記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成27年8月14日(金曜日)20時40分 於:外務省中央玄関)

内閣総理大臣談話,外相電話会談

【岸田外務大臣】総理が終戦70年にあたっての内閣総理大臣談話を発表した後,私から豪州,フランス,韓国,そして英国の外務大臣と電話会談を行いました。また,他の国に対しても適切な形で説明を行っております。本日,電話したそれぞれの外務大臣に対し,本日終戦70年にあたっての内閣総理大臣談話が発出されたことを紹介しました。その上で戦後70年間の日本の平和国家としての歩みを基礎に,国際協調主義に基づく積極的平和主義の下,今後とも国際社会の平和と繁栄に一層貢献していく考えであることを説明いたしました。各国の外務大臣からは私から説明があったことについて,謝意が表明されました。各国とは今後とも二国間関係を強化していくと共に,国際社会の課題に連携して取り組んでいくことを確認いたしました。私からは以上です。
 
【TBS 深井記者】談話全体について,大臣の受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
 
【岸田外務大臣】戦後70年という年にあたって,先の大戦への道のり,そして戦後の歩みについて振り返り,そして歴史の教訓をくみ取り,そしてその上で今後我が国として進んでいく,この道を明らかにする,こうした談話になったと受け止めています。私自身閣議において,賛同いたしました。
 
【TBS 深井記者】 反省とお詫びの点についてですね,野党側に総理自身の言葉ではなく間接的に引用したもの,歴代内閣の立場を引用したものであって総理自身の言葉ではないと批判している野党などもございますが,これについては。
 
【岸田外務大臣】 詳細は,総理あるいは官房長官から説明されるものだと思います。私からは控えます。
 
【TBS 深井記者】 先程電話会談された中で,韓国からは今回の談話についてどのような評価がありましたでしょうか。
 
【岸田外務大臣】 外交上のやりとり,詳細は控えたいと思いますが,韓国の尹長官からは説明への謝意が示された上で,韓国政府内で速やかに共有するという反応がありました。
 
【TBS 深井記者】 中国に対する説明というのはどのように。
 
【岸田外務大臣】 今回外務大臣と電話会談をした国とは,先方との時間調整等が行われ,うまくかみ合った国と会談を行ったということであります。それ以外の国とは,様々な形で説明を行いました。中国に対しましては,齋木次官の方から大使に対しまして説明を行う,こうした説明を行いました。
 
【テレビ朝日 千々岩記者】確認ですが,尹長官が韓国政府内で共有すると,これはどういう意味ですか。
 
【岸田外務大臣】よくこの談話について内容を確認し,その評価等も含めて考え方を共有するという意味だと受け止めています。
 
【テレビ朝日 千々岩記者】これから読み解いて,咀嚼すると。その上で,改めて何か反応があるという理解でしょうか。
 
【岸田外務大臣】そうですね。今現在,韓国側から正式な反応があったとは承知しておりません。
 
【NHK 山崎記者】アメリカに対してはどのような対応をしたのでしょうか。
 
【岸田外務大臣】アメリカに対しても,斎木次官の方から大使に対しまして説明を行いました。
 
【NHK 山崎記者】それは直接会談してということでよろしいですか。直接会って。
 
【岸田外務大臣】大使と会った上で説明をしたと承知をしております。
 
【NHK 山崎記者】差し支えなければ次官は今日,他に中国,アメリカ以外にどなたと対応されたかお分かりになるでしょうか。
 
【岸田外務大臣】私が聞いているのは,中国,韓国そしてアメリカの大使と会ったと聞いています。
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