記者会見

外務大臣会見記録(要旨)(平成21年2月)


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外務大臣会見記録(平成21年2月27日(金曜日)8時51分~ 於:院内大臣室前)

冒頭発言-中曽根外務大臣の訪中

(外務大臣)先ほどの閣議で、私(大臣)が明日と明後日の2日間に亘って中国へ出張することが了承されました。

(問)北京で外相会談が行われる訳ですが、前回の会見では議題は調整中だというお話でしたが、どういったことが話し合われるのでしょうか。

(外務大臣)様々な課題があります。二国間の課題、国際社会の問題、色々話し合いをしてきたいと思っています。具体的な課題については、まだ調整中です。

(問)東シナ海のガス田の問題やギョウザの問題が未解決だと思いますが、この辺に関して大臣はどのように進めていこうとお考えでしょうか。

(外務大臣)それらの問題についても話をしたいと思っています。ギョウザの問題も随分時間が経っていますし、先方も一生懸命捜査しておられるということですから、状況も伺って、早期解決をお願いしてきたいと思っています。

(問)(日中の)戦略的互恵関係という言葉が出てから久しいのですが、日中友好と同じような形で掛け声だけが何度も聞かれている様な印象を受けているのですが、どうご覧になりますか。

(外務大臣)課題は時間のかかるものもありますし、互恵関係というものは急に直ぐ出来上がるというものでもないので、一つ一つの事案の解決とか、親善友好の積み重ねとか、そういうものだと思いますから、一つ一つ仕事をしてお互い協力してやっていくということだと思います。

(問)米国の政権が変わったこともありまして、北朝鮮問題の取り組みもまた進展が見られると思いますが、この辺に関して、中国に対してはどういう働きかけをしていくのでしょうか。

(外務大臣)北朝鮮問題については、六者会合を通じて、従来通り残りの5カ国一緒になって対応していくということです。中国が議長国ということで、昨年も汗をかいてくれた訳ですが、今後もリーダーシップを持ってやって頂きたいと思っています。今回、そのような話もすることになると思います。

(問)尖閣諸島について、昨年の中国の海洋調査船の問題などもありましたが、日中外相会談の中で取り上げるお考えはありますでしょうか。

(外務大臣)先ほど申し上げましたように、様々な点について話をしていきたいと思っています。

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尖閣諸島と日米安保条約との関係

(問)尖閣諸島の問題ですが、尖閣諸島への第3国からの侵攻に対して、安保条約の対象になるか否かということで、今のオバマ政権も安保条約の対象となると認識していると理解してよろしいでしょうか。

(外務大臣)累次米国側も、沖縄返還の時に尖閣諸島は日本の施政権下に入るということで、日米安保条約第5条も適用されるということになっています。昨日の委員会でもこの件については総理の御答弁を補足する形で私(大臣)も発言しました。これは日米安保条約に基づいて核抑止力を含む対日防衛コミットメント、これはオバマ大統領からも麻生総理に対してありましたし、クリントン国務長官から私に対してもそういう表明がありましたから、従来と変わらないと思います。

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米国の対日防衛に関する小沢代表発言

(問)民主党の小沢代表が、日本には第7艦隊がいれば十分であるという発言を昨日されていますが、これについてどうお考えでしょうか。

(外務大臣)とにかくびっくりしています。どの程度十分お考えになられたのか分かりません。米国、米軍側から第7艦隊だけで十分だというようなことを今までに表明をされたとは承知しておりませんし、私からすれば大変理解に苦しむところです。

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外務大臣会見記録(平成21年2月24日(火曜日)9時34分~ 於:本省会見室)

冒頭発言-中曽根大臣の訪中

(外務大臣)国会のお許しがいただければ、2月28日と3月1日の日程で、中国、北京を訪問したいと考えております。これが実現すれば、今回の訪中は、私の外務大臣としての初めての訪中となります。詳しい日程は現在調整中ですが、楊 潔チ(よう・けつち)外交部長との間で外相会談を行う予定です。率直な対話を通じて「戦略的互恵関係」の構築のための具体的な取組に勢いを与えたいと思います。

(問)ギョーザ事件やガス田の交渉開始の見通しについては如何でしょうか。

(外務大臣)議題については現在調整中です。二国間問題それから国際社会の色々な諸課題について広く意見交換をする予定ですが、このような諸課題の解決のために緊密な連絡を行っていきたいと思っています。

(問)大臣としてはその問題を取り上げるという考えはおありでしょうか。

(外務大臣)それについては色々な課題がありますから、今後訪中までに考えたいと思います。

(問)ガス田やギョーザの問題に関して大臣としては必ずしも優先順位は置かれていないということでしょうか。

(外務大臣)どれが1番とか2番ということはありませんから、今後向こう側との間で議題については調整していきますが、現在のところはお話しすることはありません。

(問)大臣としてはどういう問題を中国側とお話し合いになりたいとお考えでしょうか。

(外務大臣)初めて外相として訪中しますから、幅広い意見交換になると思います。勿論二国間の問題、金融や国際社会の問題について話し合っていくことになると思います。

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在沖縄米海兵隊のグアム移転に係る協定

(問)グアム移転の協定ですが、国会への提出というのは今週中にもとお考えでしょうか。

(外務大臣)今日、先ほど閣議で了承されました。

(問)本日の閣議で提出を決めたということでしょうか。

(外務大臣)はい、そうです。

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北朝鮮関係

(問)金賢姫元死刑囚と田口さん御家族との面会なのですが、早ければ今週末にもというような一部報道もあるようなのですが、実現の見通しについてはどのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)これまでも飯塚家の皆さんのご希望も踏まえて、我が国政府としては韓国の政府に対して面会の早期実現ということで働きかけを行って参りました。ご承知と思いますが、先の日韓外相会談の時にも、柳明桓外交通商部長官から、遠からず面会が実現するというようなお話があった訳で、韓国側の方で今調整して頂いているということです。具体的な日程については私の所にはまだ来ていません。

(問)今週中というのはなさそうでしょうか。

(外務大臣)それは分かりません。調整中であるということしか今申し上げられません。

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日米首脳会談

(問)気候変動やエネルギー問題に関してですが、日米首脳会談で日米中の協議についての報道もありますが、一方で環境分野で4分野に関して次世代自動車の開発ですとか、日本が米国に協力を提案するという報道もありましたが、如何でしょうか。

(外務大臣)初めてオバマ大統領と麻生総理がお会いする訳ですから、様々なことが話し合われると思います。日米同盟の強化についての確認というのがまず私としては大事だと思いますし、ご案内の通り、今、国際経済、金融危機の問題もありますし、テロの問題それから今お話があった通り、気候変動、エネルギーの問題などグローバルな課題もありますし、更にはアジア太平洋地域の平和と繁栄の確保ということもありますので、限られた時間の中でどのような話がなされるかということは、ここで私は申し上げられません。総理のご判断になると思います。何れにしても率直な議論が行われると思っています。

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アフガニスタン・パキスタン支援特使の設置

(問)アフガニスタンとパキスタンに支援担当の特使を置くというような報道がありますが、事実関係についてお聞かせ下さい。

(外務大臣)これについてはまだ決定はしていません。どういう形であの地域に対する政府としての働きかけを行っていくか、具体的な支援策というのはご承知と思いますし、色々と行っている訳ですが、米国もそのような措置というものを取ってきていますが、我が国としてどうするかについてはまだ決定していません。

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日本映画のアカデミー賞授賞

(問)昨日、日本の映画が米国のアカデミー賞を取ったのですが、それについてのご感想をお願いします。

(外務大臣)ともかく授賞は素晴らしいことだと思います。私は自民党の文化伝統調査会長を昨年1年間務めまして、日本文化の海外への戦略的発信に力を入れるべきだということでそういう報告書もまとめました。また文部大臣経験者としてもそういう文化の振興それから海外への発信はどんどんやるべきだということで力を入れて参りました。そういう観点からも非常に喜んでいますし、今後も今回に続く授賞があることを期待していますし、日本の伝統文化のみならず現代の映画とかポップカルチャーとか新しいアートなどが世界に認められているのは素晴らしいことだなと思っています。

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外務大臣会見記録(平成21年2月20日(金曜日)8時49分~ 於:院内大臣室前)

冒頭発言-ペレス・キューバ外務大臣の訪日

(外務大臣)3月7日から10日にかけて、キューバのペレス外務大臣が外務省賓客として我が国を訪問されます。私は9日に会談を行う予定です。今年は外交関係樹立80周年の年でありまして、色々話し合いたいと思っています。

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日露関係

(問)18日にサハリンで日露首脳会談が行われましたが、そこで北方領土問題について、新しい、型にはまらない解決方法をということでしたが、四島返還にこだわっていないのではないかという見方もあります。その新しい、型にはまらない独創的なということに関して大臣はどのようなお考えでしょうか。

(外務大臣)従来の我が国の政府の方針は一貫していますし、今回の首脳会談でもその線で会談を行ったと思います。帰属の問題を早く解決するということで、今回色々話し合われたと思います。大事なことは、今後も引き続いて首脳レベルの会談を行っていこうということで、4月2日ロンドンでの金融サミットでの首脳会談の可能性を探っていくと、また5月にプーチン首相の来日の話もされたということで、良かったなと思っています。

(問)ロシア側の報道では、今回麻生総理がサハリンを訪問したことを受けて、(サハリンの)主権がロシア側にあることが確認されたという報道もされているようですが、それについて如何でしょうか。

(外務大臣)先方のLNGプラントの式典出席の目的で行った訳で、これによってあの地域がロシアの領土だと確定されたという話ではありません。

(問)四島の帰属を確認した後に平和条約の締結という基本方針は変わっていないということでしょうか。

(外務大臣)まず(四島の)帰属をしっかりと話し合って、我が国としては、(北方領土が)我が国の領土であることをしっかりと確定することが一番大事なことです。従来から申し上げている通りです。

(問)様々な宣言とか文書がありますが、それを前提として交渉を進めていくことにも変わりはないのでしょうか。

(外務大臣)そうです。

(問)総理はあちらが2島こちらが4島ではいつまでたっても解決できないということを仰っている訳ですが、それはどういう意味合いで仰ったのでしょうか。

(外務大臣)我が国の方針と総理の考えは変わらないと思います。ただ、政治的な決断をしなければならないという意味で、「4島だ、2島だ」と言っても始まらないということで仰ったのではないでしょうか。

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内政

(問)ロシアを訪問されていた小泉元総理が、定額給付金の衆議院の再議決について、3分の2を使うようであれば欠席すると会見で仰られましたが、それについて大臣はどうお考えでしょうか。

(外務大臣)党の方針には従って頂きたいと思います。元(自民党)総裁ですから、そうすべきだと思います。

(問)新聞等報道では、退陣論なんていう言葉が踊ったり、或いは次の総理にふさわしいのは、なんていう記事も出ていましたが、この状況でなかなか外交を進めるのは大変なのではないでしょうか。

(外務大臣)確かに、内政が安定していないと外交もやりにくいということはあると思いますが、退陣だとか次がどうのこうのということではなくて、今はとにかく景気対策をしっかりやることが一番大事なことです。国会も今予算の審議を行っていますが、一日も早く成立させることが一番大切なのではないでしょうか。特に与党の中からそのような話が出るとすれば私は大変残念です。一致団結して、この景気対策に取り組むことが一番大事だと思っています。

(問)大臣が一番大事だと仰る景気対策なんですが、主管大臣がお辞めになるとか、なかなか予算成立の目途が与野党の対立で進まなかったりしていまして、そのために、という声だと思いますが、その辺について如何でしょうか。

(外務大臣)今、申し上げたとおり、年度内に予算を成立させることが最優先だと思います。

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外務大臣会見記録(平成21年2月17日(火曜日)8時53分~ 於:院内大臣室前)

冒頭発言-日・スイス経済連携協定

(外務大臣)閣議では、「日本国とスイス連邦との間の自由な貿易及び経済上の連携に関する協定」(日・スイス経済連携協定)の署名等に関する決定が行われました。19日に、ドリス・ロイタード・スイス連邦副大統領兼経済大臣と私が署名することになります。

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クリントン米国務長官の訪日

(問)今日はいよいよヒラリー・クリントン米国務長官との外相会談ですが、まず意気込みをお聞かせ下さい。

(外務大臣)国務長官に就任されて最初の訪問国が日本ということですから、これは長官また米国政府が日本を重視している、あるいは日米同盟を重視している姿勢の表れではないかと思っていまして、私は大変歓迎すると共に評価しています。協議すべき色々な問題があります。特に国際社会に共通した色々な問題、金融問題、経済問題、気候変動問題あるいは所謂テロとの闘い等ありますし、また私達としてはアジア地域の抱えている問題、特に北朝鮮問題についてしっかりと話し合って協力体制の確認をしっかりとしていきたいと思います。拉致の問題についても国務長官は発言されておられ、家族の皆さんに対する思いや、この問題への関心も大変おありですので、この問題への支援も私からもお願いをし、一緒に取り組んでいくということを確認したいと思っています。

(問)問題は多岐に亘りますが、特に大臣からこのことについてはよく理解して帰って貰いたいというものはございますか。

(外務大臣)まず、日米同盟を確認するということが、先程の繰り返しになりますが、新政権ができて本当に大事なことだと思います。それから北朝鮮の問題は我が国にとっても近隣諸国にとっても大変重要な問題です。勿論長官も十分ご存知だと思いますが、このところはしっかり話をしていきたいと思っています。また国際社会の中で日本は国連の安保理の非常任理事国になりましたから、そういう意味で国連等の場を始めとして世界の第一の経済国である米国と二番目の日本が協力してこのような諸課題に一緒に取り組んでいくということは日本の責任でもあろうかと思いますし、こういう点もしっかり話をしていきたいと思っています。

(問)経済問題についてはどのようなことを話し合いたいとお考えでしょうか。

(外務大臣)直接の所管の大臣がおられる訳ですが、4月にロンドンでG20があります。先のAPECや11月のG20でも日本は過去の経験を踏まえた提案をした訳ですが、そういう意味でそれは高く評価されていると思います。今度、それから2ヶ月経つ訳ですが、これを会議では恐らく各国がもう一回再確認して新たな対応策について話し合われることと思いますが、日本としては引き続いて国際経済の立ち直り、また日本の自国の経済が大変な状況ですから、その辺のことについても総理の方から色々なお話をされることになるのではないかと思います。

(問)麻生総理とオバマ大統領の首脳会談なのですが、一部報道で3月中に行うような形で合意するのではないかという話がありますが、そういう話を具体的にする予定はありますか。

(外務大臣)日米首脳会談については麻生総理とオバマ大統領との間の電話会談で、早期に会談をやりましょうということで合意している訳でありまして、4月にはロンドンの金融・経済のサミットがありますから、その前に出来れば会談が実現できるようにということで米国にはこちらからも申し入れをしていますし、日程を今検討しておられることと思います。

(問)今日の会談でその辺りを詰めたりされるご予定はありますか。

(外務大臣)やはりその辺の話も出ると思います。

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内政

(問)中川財務大臣の(ローマで行われたG7の際の)記者会見について話題になっています。野党からは辞任要求が出ているようですが、大臣はこの問題をどう捉えておられますでしょうか。

(外務大臣)(中川大臣は)先の本会議の時も体調が悪かったようですし、このところ健康が優れないような状況を感じておりました。閣僚の海外出張は非常にきついと思います。そんな中で体調が悪くて大変辛かったと思います。健康の問題ですので、早く元気になって欲しいと思います。

(問)一部ではだいぶお酒を飲まれて、あのようになったというような話もありますが。

(外務大臣)それは私は分かりません。報道で少し口をつけられたということは知っていますが、体調の問題ですからご本人が一番よく分かっている訳です。

(問)大臣は、(中川大臣の記者会見の)映像は御覧になったのでしょうか。

(外務大臣)はい、テレビで見ました。

(問)進退問題についてはどう思われますか。

(外務大臣)私からお答えすることではないと思います。

(問)予算の所管大臣ということで、経済対策に影響が出てしまうと思いますが。

(外務大臣)今、大事な経済対策を行っている最中ですから、先ほど申し上げましたように快復して頂いて財務大臣としての務めをしっかりやって頂くことが大事だと思います。

(問)進退については、ご本人と総理の判断ということでしょうか。

(外務大臣)それは私から申し上げることではありません。

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外務大臣会見記録(平成21年2月13日(金曜日)9時26分~ 於:院内閣議室前)

冒頭発言-クリントン国務長官の訪日

(外務大臣)クリントン国務長官が今月16日から18日まで来日されることは皆様ご承知の通りです。17日には外相会談、ワーキングランチを行います。そして、在沖海兵隊のグアム移転協定への署名を行い、その後、共同記者会見を行う予定です。それから午後は、皇后陛下によるお茶会にクリントン国務長官が出席をされることになります。また、夕刻以降は麻生総理を表敬されて、総理主催の夕食会に出席されるという予定になっています。

(問)ボスワース元駐韓米国大使が訪朝した時に、北朝鮮の非核化の進展を求めるというクリントン長官からの親書を手渡したという報道がありましたが、その事実関係について把握されているかどうか、そしてもし事実であればきちんと事前に米国側からそういったものを持って行くという連絡があったのかどうか等教えてください。

(外務大臣)報道については承知しています。連絡はありません。これは第三国間同士のやり取りですから、コメントは差し控えさせて頂きたいと思いますが、ヒラリー・クリントン国務長官が見えますので、六者会合の重要性は言うまでもありませんが、北朝鮮問題についても話し合うことになろうかと思います。

(問)大臣は日頃から北朝鮮に関しては日米韓の緊密な連携が重要だということを仰っていましたが、こういったことは事前にしっかりと連絡があるべきだとお考えにならないでしょうか。

(外務大臣)必ずしも全てを連絡をしてということではないと思います。外交には色々あろうかと思いますから。何れにせよしっかりと長官と話をしたいと思っています。

(問)クリントン国務長官が、米国の国務大臣としては異例ですが、小沢民主党代表との面会を調整していることが明らかになっています。野党との政権交代を見据えた形だと思いますが、日米外交の一種の転換点と言えるような動きだと思います。大臣の立場から、米国の態度の変更についてどういった考えをお持ちでしょうか。

(外務大臣)報道については承知しています。米国の態度が変わったとか変わらないかということ、或いは小沢代表に会うとか会わないということについては、コメントを差し控えさせて頂きます。

(問)小沢代表は、かつてシーファー前駐日米国大使に対して行った扱いが失礼だということで日米関係に余波もあったと思いますが、今回クリントン長官に対しても同じ態度をとって、日米関係に影響がある可能性もあるかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)会談が実現するかどうか、どうなるかについて、私から予断を持って申し上げることは差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)クリントン長官の訪日全般についてですが、火曜日の会談で、特にこういう点に力点を置いて話し合いたい、或いはこういう点を強く確認したい等、ポイントはどこに置かれるのでしょうか。

(外務大臣)今抱えている色々な課題、特に国際社会の課題としては景気や金融問題がありますし、気候変動問題や中東情勢等色々あります。そういう問題についてじっくりと話をしたいと思います。更に北朝鮮の問題、六者会合の問題、アジア太平洋地域の平和と安定の話、更に重要なのは日米関係の強化、特に日米同盟の問題だと思っています。大きく分けるとそういうところだと思います。

(問)横田さん等拉致被害者家族とクリントン長官との面会はどうなっているのでしょうか。

(外務大臣)クリントン国務長官は私との電話会談の時も拉致被害者家族の皆様へ、或いは日本の国民の皆様への強い思いというかシンパシーということを仰っていました。面会については拉致被害者家族の皆様から要望がありまして、私たちも政府として米側に働き掛けをして参りました。日程がどうなるかは米側が調整をしているところでしょうし、米側も前向きに検討しているものと思いますし、具体的な調整を行っているのではないかと思います。

(問)まだ結果が出ていないのでしょうか。

(外務大臣)私の方には最終的な報告は来ていません。

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内政

(問)昨日小泉元総理が、麻生総理の郵政民営化を巡る発言に対して「笑っちゃう」というような、一連の麻生総理の発言を批判するような発言をしていたのですが、それに対しての大臣の受け止めをお願いします。

(外務大臣)今は、党は結束する時期です。景気対策を全力でやろうと、また、やらなければならない時ですから、色々意見はあろうかと思いますが、予算の成立に全力を挙げて政府も与党もやっている時ですから、皆で結束することが一番大切だと思っています。

(問)大臣はかつて郵政民営化に反対をされていたこともあり、昨日の小泉元総理の発言に関しては、よくぞ言ってくれたという部分もあるのではないかと想像するのですが、如何でしょうか。

(外務大臣)私は、民営化して国民のためのより良い郵政事業になればいいと思っています。法律の中で見直しというものが規定されている訳ですから、私も地元をまわって色々問題があることは認識していますから、そういう法律に則って、見直すべきところは見直す、より良い民営化をするためにはどうしたらいいかということを議論することが大切だと思っています。

(問)小泉元総理の発言について、今朝の新聞を見ますと「麻生降ろし」という言葉が出てきていますが、この辺の動きについて大臣はどうお考えでしょうか。

(外務大臣)今党内でガタガタやっている場合ではないと思います。例えば定額給付金についても政府与党で決まったことですから、政府与党の一員は一丸となってこの政策の実現、予算の成立に取り組むことが一番大切だと思っています。

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外務大臣会見記録(平成21年2月11日(水曜日) 於:ロッテホテル(韓国))

 2月11日、韓国訪問中の中曽根大臣はロッテホテルにおいてぶら下がり会見を行ったところ、概要以下の通り。

冒頭発言

(外務大臣)今日は外務大臣として訪韓し、柳明桓外交通商部長官との会談及び昼食会、更には李明博大統領への表敬ということで、大変充実した一日となった。柳明桓長官との会談では日韓関係の色々な問題をはじめとして、北朝鮮の問題はアフガニスタン支援の問題、国際社会に関する様々な課題についても意見交換を行ったところである。
 特に北朝鮮問題に関しては、来週ヒラリー・クリントン国務長官が来日する予定であるが、北朝鮮の非核化等については日韓米がしっかりと緊密な連携をとって対応していくことが大事であるということで意見が一致した。
 拉致問題については、柳明桓長官及び李明博大統領からもこの問題の解決のために協力するという話もあった。
 また、冬場に日本海の沿岸に廃棄されたポリタンクが漂着しているが、これについても柳明桓長官に対して早期の改善・解決ということを自分(大臣)からお願いした。いずれにしても、今回の外相会談、あるいは大統領への表敬により、日韓両国の関係は「未来志向の成熟したパートナーシップ」関係というものに大きく進展したものと思っている。

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質疑応答

(問)今日柳長官が記者会見で田口八重子さんのご家族と金賢姫氏との面会の実現可能性についての言及があったが、現状如何。また、このような発言についての受けとめ如何。

(外務大臣)この問題については、御家族の方からも以前から強い要望、要請があって、我々としては、韓国政府にこの問題の早期実現、面会の実現をお願いをしていたところである。韓国政府と柳長官からは大変御尽力をいただいたわけであるが、今日その御尽力のおかげもあって、そう遅くない時期にこの面会というものが実現できるだろうという話が私(大臣)に直接あった。

(問)拉致被害者の田口八重子さんの結婚相手が韓国人の拉致被害者の男性であるという報道を受けて、田口氏の御家族もこれが事実であれば、韓国政府と共同で日本政府も調査をしてほしいということをいっているが、もうすでに韓国政府と話をされたのか、今後話しをする予定があるのか。

(外務大臣)そういう報道があったことは承知している。今までも帰国された方々からもいろいろな事情をお伺いしているが、この件についてはコメントを差し控えたいと思う。

(問)「直接」とはどういう場面での話か。

(外務大臣)外相会談が終わったあと、退席して2人で歩きながら移動している時に、私(大臣)に直接話があった。

(問)大臣の方から要請をしたのか。

(外務大臣)今日はない。前から政府間ということで、外交ルートで、最近もお願いをしていたわけだが、先ほどその結果を私(大臣)に教えてくれたということだ。

(問)時期はいつ頃ということか。

(外務大臣)そういうことについては、今ここではお話できない。

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外務大臣会見記録(平成21年2月10日(火曜日)9時54分~ 於:院内大臣室前)

冒頭発言

(1)「中曽根外務大臣と語るin金沢」の開催

(外務大臣)3月15日午後2時から金沢市で、「外務大臣と語るin金沢」を開催します。昨年の3月に高村大臣の時にも開催しましたが、日本の外交政策等について、外務大臣である私から国民の皆様に説明をして、また、皆様からもご意見を伺うという趣旨です。

(2)「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」第2回会合の開催

(外務大臣)14、15日にワシントンで、川口順子元外務大臣が共同議長を務めております、「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」が開催されます。昨年秋にニューヨークで立ち上げが発表され今回で第2回目ですが、3回目はロシア、4回目は広島で開催する予定となっています。どのように核のない世界にしていくかということについて具体的な提言を最終的にはして頂くという趣旨で、国際委員会を開催することになりました。

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中曽根外務大臣の韓国訪問

(問)明日、日韓外相会談が行われる訳ですが、どういったテーマで意見の交換をされる予定でしょうか。

(外務大臣)色々話し合いたいと思いますが、一つは、先月李明博大統領と麻生総理大臣が会談を致しました。それのフォローアップということがあります。それから、国際社会の色々な課題について話し合いをしたいと思います。

(問)金賢姫さんと田口八重子さんの御家族との面会がどうなるかということが注目されていますが、そういったテーマについて外相間で意見を交わされることはあるのでしょうか。

(外務大臣)これは前から努力していることですが、引き続き努力するということです。

(問)外相会談で何かそのテーマについて大臣から触れられるということはありますか。

(外務大臣)具体的な会談の内容については、調整中ということです。

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クリントン米国務長官の訪日

(問)クリントン長官が来られた時に拉致被害者の御家族と面会をして貰う方向で調整中ということでお聞きしているのですが、その見通しについては如何でしょうか。

(外務大臣)これは米国側にはそういうお話をしていますが、短い滞在時間の中で実現するかどうか、これは米国側のご判断による訳で、今のところまだ分かりません。

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日露関係

(問)北方四島の交流事業についてですが、18日に日露首脳会談が予定されていますが、その日までに大臣としては何とか解決したいというお気持ちはありますか。

(外務大臣)この問題は従来、人道的な物資の支援をしたり、墓参があったりと色々交流がある訳ですから、また従来のように問題なくやれるように我々としては引き続いて努力していくということです。解決が早いほど良いとは思います。

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内政

(問)郵政民営化について、麻生総理の発言がぶれていますが、(こういった麻生総理の)一連の発言についてどのように感じておられるでしょうか。

(外務大臣)あの問題に対する麻生総理の対応といいますかご判断には経緯があると思いますが、最終的には署名もして本会議でも賛成されておられる訳ですから、それをもってこの問題に対する総理のお考えということで宜しいのではないでしょうか。

(問)各社の内閣支持率も下落に歯止めがかからないという状況ですが、この状況については閣僚の1人としてどのようにお感じでしょうか。

(外務大臣)内閣の一員として支持率が下がっているということは残念なことですが、総理も仰っておりますように、今は何といっても景気対策が最重要課題だということは言うまでもない訳で、我々としては予算の審議をして頂いていますが、一日も早い成立をお願いして景気対策に取り組むしかないと思います。

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外務大臣会見記録(平成21年2月6日(金曜日)09時32分~ 於:本省会見室)

冒頭発言-中曽根外務大臣の韓国訪問

(外務大臣)2月10日から11日にかけて私は韓国を訪問します。柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官との日韓外相会談、李明博大統領への表敬等を行う予定です。今回の訪韓は柳明桓外交通商部長官から、昨年11月にリマで行われた日韓外相会談の際を始め累次にわたり訪韓の招待を受けていたこと及び先般の麻生総理の韓国訪問の際に李大統領からも私の訪韓を歓迎したい旨の発言があったことを受けたものです。日韓両国の首脳、外相が頻繁に行き来して意見交換を行うことは、未来志向の所謂成熟したパートナーシップ関係の構築に資するものであると思っています。共通の課題である北朝鮮問題等についても両国の外相間で議論を行って実り多いものにしたいと思っています。

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クリントン米国務長官の訪日

(問)クリントン長官が16日に訪日するということが正式に発表になったのですが、改めて日米外相会談でどのような成果を期待されていますか。

(外務大臣)(クリントン国務長官と)先日電話で会談した時、早期にお会いしましょうということで合意しました。早速来日が決定し、会談が出来ることをまず喜んでいます。(国務長官が就任後、初の外遊先として)日本を最初に訪問するということは、やはり何と言っても米国が日米同盟を重視しているということの表れで、日米関係を象徴しているものであり、また意義深いものだと思っています。会談の内容については、北朝鮮問題あるいは核の問題、気候変動問題、安全保障の問題等、今国際社会が抱える重要な課題については当然話題になると思いますが、大事なことは、このような会談を通じて日米同盟を一層緊密に強化していくことだと思っています。

(問)これまでですと、米国で新しい政権が出来た場合、日本側の方が先にというのが普通だったと思うのですが、あちらから国務長官が来られることについてはどんな感想をお持ちでしょうか。

(外務大臣)今年は国会が正月早々始まりまして、重要な景気対策等の審議が行われ、二次補正、本予算(の審議)が入っている訳で、我が国も経済をしっかりとしていくことが重要ですから、そういう時期に重なったということもありますし、また、米国の新国務長官の日本や外国との色々な関係もあって、先方がお決めになったと思います。

(問)米側とすれば、初の外遊先として日本を選ぶということで、大臣が仰るように日本を重視している訳ですが、日本側とすればその米側の思いに対して対米関係が重要だというメッセージをどのような形で伝えていきたいと思っていらっしゃるのでしょうか。

(外務大臣)今国際社会は色々な課題があると申し上げましたが、やはり世界経済の問題が大きなものではないかと思います。そういう意味では経済的に世界第1位、第2位である日米がこの問題をハイレベルで協議して、更に具体的な経済問題の解決に向けて話し合う機会になろうかと思いますし、更に安全保障の問題もある訳ですが、そういうことで直接会って進行中の問題について話し合うということは非常に意義深いと思っています。

(問)北朝鮮政策で、米国オバマ政権が、北朝鮮に対して融和的な立場を取るのではないかという懸念が一部出ていますが、日本政府としては釘を刺すというか、日米間で一緒にやっていくなどの話をするのかどうか、具体的にはどんなことを考えていらっしゃるのでしょうか。

(外務大臣)北朝鮮問題と言いますか、核の問題、ミサイル問題等色々ある訳ですが、このことについてクリントン長官は十分問題点は承知されているものと思っています。またこの重要性ということもお話しされている訳ですが、今までの六者会合の進捗が更に推進されるように新国務長官も我々と協議しながらやっていかれるものと思っていますし、私たちも日本の立場から見た問題についてはお話をすることになろうかと思います。

(問)日米外相会談と日韓外相会談の一連の会談で、北朝鮮対策に対して日米韓の枠組みを重視したいという確認も双方の会談で行われる予定でしょうか。

(外務大臣)会談の細かい内容等について事前に相談している訳ではありません。しかし、日米韓が協力してこの問題に対応することは当然大事なことですから、敢えてそのような日米韓でというようなことは、例えば発表するということがなくても当然よく意思疎通を図って共同歩調を取っていくものと思っています。

(問)国際的な問題に協調して対処していくと仰っていましたが、中でもテロとの闘い、アフガニスタン、パキスタン、ひいては、直接テロとの闘いに関わる問題ではなくとも中東和平に大いに係わるガザの問題、この3点について、大臣ご自身は米側にどのようなメッセージを発したいと考えているでしょうか。

(外務大臣)一つは、我々がアフガニスタン、パキスタンを含むテロとの闘い、イスラエル、ガザ等中東問題に対してどういう対応をしていくかということをまず理解して貰うことが大事だと思います。その上で日本としては人道的な支援を中心として事業を行っている訳ですが、ガザに対してもそうですし、アフガニスタン、パキスタンに対してもそうですが、そういう活動を更に強化していくにはどうしたらいいかということを伝えていきたいと思います。

(問)会談において、新たに日本側からコミットメントしたいという提案をされることは考えていますか。

(外務大臣)会談の内容等については現在調整中で、今後どういう形になるか分かりません。検討中です。

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北方四島住民に対する人道支援物資の供与の中止

(問)先般の、北方四島への支援事業が中断した問題ですが、現時点でのロシア側との交渉の状況と、今後の見通しについてお聞かせ下さい。

(外務大臣)我が方が実施している人道支援物資が届けられなったということで大変残念です。善意で行っている事業ですから、従来通りの方法、手続きで届けられるようにロシア側と協議を行っているところです。

(問)18日に日露首脳会談が行われるかもしれない訳ですが、それまでに解決する見通しはあるのでしょうか。

(外務大臣)今協議中ですから、先方は今までの状況を見ますと、堅いと言いますか、新しい方針を表明されているので分かりませんが、過去の合意事項もある訳ですから、墓参もありますし、先方から日本に来るということもある訳ですから、そういう中で人道物資の支援が継続して出来るように話し合いを続けていく予定です。

(問)国後島の南クリル地区長が根室までロシアの船で行って、物資を取りに行くという考えを何社かのインタビューで答えている訳ですが、その考え方についてどのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)報道は承知しています。日本が行っている人道支援物資の事業に対する深いニーズといいますか、先方が欲しいということですから、今まで行ってきたことが先方に感謝されている表れではないかと思います。出入国カードの問題を解決することが一番大事で、私たちとしては、取りに来たから渡すということではなく、従来通りの手続きによってこの事業を継続する、当初からのやり方で行っていくことが大事だと思っています。日本側の法的立場を害さない形でこの問題を解決していくために努力していくことが大事だと思っています。

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内政

(問)総理が郵政民営化について四分社化の見直しが必要だという考えを示されていますが、これについて大臣のお考えをお聞かせ下さい。

(外務大臣)私は地元群馬で色々な地域を回ってみて、特に郵便事業については、農山村地域などは民営化になって地域のサービスが低下したり、また、郵便局の皆さん自体もやりにくいところもあると直接聞いています。当初国会で議論した時に心配したようなことが起こっているなと思っています。三年毎の見直しということになっていて、ちょうどその時期になりますから、本当に民営化を行って良かったと国民から評価されるような民営化にしていくことが大事だと思います。私も民営化をきちんと完成させるという考えですから、特に住民の皆さんへのサービス低下が起こらないように、起こっているとしたらどうしたらいいかという点を十分議論することが大事だと思います。

(問)四分社化というところも含めて全部総点検をすべきという考えでしょうか。

(外務大臣)私としては、どこがとかどういう風にということは申し上げられませんが、国民の皆さんの意志で、国会で民営化が決まっている訳ですから、本当に民営化して良かったとなるにはどうしたらいいかということを十分議論することが大事だと思います。

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外務大臣会見記録(平成21年2月3日(火曜日)8時52分~ 於:院内大臣室前)

冒頭発言

(1)政府開発援助(ODA)白書の公表

(外務大臣)閣議では、2008年度のODA白書について私から報告しました。

(2)クリントン米国務長官の訪日

(外務大臣)クリントン国務長官の来日についてですが、早期に来日できるように現在進めているところです。具体的な日程等については、米側が今検討中です。

(問)(クリントン長官の)訪日については、閣議や閣僚懇でそれが話題になったり具体的に話されたということなのでしょうか。

(外務大臣)そういうことはありません。外交レベルで早期来日ということで話を進めています。

(問)クリントン長官が来日されるということで、ご自身の訪米については現時点でどのようにお考えになっていますでしょうか。

(外務大臣)今来日されるという方向で話が進んでおりますので、先ずクリントン長官の来日についての詳細を固めるということで今進めているところです。

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北朝鮮問題

(問)北朝鮮が、テポドン2の発射準備に入ったという報道がありましたが、事実関係はどのように確認されていますか。

(外務大臣)そのような報道があるということは承知しています。我々は日頃から色々な情報収集に当然のことながら努めておりますし、分析もしていますが、このことについては事柄上、コメントは差し控えたいと思います。

(問)差し迫って発射状況にあるとか、差し迫った危険が日本に迫っているとか、そのような状況ではないという認識で宜しいでしょうか。

(外務大臣)新聞には色々書いてありましたが、そういったことについてもコメントは差し控えたいと思います。

(問)もし危険が差し迫っている状況であれば、それはきちんと知らしめた方が良いと思うのですが、そういう状況ではないということで宜しいでしょうか。

(外務大臣)(危険が)あるかないかということも含めて申し上げられませんが、仮に差し迫っていれば、それなりの対応を当然しなければならないと思います。

(問)現在、警戒レベルを上げているとか、そういうことではないのでしょうか。

(外務大臣)そういうことについても、情報等の内容あるいは分析の状況についても、申し上げられません。

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