記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成26年11月25日(火曜日)10時44分 於:官邸エントランスホール)

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竹島での軍事訓練

【テレビ東京 山口記者】韓国なんですけれども,昨日,竹島の周辺で軍事訓練を実施しました。この率直な受け止めと,今期待感が高まっている日中韓外相・首脳会談そして日韓首脳会談の実現に対してどのような影響を与えかねないのか,そのあたりについてお願いします。

【岸田外務大臣】まず,軍事的な訓練ですが,24日行われたということを承知をしております。今回の訓練については,竹島の領有権に関する我が国の立場に照らして受け入れることはできず,極めて遺憾であると考えます。韓国側に対しましては,ソウルまた東京の双方で強く抗議を行った次第であります。
 我が国の立場については,引き続き粘り強く韓国側に伝えていかなければならないと考えますし,また,日韓の間における難しい問題についても,引き続き粘り強い対応が求められるとは考えますが,日韓関係は重要な二国間関係であり,是非,大局的観点から未来志向で,そして重層的な関係を作るべく引き続き努力は続けていきたいと考えています。

【テレビ東京 山口記者】日中韓あるいは日韓首脳会談の実現に向けて何かしらの影響はあるとお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】難しい問題であるからこそ,対話が重要であるということを我々は申し上げてきました。日中韓の対話につきましても,先日のAPECの会議等における各国首脳のやり取りの中で重要性が確認をされています。是非,開催に向けて前向きな動きを期待したいと思います。

【テレビ東京 山口記者】今週,日韓の外交当局の局長級協議も開かれると思うのですが,この中でもこの訓練について改めて現状の整理をしていくお考えはありますでしょうか。

【岸田外務大臣】局長級協議については従来からも双方の関心事を取り上げ,率直な意見交換を行うということで開催されてきました。今現在,何を取り上げるか等々は確認しておりませんが,従来通り,双方の関心事を幅広く取り上げることになるのではないかと想像はいたします。

日朝関係

【テレビ東京 山口記者】北朝鮮なんですけれども,先日の国連での北朝鮮の人権に関する決議の採択をめぐって北朝鮮側が日本とEUを名指しで非難するような状況になっていますけれども,今,日朝交渉は続いていると思うのですがこれへの影響についてお願いします。

【岸田外務大臣】従来から我が国は,北朝鮮との関係において対話と圧力の方針の基に臨んできました。今回の国連での決議も,北朝鮮に対して明確なメッセージを発するという意味で大変重要であると考えています。是非,今後とも米国,韓国,あるいはロシア,中国など関係国とも連携しながら北朝鮮に対して累次の国連安保理決議,あるいは六者会合声明こうしたものをしっかり順守するよう前向きな行動を促していかなければならないと考えています。是非,様々なルートを通じて北朝鮮側に働きかけていかなければならないと考えます。

日米関係

【テレビ東京 山口記者】直近なんですけれども,アメリカのヘーゲル国防長官が一部報道では事実上の更迭だと言われるような辞任となりましたけれども,この率直な受け止めと今日米ガイドラインの調整も続いていると思うのですけれども,それへの影響とご見解をお願いします。

【岸田外務大臣】まず,米国政府の中での人事について何か申し上げる立場には私はないと思っています。ただ,日米同盟,我が国の外交にとりまして,大変重要な関係であり,新しい国防長官が就任されたとしても,しっかり意思疎通を図り,この大切な日米同盟・日米関係を安定させるべく,引き続きしっかりと取り込んでいきたいと考えています。日米ガイドラインの見直し等,様々な具体的な日程もこれから控えておりますが,日米同盟は大変強固であり,安定したものであると認識をしております。

仏像窃盗問題

【朝日新聞 松井記者】昨日,対馬で仏像が盗まれてすぐ見つかって韓国人の男性たちが逮捕されるという案件がありました。仏像をめぐっては,一昨年も韓国人窃盗団が仏像を盗んで韓国に持って行ったという案件がありましたが,仏像の窃盗問題について韓国側に対して日本の政府としてどのように対応していくお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】ご指摘のように今回の盗難につきましては,犯人が逮捕されたということを承知をしております。そして,以前,2年前ですか,発生した仏像の盗難事件につきましては,ご承知のように韓国内で裁判等が行われ,そして手続きも続いており,そして今現在,仏像は返還されていない,こういった状況にあります。我が国としましては,今までも韓国側に対しまして返還に向けて適切な対応を求めてきました。今後とも様々な機会を捉えて,韓国側に対応を求めていきたいと考えます。

日米関係

【NHK 栗原記者】先ほどのヘーゲル長官の関連でガイドラインのお話がありましたけれども,日本では解散総選挙でこういう政局になっております。一方,アメリカではヘーゲル長官が辞任されたことによって,年末までとされているガイドラインの取りまとめの作業の今後の見通しについてはどのようにお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】今現在,日米ガイドラインの見直しについては,日米2+2において日米間で確認されたスケジュールに基づいて作業が進められています。今年末という日米間で確認されたスケジュールの基に作業を進めているところであります。これについては,今のところ何も変更はありません。引き続き,日米で努力をしていくことになると存じます。日米同盟,大変重要な関係です。是非しっかり取り組んでいきたいと考えています。

日朝関係

【読売新聞 仲川記者】先ほどの北朝鮮の対日非難についてなのですけれども,現在拉致問題をめぐって再調査が進んでいたり,日朝で協議をしている状況なんですが,それに対する影響についてどのようにお考えになりますか。

【岸田外務大臣】従来から我が国は北朝鮮に対して対話と圧力,この双方を重視しながら臨んできました。特別調査委員会での調査等こうした北朝鮮側との対話も重要でありますが,引き続きまして今後とも対話と圧力の基に臨んでいきたいと考えています。国連における決議,これは北朝鮮に対する明確なメッセージを発するという意味で重要であると考えます。

【朝日新聞 松井記者】今,衆院選に向けて色々と政治の動きが進んでいますが,これによって政治の空白ができる,政策が進まなくなるという声も一部で挙がっています。その影響で,北朝鮮の拉致問題の調査にも遅滞が生じるというか影響があるのではないかという見方もありますが,それについてはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】外交ももちろんですし,国内政治を進めるにあたってしっかりとした政権,そして政治の体制が重要であるということは言うまでもありません。この選挙を通じまして,改めて国民の声をしっかり聞かせていただき,政権に対する推進力を頂く,このことは今後外交や様々な国内政策を進める上で大変重要なことではないかと考えます。この選挙を,是非意義ある選挙とし,日本の政治の安定や推進力向上につながることを期待したいと思います。

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