は日本の国内法令に,いわば任されているものですので,日本として必要な見直しをやるというのはこれは当然のことであります。これは大法院判決とは何ら関係なく行われているものでございます。そこを混同して説明されるようなことがないように我々としては注意喚起をしていきたいと思います。

【記者】会談の場で,日本が到底受け入れられない解決案について韓国側がこれまで提案してきたけれども,とあえて言ったこと,あの場面についてはどのように受け止められましたでしょうか。

【河野外務大臣】韓国側から提案をいただいているわけですが,それは問題の解決に資することがない,国際法違反の状況を是正しないものですので,これは日本として受け入れられないということはその場で申し上げたものでございます。

【記者】先ほど来,輸出管理の問題は大法院判決とは何ら関係がないと仰ってますけども,当初日本側が輸出管理の問題を発表したときに,日韓の信頼関係が損なわれている要因としてですね,この問題を世耕大臣とか経産省の方も仰ってたわけですけども,何ら関係ないというのは言い過ぎなのではないでしょうか。直接関係ないかもしれないですけども,間接的には少なくとも関係があるんじゃないでしょうか。

【河野外務大臣】関係ありません。

【記者】では当初の説明は何だったんですか。

【河野外務大臣】経産省にお聞きください。

【記者】官房長官もそのようなことを仰っていましたけれども,背景として,1つとして,労働者の問題があると仰っていますけれども,その点の矛盾についてはどうご説明されるんですか。

【河野外務大臣】輸出管理はきちんと輸出管理当局間で対話が行われている前提で,その対話が行われていなかった,というふうに承知をしておりますが,今,外交当局で問題解決に当たっている大法院判決に関するものとは全く関係がありません

【記者】そうすると外務省と経産省で言っていることが違うということにはならないですか。

【河野外務大臣】違うことにはならないと思います。

【記者】先ほどの場で,改めて韓国側が提案を示したことを受けてですね,非常に無礼だと強い調子で非難されたわけですけれども,そこで韓国大使がどういうふうな表現ぶりで応答があったのでしょうか。大臣のその非難について。

【河野外務大臣】その後の話について,公にするのは差し控えたいと思います。

【記者】日本側が韓国側の大使の発言を遮ってですね,かなり大きな声で無礼だというのはかなり異例だと思うのですが,それはどういう説明ですか。

【河野外務大臣】この韓国側の提案については,既に外交当局間の間で問題解決には資するものではないということを申し上げております。それを韓国側が公に提案として出してきたということについて,これは日本側からおかしいではないかということを以前にも抗議をしているものでございます。

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