記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成25年10月11日(金曜日)12時35分 於:大臣接見室前)

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冒頭発言

(1)核兵器の人道的影響に関する共同ステートメント

【岸田外務大臣】現在,ニューヨークで開催されている国連総会第一委員会において,核兵器の人道的影響に関する共同ステートメントが発出される見込みであり,同ステートメントには,我が国も参加する予定であることを発表いたします。
 我が国は,唯一の戦争被爆国として,核兵器の悲惨さを世界の中で最もよく知っている国です。今回のステートメントについては,私(大臣)自身,ニュージーランドの外相など,直接働きかけ,前回のステートメントにたいして適切な修正がなされたものであり,ステートメント全体の趣旨を精査した結果,我が国の立場からも支持しうる内容であるとの判断に至ったものです。
 核兵器のない世界を目指し,たゆまぬ努力を行うことは,我が国の道義的責務です。我が国として,来年4月に広島で開催される軍縮不拡散イニシアティブの外相会合に向け,被爆地の思いを世界に発信するべく,核軍縮不拡散の分野で,引き続き強いリーダーシップを発揮していく考えです。

(2)ビショップ豪外務大臣の来日

【岸田外務大臣】オーストラリアのジュリー・ビショップ外務大臣が,14日から16日の予定で日本を訪問され,15日に日豪外相会談を開催する予定です。
 9月の国連総会,先日のバリでの日米豪閣僚級戦略対話に引き続いての会談となりますが,安全保障,経済そして人的交流の各分野で緊密な関係を有する日豪関係を更に強化する契機としたいと考えます。

核兵器の人道的影響に関する共同ステートメント 

【NHK 渡辺記者】冒頭の最初の点ですけれども,日本としては署名するということでよろしいのでしょうか。

【岸田外務大臣】署名することを判断いたしました。ステートメントの発出自体はまだおこなわれておりません。おそらく来週以降になると承知しております。ですから,その発出に向けて署名をする,こういった判断を行ったという次第です。

【NHK 渡辺記者】判断に至った経緯ですけれども,これまでは米の核の抑止力に頼ってきた部分があるということで,文言が日本として受け入れられない部分があったということで見送られてきたと思うのですが,その点については,今回払拭されたということなのでしょうか。

【岸田外務大臣】元々,この共同ステートメントについては,核兵器の被害,直後の被害のみならず,経済的,社会的,そして,将来の世代に向けた影響も含めて核兵器の非人道性についての認識,こういった基本的な認識については我が国は共有してきました。そして,我が国の現実の厳しい安全保障環境との関係において,その関係諸国と協議を続けてきた,話し合いを続けてきた,こういったことでありました。そして,その結果として適切な修正が行われたので,全体の趣旨をしっかり精査した上で,我が国の立場からも支持しうるという判断に至った,こういうことです。

【朝日新聞 菊池記者】今の点ですが,具体的にお伺いいたしますが,前回は,いかなる状況でも使用は許されないという内容だったと思うのですけれども,その文言を修正とおっしゃいましたが,削除されたということでしょうか。

【岸田外務大臣】各国との関係もありますので,まだ,ステートメントが発出されていない段階で,発出される前に我が国から内容について具体的にコメントするのは適切ではないと考えています。
 具体的な内容については,正式にステートメントが発出された後,しっかりと説明をさせていただきたいと思います。

【NHK 渡辺記者】このステートメントが出る前に,今回日本政府として一定の意思を決めて発表される意図というのは,何かあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】先ほども申し上げたように,今日までも関係各国と様々な話し合いや協議を続けてきました。その協議の結果,我が国として賛同できるという判断を行いましたので,本日,発表させていただいた,こういったことです。

【産経新聞 水内記者】これがあったとしても日米の同盟関係とか,北朝鮮とか中国とかからの脅威とか,そういうものに対しても対応できるような,これに署名しても態勢を整えられるという大臣のご判断があったということでよろしいでしょうか。

【岸田外務大臣】はい。我が国の立場と整合しうるという判断の下での今回のこの判断です。

京都地裁の判決(ヘイトスピーチ)

【フリーランス 上出氏】10月7日に京都地裁がヘイトスピーチに対してこれは差別であるというはっきりした判決をしました。判決そのものへのコメントは難しいかもしれませんが,全国でも同じようなことが行われている。改めまして,大臣としてのご所見があれば。

【岸田外務大臣】判決は出ましたが,引き続き裁判の今後の行方はどうなるか分かりませんので,それについてコメントすることは控えさせていただきたいと思いますが,一般論としまして,こうしたヘイイトスピーチと言われるものにたいしては,大変遺憾であるという思いについては,政府として官房長官はじめ,申し上げさせていただいていると思います。
 こうした問題について,法治国家として,しっかりと対応していく,法律に基づいて対応していくという方針は変わらないと思っています。

TPP

【NHK 渡辺記者】本日,午前中にTPPに関する関係閣僚の会合があったと思うのですけれども,この中で大臣としては,現状について,どういう発言をされたのかなと思いまして。

【岸田外務大臣】TPP関係閣僚においては,今日までの状況の報告がありました。その中で内容につきましては甘利大臣が代表して公表されると聞いております。具体的なやりとりについては控えさせていただきたいと思います。

【NHK 渡辺記者】交渉の状況に懸念を示された方が閣僚の中でいらっしゃると伺ったのですけれども。

【岸田外務大臣】内容については,控えさせていただきます。

秋の例大祭における靖国神社参拝

【共同通信 渡辺記者】靖国神社の秋季例大祭が来週17日からはじまります。参拝されるかしないかについてのご意思は決定されましたでしょうか。

【岸田外務大臣】従来から申し上げておりますとおり,私(大臣)は安倍内閣の外務大臣として適切に対応させていただきたいと思っています。

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