記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成31年1月7日(月曜日)20時56分 於:在インド日本国大使公邸)

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冒頭発言

【河野外務大臣】外務大臣として初めてのインド訪問を行いました。スワラージ外務大臣と,これは日印の戦略対話,10回目となると思いますが,戦略対話を行った後,モディ首相に表敬をいたしました。
 今年は日本がG20を主催しますので,サミットにはモディ首相が訪日されると思いますし,11月の外相会合にはスワラージ外務大臣に来ていただけるというふうに思っております。また,首相の相互訪問,今年は安倍首相がインドを訪問する年ですので,その準備のためのキックオフということをスワラージ外務大臣とスタートさせました。
 昨年モディ首相が来日された時に合意しました閣僚級の2+2,これを今年なるべく早期に行うことで一致を致しましたし,またサイバー協議並びに宇宙対話についても早期に実行しようということで合意しました。また今回インドの有識者あるいは実業家から構成される印日友好フォーラムが立ち上げられることになりました。このフォーラムを通じて日本とインドの人的交流を含めた様々な交流を深めていきたいと思っております。この他,インド太平洋地域の情勢についての意見交換,あるいはG20の内容について,安保理改革,軍縮・不拡散,それからRCEPといったものについて意見交換を行った他,インド北東部や第三国における両国の協力についても意見交換を致しました。また,安全保障・防衛協力についても意見交換を致しました。
 モディ首相とは昨年10月に訪日された時以来の表敬となりますが,モディ首相からG20での訪日,そして安倍首相のインド訪問を楽しみにしているというお話がありました。限られた時間ではありましたが地域情勢について意見交換を致しました。私からは以上です。

質疑応答

【記者】自由で開かれたインド太平洋構想についても話をされたということですが,具体的にどのような話を外相,モディ首相それぞれとされましたか。

【河野外務大臣】自由で開かれたインド太平洋を維持していくことが日本,インドのみならずこの地域の経済の発展に大きく寄与する,こういうビジョンを既にシェアしていますので,それについて,その実現のための協力について意見交換をさせていただきました。

【記者】サイバー,そして宇宙対話という話も出ましたけれど,米中でもサイバー対立が激しくなっていますが,そのあたりについても何かお話というのは出たのでしょうか。

【河野外務大臣】特に米中の昨今の情勢についてはありませんでしたが,サイバーあるいは宇宙といった分野での協力が様々重要になってくるという観点から,日本とインド,この2国間の対話をしっかりと立ち上げ,また進めていきたいということで一致致しました。

【記者】宇宙対話について何か具体的な話,もう一言二言ありますか。

【河野外務大臣】これについてはなるべく早期に進めていこうということで,インド側も総選挙を控えている,いろんな事情があると思いますが,なるべく早い時期にやりたいというふうに思っております。

【記者】総選挙前に?

【河野外務大臣】そこはこれから調整したいと思います。

【記者】先ほどのサイバーの部分ですけれど,インド政府は中国のファーウェイ製品を排除しないという政府方針があるというふうに,ここでも報道されていますが,中国製品についての話はありましたか。

【河野外務大臣】今回特に中身についてはありません。

【記者】話が変わるんですが,韓国の話になります。日曜討論の場で総理が,原告側が日本企業の財産差押えということで裁判所に申し立てたことについてですね,関係省庁に国際法に基づいて具体的な対抗措置を指示したということですが,外務省として具体的に何か対抗措置をするということなんですか。

【河野外務大臣】これは各省庁と緊密に連携をしながら,不当に日本企業に不利益をもたらすことがないようにですね,様々準備はしておりますが,イ・ナギョン国務総理を中心に韓国側がこれについては今しっかり対応を検討しているわけでございますから,まずその対応策をなるべく早期にしっかりとやっていただきたいというふうに思っております。何か日本企業に不利益が生じるようなことになれば,これはただちに執るべき手段を執らなければならないと思っておりますし,この差押えが実際に提起されたということが明確になれば,その時点でまた対応策というのを執る予定でおります。

【記者】もう一点韓国の話なんですけれど,今朝韓国の国防省がレーダー照射の映像について8か国語に訳してこれを公開するという方針を示しているんですけれど,これについて大臣の所感といいますか,今後日本どういうふうにしていくのかということを教えていただけますか。

【河野外務大臣】これは日本の防衛省と先方の国防部との間でですね,事実関係を含め実務者で協議を進めるということになっていますので,まずその進展をしっかり見ていきたいというふうに思っております。しっかりと防衛省の方で対応してくれると思っておりますので,外務省としてはその協議の状況を見ながら防衛省をバックアップしていきたいと思います。

【記者】今の関連なんですが,資産差押えの件で韓国側の出方を見るという姿勢だと思うんですけれど,どのくらいの期限,といいますかある程度のスパンを想定されていますか。どれぐらいまでにという。

【河野外務大臣】先ほど申し上げたように,イ・ナギョン国務総理のところで対応策を検討していただいております。非常に難しい中,イ・ナギョン総理がしっかりと対応していただいておりますので,日本としてはですね,日本企業に不利益が生じないということが大事だと思っておりますので,韓国側にしっかりとそうならないように対処してもらいたいというふうに思っております。

【記者】もう一点,朝鮮半島がらみなんですが,北朝鮮の要人が中国を訪問して,それが金正恩氏ではないかという観測がでていますが,こうした情報日本政府として把握されてますでしょうか。

【河野外務大臣】いずれ中国側なり北朝鮮側から正式な発表があるものと思っております。

【記者】最後に一点だけお伺いします。RCEPの話なんですけれど,今日はインド側からRCEPについて明確に何かこうこれからの参加に向けて前向きに検討していきたいという話はでているんでしょうか。

【河野外務大臣】RCEPについても議論いたしました。今年2019年の終わりまでにですね,RCEPの交渉をしっかり妥結していきたいというふうに思っております。そのことについては私から先方に申し上げましたし,インド側もこのRCEPに関する対応について説明がありましたので,16か国しっかりまとまったRCEPというものの妥結をですね,年内目指していきたいという方針に変わりはありません。

【記者】インド側も年内には妥結を…

【河野外務大臣】インド側もこのRCEPが重要だということを認識していただいておりますので,前半はこのRCEP加盟国の中で国政選挙を抱えている国もずいぶんありますから,なかなか前半に大きく動かすのは難しいかもしれませんが,日本としては年内にしっかり妥結に持ち込みたいというふうに思っております。

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