記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年4月8日(金曜日)8時38分 於:官邸エントランスホール)
G7外相会合関連
【日本テレビ 鳥羽記者】広島外相会合について,いよいよあさってから始まりますが,改めて各国外相とどう意見を交わしたいか,抱負を聞かせてください。
【岸田外務大臣】G7外相会談,あさって10日,そして11日,いよいよ本番を迎えるわけですが,もう昨年からこの本番に向けて延々と準備を積み重ねてきました。年明けてからだけでも,全てのG7外相と電話会談も度々行いましたし,外相会談,年明けの英国から始まりまして,カナダ,イタリア,フランス,外相会談も積み重ねてきました。
こうした様々な積み重ねの結果,本番を迎えるわけです。この積み重ねの成果,これを十分確認できる会談にしたいと思っています。ただ,最後まで様々な調整が続きます。最後まで全力で成功に向けて努力をしたいと思っています。
【日本テレビ 鳥羽記者】今回の会合では,各国外相が平和記念公園を訪問します。大臣は核保有国を含めた各国の外相に,記念公園の資料館,慰霊碑の何を見て,何を感じてほしいとお考えですか。
【岸田外務大臣】それぞれの外相が自分の目で,自分自身で感じてもらうことが大事だと思っています。実際に足を運んでいただき,様々な被爆の実相に触れてもらうわけですので,自分の目で,自分の心でしっかり様々なものを見てもらうことが重要であると考えます。
一昨年ですが,NPDIの外相会談が広島で開催されました。NPDI参加国の外相に広島を訪れてもらい,平和公園,そして資料館,訪れてもらいました。その際に,「大変心を動かされた」,あるいは「一生忘れられない思い出である」,こういった感想を口々に言っておられました。今回もそれぞれの外相にしっかりと見て,感じていただきたいと思っております。
【TBS 深井記者】5つのセッションが予定されているかと思うのですけれども,これそれぞれどういうテーマを議論されようとお考えなのか,それからどういうような成果をそこで得たいとお考えなのか,教えていただいてもよろしいでしょうか。
【岸田外務大臣】5つのセッションにつきましては,これまで各国と事務レベル,そして外相レベルを始め,様々なレベルにおいて調整を行い,整理を行ってきました。中身につきましては,最後まで,今調整が続いておりますので,今ここで明らかにすることは控えます。恐らく,様々な点において最後まで調整が続くと思います。内容を始め様々な調整が,ぎりぎりのところまで続くと思いますので,なおさら今の時点で,このセッションの中身が,確定したかのように申し上げるのは控えるべきだと思います。