記者会見
河野外務大臣会見記録
(平成30年1月9日(火曜日)10時13分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
ミャンマー,アラブ首長国連邦,カナダ訪問
【河野外務大臣】諸般の事情が許せば,1月11日から18日までの日程で,ミャンマー,アラブ首長国連邦及びカナダを訪問する予定でございます。
ミャンマー訪問では,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外務大臣,ミン・アウン・フライン国軍司令官と会談を行うと同時に,その中でミャンマーの民主的な国造りや,ラカイン州の人道・人権状況の改善などについて話合いをしていきたいと思っております。
アラブ首長国連邦では,国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の第8回総会に出席し,再生可能エネルギー・新エネルギーに関する我が国の先進的な取組を国際社会に発信するとともに,アドナン・アミンIRENA事務局長や各国からの出席者,それとアラブ首長国連邦政府要人との会談を行う予定にしております。
カナダでは,北朝鮮に関する関係国外相会合に出席をする予定にしております。今朝,カナダのフリーランド外務大臣と電話会談を行って,その旨伝えたところでございます。この会合では,国際社会が一致して北朝鮮に対する圧力を最大限に高め,それを維持することの重要性を訴えていきたいと思っております。
南北高官級協議の開催
【記者】北朝鮮についてなんですけれども,北朝鮮の平昌オリンピック参加をめぐりまして南北で会談が本日行われております。北朝鮮の政策変更等,今後どのような影響を与えると分析していらっしゃいますでしょうか。
【河野外務大臣】オリンピックは,いわば平和の祭典ということですから,北朝鮮がこれに参加の意向を示すというのは,いいことなんではないかというふうには思っております。こうした取組の中で,国際社会のメッセージをきちんと先方に伝え,北朝鮮の今の政策の先には明るい未来はないということを北朝鮮の体制に認識をしてもらいたいと思っています。
日韓合意に関する韓国政府の対応方針の発表
【記者】日韓合意の交渉を検証するタスクフォースの結果を受けて,韓国外交部が本日,対策を発表するとされています。中には日本に追加的措置を求めるという報道もありますけれども,事実上の再交渉とみられる場合もありますが,日本としてどのようにして対応していくおつもりでしょうか。
【河野外務大臣】日韓合意は岸田前外務大臣の時に,「最終的かつ不可逆的」に合意をされ,国際社会でも高く評価をされているものですから,日韓両国,着実にこれを履行していくことが大事だと思っております。韓国に対して着実な合意の履行を求めるという姿勢に変わりはありません。
【記者】日韓合意なんですけれども,韓国側がその日本側が履行した10億円の拠出というものについて返すというようなことをですね,意思表示をした場合というのは,これは日本としてはどういう対応をすることになるのでしょうか。
【河野外務大臣】日韓合意,「最終的かつ不可逆的」な合意ですから,しっかりと履行していただくという日本政府の方針に何ら変わりはありません。
【記者】そういった要請というか,意思表示があってもそれを拒否するということですか。
【河野外務大臣】全く仮定のご質問に答える必要はないと思います。