記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成30年2月27日(火曜日)8時45分 於:官邸エントランスホール)

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康京和韓国外交部長官による国連人権理事会での発言

【記者】国連の人権理事会で韓国の康京和(カン・ギョンファ)長官が,いわゆる慰安婦問題について被害者は尊厳回復を切望しているなどと発言しました。日韓合意の趣旨に反するのではないかという指摘もありますが,どのように受け止めていらっしゃいますか。

【河野外務大臣】日韓合意は最終的かつ不可逆的なこの問題の解決策として,両国が合意したものでございますから,韓国政府がやらなければいけないことを着実に履行していただくことが,そういうことにつながっていくのだろうと思っております。

【記者】発言自体について何か受け止めはありますか。

【河野外務大臣】特にありません。

北朝鮮情勢(「瀬取り」関連)

【記者】「瀬取り」についてなんですけれども,日米韓で連携してですね,一部報道でアメリカの沿岸警備隊を派遣・調整というふうに載っているのですけれども,これについては大臣もそのようになったらいいというふうにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】北朝鮮の制裁逃れはこの「瀬取り」だけでなく,様々な所で巧妙な試みが行われております。これは国際社会全体として北朝鮮の制裁をしっかり履行していかなければいけないと思いますので,これは日米韓だけにとどまらず,様々な国と協力をしていきたいと思っております。
 ラトビアなども独自の制裁を始めておりますし,ブルキナファソは北朝鮮の貿易を全面的に止めるというようなことをやっておられますので,様々な所でこうした国連安保理決議にとどまらない制裁が行われているというのは,非常に喜ばしいことだと思っておりますし,安保理決議を履行するためにそれぞれ国際社会の中で協力をしてやってまいりたいと思っております。

【記者】その湾岸警備隊の派遣ですね,これアメリカ政府から日本政府には伝えられているのでしょうか。

【河野外務大臣】外交上のやり取りでもありますので,ちょっと今の段階で外に何か申し上げることはございません。

北朝鮮情勢(米朝関係)

【記者】平昌五輪の閉会式のタイミングに合わせて北朝鮮の代表団が韓国に訪問をして,米国との対話に対しても意欲的な対応を示しています。アメリカ政府の方はこれからの状況を見極めるということを説明していますが,日本政府としては圧力強化というのをずっと続けている中で,この動きに対してどのように対応していこうというお考えでしょうか。

【河野外務大臣】日米で緊密に連携をしておりますので,特に何か変わったことはございません。北朝鮮がやはり制裁の効果が表れているのか,様々ほほ笑み外交を試みておりますが,核・ミサイル・拉致問題に対する対応をしっかりやってもらえれば,国際社会として対話することになるわけですから,北朝鮮の執行部には現在の方針をしっかりと転換をして,対話に臨んでもらいたいと思います。

【記者】対話というのは,英語で言うnegotiationとかconsultationとか,そういった意味での重さの対話ですか。それともcontactの方ですか。

【河野外務大臣】北朝鮮が核・ミサイルを放棄し,拉致問題を解決するという意思を明確にして具体的な行動を取り始めれば,IAEAの査察チームはもう既に用意ができておりますので,査察チームは北朝鮮の査察に入るだろうと思いますし,国際社会としてはそれをしっかりとモニタリングしながら最終的かつ不可逆的,そして検証可能な核の放棄,ミサイルの放棄ということにつながることを確認し,拉致問題の解決を見届けた上で,様々経済的な支援を含め,国際社会は北朝鮮と関与していく用意があると度々言っているわけですから,北朝鮮の執行部は現状をしっかり認識をし,そういう方向に前進をしてもらいたいと思っております。

北朝鮮情勢(「瀬取り」関連)

【記者】「瀬取り」の質問に戻るのですが,今年になってから外務省で3件,「瀬取り」の写真を公開していますが,「瀬取り」自体数が増えているという認識でしょうか。

【河野外務大臣】「瀬取り」自体,いろいろな所で試みを行っております。北朝鮮は石油製品を始め,様々な制裁回避の動き,これは輸入しようということだけでなく輸出しようということも含め,あるいは外貨収入を上げようということを含め,様々,制裁回避をやろうとしている,現実に行いかけたもの,あるいは直前で止まったもの,様々あります。これは制裁の効果を示す一端だと認識をしています。

【記者】国連の安保理制裁が「瀬取り」の増加につながったというふうに見てよろしいでしょうか。

【河野外務大臣】国連の安保理決議が石油精製品,昨年の夏と比べれば9割近いカットを要求しているわけですから,当然にそういうことになると思います。

「中華人民共和国憲法」改正案の全人代への提出

【記者】中国では国家主席のですね,任期を撤廃する方向で議論が進んでいるようなんですが,これで習主席のですね,長期政権というのが見えてきたと,一方で過度な権力集中を懸念する声というのも上がっていますが,この動きというのはどのように受け止めていらっしゃいますか。

【河野外務大臣】他国の政治体制にコメントする必要はないと思います。

【記者】習主席の長期政権ということが,日中関係だったりとか,日本外交にとってどのような影響があるか,プラスか,マイナスか,ということについてはどのように受け止めていらっしゃいますか。

【河野外務大臣】別に習主席の長期政権になると決まっているというわけでもありませんし,憲法改正になると決まっているわけでもありませんから,憶測であまりものを言うべきでないと思います。

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