記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(令和元年6月11日(火曜日)14時34分 於:スウェーデン・ストックホルム)

冒頭発言

【河野外務大臣】本日,「核軍縮と核兵器不拡散条約(NPT)に関するストックホルム会合」に出席をいたしました。今日集まった15か国は全て非核兵器国でありますが,日本のような厳しい安全保障環境にある国,それから核兵器の法的禁止を直ちにすべきという国,様々な立場の国が参加をいたしました。

 それぞれの国の状況は異なりますけども,全ての国が2020年のNPT運用検討会議に向けて,この国際的な軍縮不拡散体制の礎でありますNPTの維持・強化の重要性に向けて,ハイレベルのコミットメントが必要だということで一致をいたしました。

 こうした立場を踏まえて,今日の会合では,地域の拡散の問題,核兵器国を取り巻く状況を含む国際的な安全保障環境を踏まえながら,共通の基盤となり得る具体的な核軍縮措置を明確にしていこうということで,透明性の強化,核軍縮検証措置の取組,そしてリスク削減,こうしたことの重要性を含む多岐にわたる問題を議論いたしました。

 私からは,核軍縮の進展及びNPT体制の維持・強化のためには,核兵器国を巻き込んだ形での現実的な核軍縮を進めていくことが必要であるということを強調するとともに,日本の行っている「賢人会議」や軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)等を通じた,対話の促進と透明性の向上といった日本が重視する取組を申し上げました。また,安保理決議に従って北朝鮮の完全;検証可能,かつ,不可逆的な非核化の目標ということを,これは参加国全てと確認をいたしました。

 会合での議論を踏まえて共同宣言を出しましたが,これは,核軍縮に関する立場,あるいは安全保障環境が異なっている国々の間でもNPT体制の維持・強化のために共通の基盤となる具体的な核軍縮措置の重要性についてしっかりとハイレベルでコミットメントを示すことができるということを表しているということだと思います。高く評価をしていきたいと思います。

 来年のNPT運用検討会議における,意義ある成果に向けて国際社会の機運を高めながら,引き続き,今日の会合に参加した国々などとも協力しながら,各国間の対話の促進と具体的な核軍縮の取組の進展に貢献していきたいというふうに思っております。

 今晩ストックホルムを立って,テヘランに向かい,明日の昼にはイランのザリーフ外務大臣と会談をする予定になっております。

質疑応答

【記者】冒頭少しちょっとかぶるんですけども,大臣から今日の会議でどのような御発言をされたのか具体的に教えてください。

【河野外務大臣】この核軍縮をしっかりと進展させるためには,なんと言っても核兵器国をしっかりと巻き込んで議論をしていかなければならないということの重要性と,賢人会議からも出していただいた提言にも盛り込まれておりますが,透明性の向上,あるいは対話の促進ということが大事だ。それからこの核軍縮,不拡散に関する教育についてしっかりやらなければいけない,ということを私から申し上げました。

【記者】世界の核軍縮を巡っては核兵器国と非核兵器国の間で立場に差があるだけではなくて,その同じ非核兵器国の間でも差があると思うんですけど,そのへん今日の会議でどの程度その溝を埋められたと思いますか。

【河野外務大臣】今日の会合に参加していたのは全て非核兵器国ではありましたけども,また様々違う立場の国々が集まりましたけれども,この来年の運用検討会議に向けて,やはりしっかりとしたコミットメントとを示すということが大事だとういうことは,すべての国が一致をし,かなり中身のあるステートメントを出すことが出来たと思います。
 それはもう色んな立場はあるけれども,重要性に鑑みて,しっかり団結をしていかなければいけないということを示せたということで非常に意義ある会合だと思います。

【記者】話題変わりまして,今日,ドイツのマース外相と会談をされたと思うんですけれども,そこでどういったお話をされたのでしょうか。

【河野外務大臣】マース外務大臣,テヘランを訪問して,ザリーフ外務大臣と会談をされて今日ここへいらっしゃいましたので,テヘランでのイラン・ドイツ外相会談の内容について詳しくご説明をいただきました。

【記者】大臣からはどのようなことをお伝えになったのでしょうか。

【河野外務大臣】私からは,色々日本とイランとの関係などについて説明をいたしましたが,基本的にはマース外務大臣から実際の会談の内容,その他詳しく説明をいただきました。

【記者】そうしたことも受けて明日,まさにテヘランで外相会談を行うと思うんですけど,日本としてどういった役割を果たしていきたいとお考えでしょうか。

【河野外務大臣】今の中東の状況は決して好ましいものではありませんし,緊張が高まってきているという状況ですので,緊張緩和というのをしっかりと働きかけていきたいというように思います。

【記者】今日のNPT会合の中でイラン核合意についての議論ですとか,大臣からその点について言及されたことがあれば教えていただけますか。

【河野外務大臣】イラン,それから北朝鮮というのが今,国際社会が直面している二つの不拡散に対する問題という話しは議論の中でございました。

【記者】スウェーデンの外相会談について,スウェーデンは北朝鮮にも独自のチャンネルを持つと思いますけども,そのへんのところは大臣の方から何か触れられることはあるのでしょうか。

【河野外務大臣】様々,二国間の問題,それから地域情勢について触れていきたいと思っております。

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