記者会見
河野外務大臣臨時会見記録
(平成29年8月27日(日曜日)11時50分 於:エチオピア・アディスアベバ・AU本部)
質疑応答
【記者】今回のアフリカ訪問,外相就任後初めての訪問となりました。いろんな議題になったかと思いますが,日本にとってのアフリカの重要性をどのようにお感じになりますでしょうか。
【河野外務大臣】13億人という多くの人が住んでいるアフリカでありますし,54か国というのは国連の中でも非常に大きなブロックを形成しております。そして経済的にも非常に潜在的な成長性の高い国ですから,日本にとってまずアフリカというのは外交上きわめて重要なブロックだというふうに思っております。AUと緊密に連携しながら様々な問題にあたっていかなければならないと思いますし,経済というところを考えるとやはり日本との協力の可能性というのは非常に大きいと思います。TICADでもサイドイベントに多くの民間企業が来てくださいましたけども,官民挙げてアフリカの経済発展,一緒に協力しながらやっていく,そういう非常に大切なところだと思います。
【記者】続きまして,今回の訪問の中でですね,アフリカ,北朝鮮と関係がある国が多いんだと思いますが,大臣も二国間の会談,何か国か行われました。そうした中で北朝鮮に関する対応,いろいろお話しされたかと思います。どういった手応えを感じられましたでしょうか。
【河野外務大臣】確かにアフリカの国は北朝鮮との関係の深い,経済的あるいは外交的に関係の深かった国というのはたくさんあります。二国間の外相会談のほぼ全てで北朝鮮の問題を取り上げて,安保理決議をしっかりと履行していただきたいということをお願いいたしました。特に貿易ですとか,あるいは人の往来というものが,アフリカの国々はいろいろあったりしたものですから,抜け穴にならないようにというお願いをしましたが,ほぼ全ての国が今の北朝鮮の動きについては懸念を共有している,安保理決議についてはしっかりやりたいという反応がありました。中には,安保理決議の報告書を国連に出してなかった国もあるようですが,しっかり国連に報告書を出して,安保理決議をやり,北朝鮮が今のあり方を変える,これは大事だというところは共有できたと思います。
【記者】それでは,国際社会で一致して圧力というか。
【河野外務大臣】そうですね,一致して今圧力をかけるときだというところは,アフリカ各国も共有してもらったと思います。