記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年9月4日(月曜日)11時05分 於:本省中央玄関)

冒頭発言

【河野外務大臣】今日の朝,9時15分から約20分間ティラソン国務長官と電話会談を致しました。昨日の北朝鮮の6回目の核実験の実施について,国際社会の安全保障に関するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威であるという認識を共有すると共に,北朝鮮に国連で最大限の圧力をかけるために,安保理決議の採択を含め,日米で緊密に連携していくことで一致を致しました。その後,9時40分から約40分間,安保理の議長国であるエチオピアの臨時代理大使,それから非常任理事国,日本を除く9か国の駐日大使,あるいは臨時代理大使と会談を行いました。各国の大使に対して,今回の核実験は許されざる暴挙であるということを申し上げると共に,今は対話の時でなく,より強力な安保理決議を追求することを含め,北朝鮮に対して最大限の圧力をかけることが必要不可欠であり,今日の恐らく深夜に近くなると思いますが,ニューヨークでの安保理緊急会合の場を含め,明確な強いメッセージを出す必要があるということを申し上げ,各国の大使からこの北朝鮮の核実験に対する強い非難の発言と共に,安保理で緊密に連携をしていくというお話がありました。それから最後に,ロシアの駐日大使とお目にかかりまして,北朝鮮によるこの核実験は安保理の決議違反であり,国際社会並びに不拡散体制に違反をするものであるという話がありました。今後北朝鮮の問題については緊密に連絡をしていこうということと,朝鮮半島の非核化が共通のゴールであるという認識は一致致しました。以上です。

質疑応答

【記者】ティラソン国務長官との会談の中で,追加制裁決議についてお話及んだということですけども,どういった決議やどういった内容の制裁が望ましいかといったとこの話をしたのでしょうか。

【河野外務大臣】決議の内容については安保理でこれから協議をしますので,外交上の配慮から内容については申し上げるのは差し控えます。

【記者】在京の非常任理事国の大使との会談なんですけども,各国の大使の北朝鮮問題に関する関心や,あるいは姿勢に関して,一致したものというのは感じられたのでしょうか。

【河野外務大臣】非常に強い国際社会に対する挑戦である,暴挙であるということと,この北朝鮮に対して安保理で明確なメッセージを安保理決議という形で出していく必要があるということは,ほぼ一致していると思います。

【記者】ロシアに関してはこれまで北朝鮮に対して非常に慎重な姿勢ではありましたけども,今後追加制裁決議含めて,ロシア側の歩み寄り,得られるといった感触は得られてらっしゃるんでしょうか。

【河野外務大臣】安保理を含め,緊密に連携をしていこうということと,朝鮮半島の非核化がゴールであるということは,繰り返しますけど,まったく一致をしております。ウラジオストクで総理とプーチン大統領の会談も予定をされておりますので,その後国連の場で,ラヴロフ外務大臣との会談も調整しようということになりましたし,様々な場面で緊密に連携していきたいと思います。

【記者】ティラソンさんとの電話会談,どういうことを大臣の方から改めてご発言,語りかけられたのですか。

【河野外務大臣】今の現状の認識,それからやはり国連の場を通じて圧力をかけていく必要があるということは,恐らく国際社会の一致した認識だろうということを申し上げました。

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