記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成27年1月26日(月曜日)18時30分 於:本省中央玄関ホール)

シリアにおける邦人拘束事案

【記者】後藤さんの解放に向けて,今日一日,新たな動きですとか,情報の進展はございますでしょうか。

【岸田外務大臣】本日は,午前中,外務省におきまして,緊急対策本部を開催し,現在までの情報を整理し,そして分析し,そして今後の対応について意見交換を行いました。私の方からは,引き続き緊張感を持って対応するようにと指示を出した次第です。そして午後は,総理そして官房長官に,現状報告に上がりました。そのときの総理の指示については,先ほど報告させて頂いたとおりであります。本日,今までのところは,新たに報告すべきものはありませんが,引き続き,外務省そして政府全体として,後藤さんの解放に向けて,全力で取り組んでいるところです。引き続き,全力で努力をしたいと考えています。以上です。

【記者】夕方に総理と会談された際に,総理の方からは,今すぐに動きがあってもおかしくない,長期戦にも備えた対応という指示があったと思いますが,政府の見方としてはどのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】備えというか,全くこの事案の性質上,今すぐ何があってもおかしくない。ただ,時間がかかることがあるかもしれない。いずれにせよ,政府としては緊張感を持ち続けなければならない。そのためには,精神的にも肉体的にも強さが必要であると,ぜひしっかりと対応しろとの指示であったと理解しております。

【記者】人質交換の件なのですが,ヨルダンの地元紙が,アブドッラー国王がヨルダン空軍のパイロットが最優先であると発言したということですが。

【岸田外務大臣】ヨルダンを始め,多くの国々と連携しながら,そして様々なやりとりはしております。引き続き,様々な協力はしていきたいと思っていますが,具体的な中身については,今は明らかにはいたしません。

【記者】その件に関しまして,後藤さんの解放に対して影響はあるとお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】ヨルダン国王の発言について何か申し上げる立場にはないと思っています。

【記者】イスラム国の広報から新たなメッセージがツイッターに出るとの情報があるのですが,それに関して何か報告を受けたりしておりますか。

【岸田外務大臣】これから何か出るのですか。

【記者】はい,これからツイッター上に何か出ると。

【岸田外務大臣】そのことについては,まだ報告を受けてはおりません。

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