記者会見

【記者】韓国政府が北朝鮮に核実験の兆候が見られる等の見解を示していますが，今日，ソウルで日米韓次官協議も開かれます。北朝鮮のこういう挑発行動に対してどのようなことを確認したいお考えですか。

【岸田外務大臣】まずは，ご指摘のような報道があることは承知をしています。平素から重大な関心を持って情報収集・分析には当たっておりますが，その分析の内容等については控えなければなりません。
　そして本日，ソウルにおきまして，第3回日米韓次官協議が開催されます。その中ではご指摘の北朝鮮問題についても，当然議論されることと思いますし，あと，3月に行われました日米韓サミットのフォローアップなど，様々な分野における三国間の協力について議論されるものであると考えております。

【記者】熊本地震に関連してなんですが，中国の習近平国家主席から天皇陛下宛のお見舞いのメッセージが届きました。日本政府としてどのように受け止めますか。

【岸田外務大臣】今現在，中国を始め50を越える国，地域，機関から暖かいお見舞いのメッセージ等を頂いております。心から感謝申し上げたいと思います。

【記者】アメリカ国内では，オバマ大統領の広島訪問の気運が高まっているということで，ニューヨークタイムズやワシントンポストの社説で取り上げていますけれども，大臣としての期待感というのはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】世界の政治の指導者が被爆地を訪問すること，これは「核兵器のない世界」を作る国際的な機運を盛り上げる意味で重要であると考えています。ただ，米国大統領の具体的な日程について何か申し上げることは控えます。

【記者】日韓関係についてお伺いします。齋木次官が今日，訪韓されてですね，日米韓と合わせて日韓の次官協議もあるかと思われるのですけども，総選挙初めてになりますが，慰安婦問題をめぐる日韓合意を含めて，今後どのように総選挙後で，どのように日本政府として動かしていきたいのか，改めて伺いたいのですけれども。

【岸田外務大臣】日米韓の次官協議と合わせて，日韓のバイ会談も予定をしていたと思います。それで，韓国の総選挙後，行われるバイ会談ですが，昨年末の日韓合意につきましては，両国がその合意の内容を誠実に履行することが重要であると考えています。韓国政府側からも総選挙後，同様に誠実に履行していくという方針に変わりはないという旨の発言があったと承知をしております。是非，今後とも日韓で連携しながら合意の履行に向けて努力をしていきたいと考えます。