記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年9月4日(月曜日)13時57分 於:本省大臣接見室前)

冒頭発言

【河野外務大臣】今日13時10分から20分間,中国の臨時代理大使の劉少賓(りゅう・しょうひん)さんと,それから13時30分から15分間,英国のマデン大使と会談を致しました。両者とも北朝鮮の核実験を受けて,非常に今までにない脅威のレベルになってきている,国際社会としてはこれに対応するために安保理その他の場を通じて,北朝鮮に最大限の圧力をかけていく必要があるということを申し上げました。両国に対しまして,今晩11時,ニューヨークだと朝10時ですが,に開催が予定されている安保理の緊急会合に於いて,
新しい,より強力な安保理決議をしっかりと議論して,採択をして欲しいというお願いを致しました。中国側とは中国も非核化,朝鮮半島の非核化がゴールであるということは認識を共通しております。中国は,今までの断固として反対ということに加えて,強い非難という少し非難のレベルが上がって参りましたし,BRICSの首脳会談の初日にこの実験が行われたということを若干気にしているようでした。イギリス大使とは先般のメイ首相の来日で日英パートナーシップから同盟国にということで,しっかりとイギリスにもこの問題に取り組んで欲しいということと,イギリスはもちろんこの問題に取り組んで行くし,圧力をかけるという安保理の方針に賛成であるということでございました。
その他,少し色々なことを話を致しましたが,外交上のことでもありますので,そこは差し控えたいと思います。

質疑応答

【記者】安保理の理事国とはこれで各国と大使なり,あるいは大臣なりとの電話会談進めていますけども,フランスだけ未だ接触無いですけども,フランスについてはどのように。
【河野外務大臣】フランスとは電話会談が予定をしておりますので,今調整してます。安保理常任理事国,非常任理事国関わらず,全部とやることになっています。
 
【記者】フランスとは緊急会合前には一回接触したいと考えていらっしゃるのですか。
【河野外務大臣】出来れば緊急会合前にやりたいと思いますが,先方の都合もありますので今調整しているところです。
 
【記者】中国からは日本の目指す新しい制裁について前向きな反応というのは示されたのでしょうか。
【河野外務大臣】圧力が必要だということを我々も申し上げまして,そこは安保理の決議がどのようなものなのかというのは多少のやりとりを致しましたが,ちょっとやりとりの中身は外交上の問題なものですから,ちょっと差し控えたいと思います。
 
【記者】中国とは朝鮮半島の非核化がゴールであるということで共通しているというお話ありましたけれども,今日の会談でもそういったことは先方からあったのでしょうか。
【河野外務大臣】そこは今日の会談でも一致しました。
 
【記者】中国がBRICSの初日で気にしていたというのはどういう気の仕方だったのでしょうか。
【河野外務大臣】BRICSの初日でしたねという,そうですねという。
 
【記者】それ以上のことは。
【河野外務大臣】まあ,そんな感じでした。
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