記者会見

外務大臣会見記録(平成18年4月)


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外務大臣会見記録(平成18年4月28日(金曜日)8時55分~於:院内・閣議室前)

米軍再編

(問)米国のローレス国防副次官が、在日米軍の再編について3兆円という言い方をしているということについて、真意はわかりかねるという報道が出てるのですが、大臣はこのローレス国防副次官の3兆円という数字については如何ですか。

(外務大臣)根拠が全然わかりませんから何とも言えません。60億ドルに関しましては一応わからないことはありませんが、60億ドルの分も日本の負担は28億ドルですから、岩国の沖合い移転の分まで全部含めてというように計算すれば、これまで折り込み済みの分も含めて全部足しても200億ドル行くでしょうか。計算してもそんなに行かないと思います。だから、何となく根拠は測りかねますけど。日本がこんなに負担してくれているのだというような言い方だったと理解します。

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外務大臣会見記録(平成18年4月25日(火曜日)9時23分~於:院内・閣議室前)

第14回外務省タウンミーティング

(外務大臣)6月11日、福岡県の北九州市で「第14回外務省タウンミーティング」を開催します。

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閣議

(外務大臣)閣議では、モーリタニアの選挙に関して外務省から緊急無償資金協力の話をしました。額賀防衛庁長官の米国出張についての報告があり、谷垣財務大臣から、財務大臣・中央銀行総裁会議がワシントンDCであり出席した話がありました。猪口大臣から、「少子化担当大臣と地方自治体トップとのブロック会合」の話がありました。

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米軍再編

(問)海兵隊のグアム移転の経費負担ですが、日米の負担割合についての合意をみたわけですが、今後、この予算支出について国民にどのような理解を求めますか。

(外務大臣)これは国会でも今から色々御質問が出てくるところだと思います。国会審議を通じて説明させていただくということになるのだと思います。

(問)沖縄の負担軽減のために是非とも必要な出費だということですか。

(外務大臣)そうでしょうね。沖縄の負担軽減は早く実施しようと。今のままでずっと行けば、15年、20年かかるような話ですからなるべく早くということを考えると、基地が出来るまでには色々なことが考えられるでしょうから。なるべく早くするのであれば、ある程度の負担はやむを得ないと思ってやらないと。沖縄の話は負担軽減が一番大きな要素だと思います。

(問)海外の米軍施設について予算を出すというのは初めてのケースだと思いますが、その辺はどのようにお考えですか。

(外務大臣)日本の基地の75%が沖縄に集中しているという状況というのは、地域的な条件があるとは言え、偏ったところがありますから、そこのところを沖縄はかなりこれまでかぶってきているわけですから、その分に関しては皆で分かち合うということなのだと思います。

(問)これで最終報告に向けて大きく前進したかと思いますが、最終報告をどのようにまとめて発表される段取りなのでしょうか。

(外務大臣)これは大臣同士の話で、細目の詰めが出来ていません。細目をワシントンで審議官クラスでやることになっていますから、それを受けて詰めていくのだと思いますので、4月終わって、その後どうなりますかね。「2+2」で始まったから「2+2」で閉めるのかどうか。それはこれからの話です。

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内政

(問)小泉政権発足から丸5年。この5年間の小泉政権の評価を大臣はどのように見ているでしょうか。

(外務大臣)僕は新聞より遙かに高いですね。この5年の間の変化というのは非常に大きな閉塞感の問題やら何やら。政治の中で見ても、国際的にも、有事法制、国民保護法というようなこれまで長くやって出来なかったこともありますから。5年も経てば色々言われるところでしょうけれども、総体的な評価は私は高いです。

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外務大臣会見記録(平成18年4月21日(金曜日)8時54分~於:本省会見室)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)閣議ではテロ対策特措法について、例の延長の話が、官房長官、防衛庁長官、外務大臣から。農林水産大臣からみどりの羽募金、「水産白書」についての話があり、閣僚懇談会では、日韓の話について私と官房長官と国土交通大臣からそれぞれ話がありました。

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竹島周辺海域の海底調査

(問)日本海の海洋調査の問題ですが、韓国側は外交交渉をするためには日本側が調査計画を中止することが前提になるという言い方をしていますが、そういった韓国側にどのように理解を求めていくのでしょうか。

(外務大臣)外交交渉の結果がわからないうち、中止とはいうことはありません。外交交渉の結果、中止するか中止しないかを決めるのであって、外交交渉はいたします。

(問)今日、谷内事務次官が韓国に行かれますが、日本側としては韓国側が6月に海底地形の韓国式の名称を提案することを取り下げるということを働きかけるということになるのでしょうか。

(外務大臣)それがあるからこの時期に海洋調査をするわけですから、その問題が韓国の方で6月にドイツの会議に出さないというのであれば、私共としてもこの時期にする必要はないと思っていますが。

(問)それで韓国側の理解を得られると大臣はお考えですか。

(外務大臣)これは交渉ですから何とも言えませんが、私共としてはこの種の話は過去に韓国側は4回ぐらいしていると思います。その時に私共としては、了解を得られたわけではないけれども冷静に対応しましたので、少なくとも韓国側にも冷静な対応をと。双方、あまりおかしなことにならないようにしたいと思います。

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米中首脳会談

(問)米中の首脳会談がありましたが、イラン問題に大きな進展がなかったという形になっているのですが、今回の米中の首脳会談を大臣はどのように見てらっしゃいますでしょうか。

(外務大臣)CNNの発表とBBCの発表がそれぞれあったという話しか知りませんが、何となく普通の話しか書いていなかったかなと思います。

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外務大臣会見記録(平成18年4月18日(火曜日)9時22分~於:院内・閣議室前)

麻生外務大臣政策スピーチ(文化外交)

(外務大臣)4月28日17時半から、秋葉原のデジタルハリウッド大学で、現代日本文化について話をします。

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閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)閣議では、障害者雇用促進について、川崎厚生労働大臣、竹中総務大臣、猪口大臣からそれぞれ発言がありました。総理からは小池環境大臣の復帰について話がありました。以上です。

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日中関係

(問)東シナ海の問題ですが、中国外務省が昨夜パイプライン設置の為に船舶の航行を禁止していた水域について、実質的な誤りがあったとして海域を修正して、結果として日本の排他的経済水域が除外されることになったのですが、この一連の中国側の対応について、大臣はどのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)少なくとも、この種の話はもめている海域の話ですから、重複している部分はありますので、その水域の中でやるのはお互いきちんと相手の立場を考えてやらなければいけないと思っていたのが、こちら側が入っている所でやられたので、それはとてもという話をして、結果的には昨夜遅くに修正してきたという話だと思います。向こうの中とは言え、重複している所ですから引き続き見守っていきたいと思っています。

(問)その間、ガス田の協議が日中間で行われているわけで、結果的に技術的な誤りということで昨日修正したわけですが、そういった連絡がしっかり日本政府になかったということについてはいかがでしょうか。

(外務大臣)3月1日に向こうはホームページやらに載せたんでしたかね、確か。それに対して普通通報があるものだと思っていたのが、通報がなかった。そして、水産庁がそれを見たのは3月28日だったと思いますので、それから外務省に連絡が来て、外務省から向こうに抗議をして、今日に至ったという経緯だったと思います。普通、この種の話は、もめてる水域でやろうとすれば相手側に対して一応それなりの挨拶があるものなのですが、それがなかったし、向こう側も色々やっておられますので、こちら側もそれに対して抗議をしたらば収まったという話だったと思います。この種の話が出るとなるとホームページを、しょっちゅう誰か中国語を見ておく人を一人貼り付けるなんていう話も、ちょっとどうかと思いますけれども。そういった意味では注意をしておかなければならない。相手国に敬意を払って連絡をするのが通常だと思います。

(問)中国の胡錦濤国家主席は今日米国に出発する予定で、明後日、ブッシュ大統領と会談が行われる予定ですが、日本から見て、六者協議の再開であるとか北朝鮮を巡る問題について、今回の会談に成果を期待される部分はあるのでしょうか。

(外務大臣)六者協議については、中国は北朝鮮の分をするのは自分たちだという立場を見せたいところなのでしょうが、なかなか上手くいっていないという状況ですから、ことそのことに関してはよほど中国は覚悟を決めて動かない限りは北朝鮮は動かないと思います。

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外務大臣会見記録(平成18年4月14日(金曜日)9時19分~於:本省会見室)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)平成18年の豪雪について、沓掛大臣からの報告がありました。平成18年度の外交青書について、私の方から説明をして、外交青書を配りました。閣議は以上です。

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内政

(問)小沢一郎氏が民主党の代表に就任したことについて、政府・与党からこれを警戒する発言が相次いでいます。小泉首相も、政界再編の可能性について無いとは言えないというようなことをおっしゃっていますが、大臣は、この小沢一郎代表が就任したことによる、今後の民主党内あるいは今後の政界に対する影響というのは、どういう風に見ていらっしゃいますでしょうか。

(外務大臣)週刊誌のレベルを超えないレベルの話ですよね。如何ですかなと思いますが。何を考えるかといったら、60歳も過ぎて、「人間、変われます。」なんて言ってもそんなに本質的に変われることはあまりないんじゃないですかね。難しいと思いますよ。だから、そんなに、小沢さんの持っておられる本質的なものは変わるとは思われないという前提で考えないといかんと思います。それでいくと、例えば選挙。この数年間の間、かなりの自民党支援組織というのが壊されているというように思っていますから、従来の小沢さんの、自民党の時の選挙でいけば、組織に対して猛烈な勢いでアプローチをされる、こちらは去年の9月の選挙のイメージからまだ抜けきっていないとすると、千葉の選挙はきつくなるというようなことが現実的には起きてくるかなと思っています。やはり、色々な意味で、警戒心というものを持たれる方が正しいと。ある程度、未経験、ただただ若いというのではなく、経験がおありになるという点は評価してかかるのが然るべき。色々な意味で選挙で戦うという意味においては、警戒感を持つのが正しいと思います。

(問)関連しまして、特に小沢さんの政策の中で、代表就任のインタビューの中でもおっしゃっているのですが、靖国参拝について、戦争主導者は祀られるべきではないと、あるいは、戦争で亡くなった英霊を祀るのが本来の姿だという話をされていることについて。もう一点は、小沢さんが以前から言ってらっしゃる、国連待機軍の創設、国際貢献のあり方について、自衛隊と別組織という話をされていますが、その2点についてどのような印象というか評価をお持ちでしょうか。

(外務大臣)この間、討論番組で一緒の時に伺っていたのですが、分祀の話をしておられたと思います。分祀は、何回も申し上げますように、宗教法人に対して国家が介入するという話ですから、分祀はできないと言っておられる以上、分祀はできないというのであって、できたらそれは宗教法人に対する政府の介入ではないかと新聞は書くのですよ。それは正しい。それは事実だから。しかしそれは、分祀はできないと言っているところをできるかのごとく言われるのは、宗教法人に対して、ちょっと僭越ではないかと。私はずっと同じ事を言っていると思いますが、それが1点。靖国神社には戦死者が祀られているというのは事実ですから、その祀られている方々と、いわゆる法務死という方々というのを一緒にすべきではないのではないかというのは、それもまた一つの見識なのだと思っています。私自身もそう思いますから。東郷神社、乃木神社いずれも戦没者ではない功労者を祀る神社があるということだと思います。従って、そういう意味では、法務死は別にすべきという意見は一つの意見なのだと思っています。そして、今のご意見でいくと、総理になったらすぐできるような話をしておられますが、政治権力でどうのこうのという話とは少し違うのではないかというところが大事なところなのだと思います。この話というのは、どなたがお見えになっても皆で国のために戦って亡くなっていかれた方々を慰霊するというのが正直に、素直にできるような状況をつくるべきというのが、私の申し上げているところなのであって、小沢さんの発言を全部知っているわけではありませんが、これは討論番組で隣で伺っている範囲では、いきなり分祀の話が出ていましたので、その後また色々と勉強されたのだと思いますが、そこのところはちょっとよくわかりません。国連待機軍というものを別に作るという話になると、別の組織はかなり金のかかる話ですね。自衛隊の他に国連待機軍を常に常備軍として養成するという話なのですかね。私はその話はよく知らないです。昔よく言っておられた話は知っていますが、その頃と今の話ではまた少し違ってきておられるのかも知れませんし、小沢さんのおられた頃と今の自民党内、また、世論というものもずいぶん、例えば、有事法制、国民保護法制、色々とそれ以後、法律は成立していますので、それによって世論も変わったと思いますし、国内事情の整備の状況もずいぶん変わってきたと思いますので、今の話も、常に常備軍を用意していくというものですかね。やはり、その時に合わせて部隊の編成をやっていく方がより効率的なような気がします。それで出せるような状況がある度に特別法を作らなくてもいいようにしようというお話ならわかりますが、その定義がよくわかりません、小沢先生の言っておられる意味が。

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イラン核開発問題

(問)イランの核開発問題ですが、イランが濃縮ウランの製造に成功したと発表して、アメリカをはじめ強制力のある制裁を検討すべきではないかという意見も高まっていますが、各国が色々な外交努力を続けている中でのこうしたイランの対応というものについていかがお感じでしょうか。

(外務大臣)夕べのBBCでしたか、CNNだかを見ている範囲において、やはり、ラリジャニ国家安全保障最高評議会書記が発言していたように思いますが、濃縮活動の停止は受け入れられないということを言っているのだと思います。しかし、これが、平和利用の為にやるのは何がおかしいというのは正しいこと。しかし問題は、その研究を過去18年間やっていないと言っていて実はやり続けていたという事実が、国際的な信用を貶めた、失った。従って、その信用の回復から始めないと、この種の研究活動の維持というのは難しいと思います。日本の場合は丸々ガラス張りになっていますからよく見えるところなので、故障でも事故として取り上げられてみたり、故障と事故の区別がついてなかったりする報道もありますが、少なくともそれがガラス張りになっているところが日本の場合の信用の高いところなのだと思いますね。従って、イランの場合、基本的に、IAEAというこの種の核に関する番犬というものがきちんとそこに存在するわけですから、IAEAとの話をつけずにタラタラ平和利用の為だと言っても、それは過去の経緯からその信用をなくしているというのが一番の問題点ですから、ちょっと今の段階で、こちらも世界的なメッセージというのはこういうメッセージなんですよということは、何回もイランの外務大臣に日本でも言いましたし、電話も2、3度しましたが。最初の頃に比べれば少しトーンが落ちてきたような感じがしないでもありませんが、それはその日の調子によっても違うでしょうから、冷静な分析ではないと思います。ですから、そういったところは、むこうもこれから努力をしていかなくてはいかんところなので、タラタラ突っ張ってればどうにかなるという話ではないのではないでしょうか。イランに関して言わせてもらえれば。そんな感じがします。

(問)在日米軍再編を巡る審議官級協議、今続いていますが、現状がどうかというのと、今後の見通しをお願いします。

(外務大臣)3分の1ずつ出すとかいういい加減な記事が出ていたと記憶しますが、あの種の記事が出るようになるとちょっと危ないので、まだ話の確立も何もしていない段階からどんどん記事が出る状況で、迂闊にしゃべると更に尾ひれ背びれが付いて危ないと思いますので、発言は差し控えさせて頂きます。検討中です。

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外務大臣会見記録(平成18年4月11日(火曜日)8時55分~於:院内・閣議室前)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)閣議では、国土交通白書について国土交通大臣から。ASEM財務大臣会合について財務大臣から。歳出歳入一体改革について与謝野金融・経済財政大臣から。同じく総理から補足の説明がありました。随意契約の見直しについて総理から、財務大臣から、国土交通大臣から話がありました。司法支援センターの話が法務大臣からあり、物作り中小企業の話が二階経済産業大臣からありました。私からは以上です。

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六者協議

(問)六者協議の関連ですが、日本を含めて北朝鮮との接触を各国が繰り返していますが、今のところ、北朝鮮から六者協議の再開に向けた前向きなものは出ているのでしょうか。

(外務大臣)出てきていないと思います。

(問)今現在、北朝鮮はどういう言い方をされているのでしょうか。

(外務大臣)従来通りではありませんかね。例の金融制裁の解除の話が戻る条件になっています。

(問)それに対して日本側はどういった働きかけをされているのでしょうか。

(外務大臣)これは六者協議に全然関係ない話です。いわゆる金融制裁とは、マネーロンダリングなどは法律違反の話であり、六者協議には関係ない。これは、他国に皆同じようにしているから。

(問)六者協議の再開に向けては、米国と北朝鮮の協議が一つのポイントになると思いますが。

(外務大臣)直接協議をする場合は、マネーロンダリング始め、六者協議等々について考えないと。今までのままで米朝の個別の会談が行われる可能性はないと思います。

(問)今のところ東京で米国と北朝鮮の会談が行われる見通しは。

(外務大臣)今の段階ではないと思います。

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米軍再編

(問)米軍再編ですが、今日閣議の前に関係閣僚が集まられて協議されたと思うのですが、海兵隊のグアム移転の費用についてはどう確認されたのでしょうか。

(外務大臣)引き続き、今かなり隔たりがありますから、この隔たりを何らかの形で、どこかで合意しなければいけないわけですから。そこのところは向こう側も降りてきてもらう、こちら側も譲るところは譲らないということは考えられるでしょう。このままだと差が開き過ぎていると思います。

(問)一部報道で、一般関係からの支出をおよそ30%強検討しているという報道が今朝ありましたが、このことについては事実関係は。

(外務大臣)ないと思います。

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外務大臣会見記録(平成18年4月7日(金曜日)8時46分~於:院内・閣議室前)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)環境基本計画の変更について猪口大臣から話がありました。環境基本計画について環境大臣代行の二階大臣から話がありました。

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北朝鮮拉致問題

(問)韓国の一部報道で、拉致被害者の横田めぐみさんの夫がDNA鑑定の結果、韓国から拉致された男性であると判明したと報じていますが、事実関係は如何でしょうか。

(外務大臣)どこの発表ですか。

(問)韓国の一部報道です。

(外務大臣)日本からは通信社ですか。

(問)東京発の韓国の報道として。

(外務大臣)ありません。

(問)まだDNA鑑定の結果は出ていないのですか。

(外務大臣)出ていません。

(問)昨日、官房副長官が結果が判明するのは来週以降になるのではないかという見通しを示しましたが、大体いつ頃になりそうでしょうか。

(外務大臣)来週以降。とにかく今週ではありません、間違いなく。

(問)それはまだ日本政府としてDNA鑑定の結果が出たわけではないと。

(外務大臣)まだ、正式に学者やその種のプロの話の間で決定というのものが出たとか、違いますとか言うのが、出されたわけではありません。

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北東アジア協力対話(NEACD)

(問)六カ国協議の各国の代表が東京に集まることになりましたが、拉致と核の包括的な解決を目指す日本として、どのような働きかけをしていくお考えでしょうか。

(外務大臣)基本的には民間団体主催の「トラック II」の話であって、政府がしている「トラック I」の話のレベルとは全然レベルの違う種類の話です。直接これが六者会談に、たまたま出てくるのがそうだという話ですけれども、正式に、今いるロシアはそのまま来週も残るのかとか、中国の武大偉(ブ・ダイイ)外交部副部長の場合はここに来て一人参加する話は全然していません。そういった意味では、役者が揃っているからすぐ六者協議をという話にはならないと思います。

(問)会議とは違う場所で二国間の接触であるとかそうしたものも考えられるかと思いますが。

(外務大臣)それはどこかホテルでこっそり新聞記者にわからないように会おうとされたりする努力はされたとしても、されるかどうかはわかりませんが、両方とも出てくる中身が、北朝鮮から持ってくる鞄の中がわからない限りは話は全然進みません、それは。

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外務大臣会見記録(平成18年4月4日(火曜日)8時50分~於:院内・参議院議員食堂)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)閣議では、女性委員の登用の促進についてということで、猪口大臣から話がありました。閣僚懇談会では、食育推進基本計画について、同じく猪口大臣から。予算の執行状況調査について財務大臣。タウンミーティングの報告が、松田大臣から話がありました。以上です。

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日中関係

(問)先日、中国の胡錦濤国家主席が、日中友好7団体に対して、今後、靖国参拝を中断するという決断をすれば対話を再開する用意があるという発言をされましたが、改めてその受けとめをお聞かせ下さい。

(外務大臣)今、日本と中国との間の難しい話は全て日本の政府側の責任であるという質問のように聞こえますが、そんなものでしょうか。そのように考えているわけですか。そんな感じがしますけれども。

(問)今後、対話を促進していく必要はもちろんあると思いますが、そのためにはお互いどういうことが必要なのでしょうか。

(外務大臣)問題を解決するためには会わないという話ですよね。中国の台湾に対する、中国の何かを認めない限りは会わないという話と同じ手法のように聞こえますが。解決するためには会わなきゃいけないのではないですか。手法が、私共の理解を超えています。

(問)大臣は、かねがねあらゆる国は覇権主義的であるべきではないと仰っていますが、自分に気に入らないことがあると会わないという姿勢は覇権主義国家的な発想だという意見もあります。今回の胡錦濤発言については、覇権主義国家的発言だと思いますか。

(外務大臣)ただちに覇権主義国家とは思いませんが、戴秉国外交部副部長に会った時に、中国も日本もこの地域において覇権国家を目指さないというのが共通の目的なのではないですかという話をしたら、それは間違いないと言って、そこが戴秉国副部長と話した時の主な内容だったと記憶してます。胡錦濤主席のこの話がただちに覇権国家だと結びつけるわけではありませんが、少なくとも問題を解決しようとするのだったら、会わないと問題は解決しないのではないでしょうか。会わないでいれば、ますます話がお互いに段々ということになるのではないか。そんな感じがしますけど。

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吉田茂元首相邸の保存

(問)神奈川県の大磯にある吉田茂元首相邸を国に買い取って保存してもらうように、官邸に陳情に来るということですが、大臣の思い出や御意見をお聞かせいただけますでしょうか。

(外務大臣)記者会見で話す話ではないです。一杯飲みながらでも話をさせて頂かないと。思い出と言われても沢山あるので答えられません。

(問)例えば。

(外務大臣)小学校から中学校まで日曜日は毎週行ってましたから、思い出はあります。

(問)4月12日には保存するための議連も出来るそうですが、こういった保存しようとする歴史的、政治的意味も大きいと思いますが、保存しようとする動きについてはどうお考えですか。

(外務大臣)何に利用するのですか。

(問)日本の歴史の一つを作ったものを保存しようという。

(外務大臣)どうせ残すつもりなら、何かに使う方が良いよ。

(問)例えば迎賓機能を持ったような。例えば、キャンプ・デイビットではないですが、そういった使い方というのは。

(外務大臣)東京から高速に乗って、総理が週末に利用されるというのは使える方法ではあるでしょうね。いろいろ考えられるでしょうから。

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