記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成28年5月4日(水曜日)16時30分 於:ラオス人民民主共和国・ビエンチャン)

質疑応答

【記者】すみません,ちょっと順番が逆になるのですが,アメリカの大統領選について聞かせてください。共和党でトランプ氏の大統領指名がほぼ確実というような報道が出ていますが,日本政府として,これまでもトランプ氏の言動というのは分析されてきたと思いますが,今後,いよいよ共和党の候補と言われることによって,外務省,政府として,どのように今後対応してこうとお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,基本的には米国の内政であります大統領選挙について,私の立場からコメントするのは控えなければならないと思います。ただ,アメリカ大統領選挙,そしてアメリカ大統領の存在,これは国際社会において大きな影響力を持っておられると思います。そういった点からは注視をしています。どのような結果になろうとも,我が国の外交にとりまして,日米同盟は外交の基軸であり,大変重要であるということには変わりはないと思います。ぜひ,どなたが大統領になっても,日本としては大切な日米同盟,日米関係をしっかり維持・発展させていきたいと考えています。

【記者】これまで選挙戦の中で日米同盟ですとかを中心にトランプ氏はいろいろと発言していますけれども,今後日本政府として日本から見た誤解を解くような努力というのはされていくお考えはありますでしょうか。

【岸田外務大臣】大統領選挙はまだ続いています。そして,米国国内の内政の話ですので,今いった点,選挙戦でのさまざまな発言等について,具体的に触れるのは適切ではないと考えます。

【記者】外相会談なんですけれども,ASEAN議長国のラオスに対して南シナ海問題でASEANの結束を呼びかけるようなことは大臣の方からされたのかということと,南シナ海問題でラオス側と認識が共有できるような一致点はあったのでしょうか。

【岸田外務大臣】私の方からは,南シナ海に関するやりとりとして,南シナ海をめぐる問題は地域の平和と繁栄に直結し,我が国を含む国際社会共通の関心事項であるということ,さらには,海における法の支配の三原則が重要であるということは述べました。そして,こうした問題についてASEANが一体となって力強いメッセージを発出していくこと,これが重要であるということについても申し上げました。そして,先方の発言は控えますが,ただ,国際法に基づいて紛争の平和的解決をすることが重要であるということ,それからASEANの中心性,一体性の重要性,こういったことについては一致をいたしました。

【記者】関連して,議長国でありますけれどもラオスは,議長国としてのリーダーシップへの期待は表明されたという理解でよろしいでしょうか。

【岸田外務大臣】もちろん,ラオスの議長国としての活躍に期待し,そして日本としてもしっかり協力させていただく,こういったことは申し上げました。さらにはASEANの議論ということで申し上げるならば,日本としては,ASEAN共同体の強化,それからEASの強化,さらには南シナ海,北朝鮮といった地域の喫緊の課題,こうしたものが重要であると認識をしている,こういった考え方については伝えさせていただきました。ラオスは議長国として,ASEANのさらなる統合,格差是正に向けた優先8分野というものを掲げているわけですが,こうした取組を全面的にサポートさせていただく,こういった考え方も示しました。

【記者】ラオスは伊勢志摩サミットのアウトリーチの招待国となっております。今日の会談で,サミットの成功に向けた何らかの協力要請ですとか何か議論になったということはあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】まずサミットのアウトリーチ会合では,ASEAN議長国として積極的に議論に貢献していただきたい,こういったことは私の方から申し上げました。先方からは,招待いただいたことを感謝するということ,そして,ASEANの議長国として貢献したい,こういった意図は表明されました。

【記者】ラオスでASEAN10カ国全部回ったことになるのですが,その感慨というかお気持ちを最後に一言だけ聞かせていただけますか。

【岸田外務大臣】今年はASEAN共同体元年と言ってよい年だと思います。この年に私自身がASEAN10カ国をすべて訪問できたということは,自分自身としても,自分自身のASEAN外交が一つ節目を迎えたということ,さらにはこの記念すべき年に私自身の行動を通して日本がASEANを重視しているという姿勢を示すことができたということ,こういったことなどを思うときに,大変光栄に思っています。一昨日バンコクで行ったスピーチの中でも申し上げましたが,日本とASEANの関係,こうしたパートナーシップは,日本にとって死活的に重要である,そして尊いものであると考えています。ぜひ,これからも一層,日本とASEANの関係を進展させ,充実させていきたいと考えます。

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