記者会見

河野外務大臣会見記録

(令和元年6月7日(金曜日)13時40分 於:本省会見室)

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冒頭発言

(1)G20貿易・デジタル経済大臣会合

【河野外務大臣】6月8日,9日に,茨城県つくば市で開催されるG20貿易・デジタル経済大臣会合に出席いたします。
 G20が貿易大臣会合とデジタル経済大臣会合を,合同で開催するのは初めてと承知をしております。デジタル経済が発展をするにしたがって,貿易上の課題においていろいろと協調していく重要性が増大してきたことを反映しているのかなと思っておりますが,私(大臣)は,貿易部分において「現下の国際貿易情勢」それから「持続可能・包摂的な成長に貢献する貿易・投資の促進」という二つのセッションで議長を務めます。また,WTO改革の重要性など,G20の議長国として日本が重視する国際貿易の優先課題については,発言をしていきたいと思っております。この会合を月末のG20サミットにつなげていきたいと思っております。
 それからこの会合の機会を捉えて,日本産食品に対する規制をしている国もありますので,日本産食品が厳しい安全管理によって安全が確保されているよということをしっかりとアピールしていきたい,特に輸入規制を続けている国に対してアピールしていきたいと思いまして,夕食会,ワーキングランチ,レセプション,こうしたところで供される食事につきましては,茨城県産の農水産品をふんだんに取り入れて,お食事を提供していきたいと思っております。こうしたことを通じて,各国の日本産食品への安全性の理解を促進したいと思います。

(2)河野大臣のスウェーデン及びイラン訪問

【河野外務大臣】諸般の事情が許せば,6月11日から14日の日程で,スウェーデン及びイランを訪問いたします。
 スウェーデンでは,「核軍縮と核兵器不拡散条約(NPT)に関するストックホルム会合」が行われますので,それに出席する予定です。2020年のNPT運用検討会議を見据えて意見交換を行って,日本の取組も発信していきたいと思っております。
 イランにつきましては,日本とイランの外交関係樹立90周年ということもございますので,中東の緊張が高まる中,地域大国であるイランに対して緊張緩和を働きかけるとともに,イランによる核合意の遵守,地域の安定のための建設的な役割を求めていきたいと思います。ザリーフ外務大臣との会談を今調整をしているところです。

河野大臣のイラン訪問

【毎日新聞 秋山記者】イランについてですが,イランが地域の緊張緩和のためにすべきことはどういったことであると,大臣はお考えでしょうか。

【河野外務大臣】様々,意見交換をしてきたいと思います。

プーチン大統領の平和条約交渉に関する発言

【産経新聞 力武記者】プーチン大統領が昨日の海外メディアとの記者会見で,日米の軍事協力が平和条約締結を困難にしているというふうな発言をしています。こうした発言は今に始まったことではなく,大統領に就任されてずっと言ってきたことだと思うんですけれども,それに対して日本側も理解を求めてきたという経緯があると思いますが,今なおこうしたロシア側の懸念が払拭されていないという現状を,どのように認識されておられますでしょうか。

【河野外務大臣】メディアに対する発言のいちいちに政府としてコメントするのは差し控えます。

フリージャーナリストによる旅券申請

【TBS 橋口記者】フリージャーナリストの安田純平さんが外務省に旅券申請しているけれども,5か月間,申請が下りていないという一部報道があるのですが,事実関係をお願いします。

【河野外務大臣】個人の情報について公にするのは差し控えたいと思います。

英国のEU離脱

【NHK 奥住記者】メイ首相が,今日にも与党保守党の党首を辞任するという運びになっていますけれども,いま後継の党首候補でもいろいろ取り沙汰されていますけれども,日本として求めたい,誰がなろうと求めたいことですとか,まだ英国の混乱状況が各国に与えている影響をどのように見ていますでしょうか。

【河野外務大臣】日本は英国に対してこれまでも何度も繰り返し「合意なき離脱」は避けてほしいと申し上げてまいりましたので,それに尽きると思います。現在の混乱というよりも,おそらくこれから先において,「合意なき離脱」が行われないように,どなたが次の首相になられても,しっかりと努力をしていただきと思っております。

スーダン情勢

【毎日新聞 秋山記者】スーダンで,今,市民のデモが続いていて,前の大統領がお辞めになった後も軍政に対するデモが続いていて,多数の死傷者も出ていると。TICADも控えていますけれども,大臣としてはスーダン情勢についてはどういうふうに対応していくお考えでしょうか。

【河野外務大臣】デモに参加されている方に対する発砲が行われて,かなり多くの死傷者が出ているという状況を極めて懸念を持っております。スーダンの安定というのは南スーダン,あるいは「アフリカの角」といった不安定な地域の安定と直結をしておりますので,この地域の安定,それから民主主義,あるいは法の支配,基本的人権の尊重といったことがしっかりと守られていく,そういうことが大事だと思っております。日本として様々,関係する国としっかりと意見交換をしながら,情勢を見極めていきたいと思っております。

河野大臣のイラン訪問

【共同通信 丹羽記者】先ほどのイラン訪問に関してなんですけれども,イランは今は米国と対立していて,トランプ大統領は対話をしたいというふうに言っているんですが,ザリーフ外相との会談の中では米国と対話をするように,大臣から働きかける考えはあるんでしょうか。

【河野外務大臣】今,外務大臣との会談を調整中でございますので,まだ議題について,確固たる決まったものはございません。

フリージャーナリストによる旅券申請

【共同通信 斎藤記者】さっきの安田さんの件でお伺いしたいんですが,固有名詞出すと個別の話なので,大臣,お答えになれないと思いますので,一般論でお伺いします。 前回,日付は忘れましたが,私,かつて,一ノ瀬泰造さんと沢田教一さんの名前を出して,戦場ジャーナリストに関する所見を大臣にお伺いしたことがあります。その時,大臣はですね,そうした戦場で活躍するジャーナリストに対して敬意を表しているとおっしゃったのを,はっきり記憶しているわけです。
 そうした大臣が敬意を表している活躍するそのジャーナリストたちが,より海外に出やすいように,例えばパスポートの件であるとか諸々,外務省として支援することがあってもいいんじゃないかと思うんですけれども,一般論としてお伺いしますが,大臣,どうお考えでしょうか。

【河野外務大臣】一般論として申しあげれば,海外渡航の自由というのは最大限に尊重されなければならないと思っております。特定の職業,業種について,特に外務省がなにか支援するというのがいいかどうかというのは,これはまた別問題だろうと思います。

【共同通信 斎藤記者】これまた一般論でお伺いしますが,そうした一部の方がですね,申請がなかなか下りない,困っているという話があった場合,何か申立とか救済の措置はあるんでしょうか。

【河野外務大臣】個別に慎重審査をしなければならないケースというのが,一般的に,一般論として申し上げれば,あるんだろうと思います。

河野大臣のイラン訪問

【NHK 奥住記者】またイランの話に戻って恐縮なんですけれども,まさに地域の緊張が高まっている中で,このタイミングで大臣がイランに行く意義というか,国際社会における影響というか,どのようにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】中東というのは日本のエネルギー供給源でもございますし,この地域の安定というものは国際社会,国際経済の安定と繁栄に直結するものであります。日本としてこの地域の緊張緩和に資することがあれば,しっかりと努力をしてまいりたいと思います。

【読売新聞 梁田記者】今のイラン情勢に関しては,米国とかイランとか関わっている国だけではなくて,JCPOAへの当事者である欧州の諸国ですとか中国,ロシア等々,関心・危機感を持って見ている国が多いと思うんですけれども,そういった国々とのやりとりというか,どういった連携をしていく必要があるとお考えでしょうか。また,大臣ご自身からカウンターパートの大臣などと直接そういった意見交換を周りの国々とするお考えはおありでしょうか。

【河野外務大臣】これまでもJCPOAの関係国あるいは地域の国々の外務大臣とは密接に意見交換をしてまいりました。今後も必要なところはしっかりと連携をしてまいりたいと思っております。

日韓関係

【毎日新聞 秋山記者】日韓関係なんですけども,先般,岩屋大臣がシャングリラ会合のおりに,韓国の国防部長官と会談されたことについて,自民党も含めて党外からも批判の声が出ているんですけども,これについては大臣,どのようにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】北朝鮮問題もありますから,日米韓,日韓,しっかりと連携をすることが大事だと思います。特に自衛隊あるいは韓国国防部,それぞれ現場はプロの皆さんでございますから,しっかりとした連携をしていただく必要があると思います。岩屋防衛大臣につきましては,韓国のカウンターパートとなるべく早い段階にお目にかかって,これまで自衛隊の旗の問題ですとか,あるいはレーダー照射の問題といったことがありましたけれども,そうしたことに関して意見交換をしながら,この日韓の協力をきちんと進めていきたいというご意向がございました。そうしたことがあってこの防衛大臣会合を行われたんだろうと思います。しっかりとプロの間で話ができて,意思疎通ができ,協力関係が築かれるということは,日韓の外交関係全般についても,これは資することだと思っております。

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