記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年3月11日(金曜日)8時47分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
東日本大震災から5年
【岸田外務大臣】本日,東日本大震災から5周年を迎えます。この機会に改めて,犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに,ご遺族及び今なお困難な状況にある方々に心よりお見舞いを申し上げる次第です。
この機会に,米国による「トモダチ作戦」を始め,各国・地域から多くの心温まる支援を頂いたことに,改めて感謝を申し上げます。
外務大臣として,引き続き復興のために尽力をしてまいります。特に,風評被害については,最近,シンガポール,ブルネイ,インド,EU等,輸入規制緩和が行われましたが,引き続き,各国の輸入規制措置の緩和及び撤廃に向けた働きかけを継続してまいります。また,在外公館を通じて我が国の復興状況を発信し,風評被害の払拭に努めてまいります。
北朝鮮のミサイル発射関連
【日本テレビ 鳥羽記者】まず,昨日の北朝鮮の短距離ミサイルについてですが,米韓合同軍事演習などの反発と見られますが,今後も演習が続く中,日本政府としてどう対応していくお考えですか。
【岸田外務大臣】まず,我が国として強く抗議を行いました。そして引き続き,北朝鮮に対しては,自制を求めて参りますし,警戒監視等万全の体制を緊張感を持って続けていきたいと思います。
そして,まずは努力しなければならないのは,我が国独自の措置,あるいは国連安保理の制裁決議等の一連の措置を,迅速に履行していくことではないかと思います。この点においても各国との連携に努めていきたいと考えます。
G7外相会合関連
【日本テレビ 鳥羽記者】昨日でG7広島外相会合まで1か月を切りました。議長国として,今回,大臣,外相会合でどう議論をリードしていきたいお考えですか。
【岸田外務大臣】G7まで1か月ですが,年明けからG7の外相全てと電話会談を行いました。カナダの訪問も行いました。昨日はG7の各国大使と意見交換を行いました。今後も27日には,ユース非核特使のOB・OGフォーラムを開催したいと思います。引き続き,準備に全力で取り組んでいきたいと存じます。是非,広島からG7外相会合に相応しいしっかりとしたメッセージを発出できるように,準備に万全の体制で臨んでいきたいと思います。
中国全人代における王毅外交部長の記者会見
【朝日新聞 安倍記者】先日,中国の王毅(おう・き)外相が,日本について絶えず面倒を引き起こしているという批判をしました。日本に対する不信感を印象づける発言ですが,大臣,これについてどういうふうにお感じになりますでしょうか。
【岸田外務大臣】二国間関係を推進していくためには,双方の努力が重要であると考えます。是非,対話を続けていくことは,重要であると考えます。
北朝鮮のミサイル発射関連
【NHK 栗原記者】北朝鮮の金正恩第一書記が,今朝,国営通信を通じて核兵器の開発を継続していくという考えを放送しました。これについて,受け止めについてお伺いできますでしょうか。
【岸田外務大臣】我が国として,また国際社会としても,北朝鮮の核開発を進める動きは容認することはできないと考えます。引き続き,国際社会と連携しながら,北朝鮮に対して強いメッセージを発出していかなければならないと考えます。