記者会見

外務大臣会見記録(平成17年7月)


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外務大臣会見記録(平成17年7月22日(金曜日)9時17分~ 於:院内大臣室前)

閣議

(外務大臣)今日の閣議では、私から先般の出張報告をしました。谷垣財務大臣からは人民元の切り上げについてコメントがありました。外務省関係はそれくらいです。

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中国人民元の切り上げ

(問)人民元の問題ですが、大臣としてはどのような感想をお持ちですか。

(外務大臣)谷垣大臣も述べているように、基本的には相場の弾力性を増すことによって世界経済の変動に人民元も対応できるものにするということは、歓迎すべきであろうということです。ただ2%という幅が十分であるかどうかや、実際の運用がどうなるのか。バスケット(通貨バスケット制)にすると言っているがバスケットの中身はどこもあまり言わない。従って今後どういう運用をするであろうかということに注目をしていきたいということが谷垣大臣のコメントであり、私もそう思っています。

(問)日本経済への影響、つまり日中関係では。

(外務大臣)2%ですから直ちに影響がどうこうということにはならないのではないでしょうか。大きな流れはしっかりと把握しておく必要があるだろうと思います。

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六者協議

(問)六者協議が来週に迫りましたが、現時点での北朝鮮の出方等については。

(外務大臣)まだ取り立てた反応はありません。

(問)今回の協議で最低限確認したいラインというのは。

(外務大臣)それは手の内のことですからお話出来ません。

(問)六者協議で日朝の協議が開かれる見通し等については現時点でどうなのでしょうか。

(外務大臣)それについてまだとりたてた反応はありません。

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ロンドン連続爆破事件

(問)ロンドンでの爆破事件については。

(外務大臣)しっかりとした情報がまだ入っているわけではありません。前回と比較するのもいかがなものかと思いますが、比較的軽微な爆発であったということは言えるようです。怪我人も若干名出たという報道があるぐらいで、事故のレベルにおいては比較的小規模であったのかなと思っているのですが、これからロンドン警視庁等でいろいろ調べて発表があるのでしょうが、そうした情報収集に努めたいと思っています。邦人に被害があったという報道、情報にはまだ接していません。

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外務大臣会見記録(平成17年7月15日(金曜日)8時45分~於:院内大臣室前)

閣議

(外務大臣)今日の閣議では、インドネシア共和国とアフガニスタンに対する無償資金協力の話をしました。インドネシアには食糧不足が激しいある特定の地域があるので、そこへWFP(世界食糧計画)を通じて協力します。
 アフガニスタンでは9月に選挙が行われるので、その選挙実施経費への協力案件について報告しました。
 閣僚懇談会ではOECDの事務総長候補に竹内佐和子氏を推すということで、15日が締め切りなので今日届け出るということにしています。各省庁が関係するものですから、御協力を御願いしたということです。最終的には12月1日までに選ばれるということになろうかと思います。以上です。

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六者協議

(問)六者協議ですが、昨日、日米韓の協議が行われ、今日は中国に佐々江アジア大洋州局長が行かれるということですが、現時点での北朝鮮の出方についての情報・分析は。

(外務大臣)まだ三カ国での話し合いの詳しい状況を必ずしもよく聞いていません。粗々のことしか聞いていません。三カ国が緊密な態勢を取りながら、実質的な成果の上がる会議にしなければいけないということで話し合いが行われたと聞いています。

(問)具体的な成果を出す為の知恵としては。

(外務大臣)その辺は帰国してからよく聞いてみたいと思います。

(問)六者協議で拉致問題を取り上げることについて難色を示している国もあるという報道もありますが、大臣としてのお考えはどうなのでしょうか。

(外務大臣)議題というのは、あらかじめ「議題1」「議題2」「議題3」という形で会議を開くという方式ではないようですので、その中で各国が必要だと思われるテーマを取り上げればいいのだろうと思っています。

(問)協議の期間について、長期間開催したらいいのではないかという考え方なのでしょうか。

(外務大臣)その辺についても相手があることですから、いろいろ協議をしていくことになるのだろうと思います。

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日露関係

(問)ロシアのラヴロフ外相がプーチン大統領の来日時に平和条約に関する新提案を用意していない、平和条約がなくても支障がないという趣旨の発言をしていますが、この点については。

(外務大臣)私は聞いていません。

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知床の世界自然遺産登録決定

(問)知床が世界自然遺産に決定しましたが、これについてのコメントをお願いします。

(外務大臣)日本で第3番目ということです。私は個人的に知床は何度か行ったことがありますが、大変素晴らしい場所です。心から歓迎致しますし、環境省中心になって努力をされたこと、あるいは地元の北海道が大変な努力をされてこられました。そうした御努力にも敬意を払いたいと思っています。本当によかったなと率直にそう思っています。

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外務大臣会見記録 (平成17年7月12日(火曜日)9時19分~於:院内大臣室前)

閣議

(外務大臣)閣議では私の方から中央アフリカ共和国を政府承認するということと総理のグレンイーグルズ・サミット出張報告、私のG4外相会談及びガーナ外相との会談の報告をしました。小池環境大臣からは北方領土訪問の報告がありました。総理からはテロ対策を国内においてもしっかりするようにという指示がありました。

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ライス米国務長官との会談

この後、ライス米国務長官との会談が控えていますが、北朝鮮問題についてはどのような方針を確認したいとお考えですか。

(外務大臣)それは記者会見で述べます。

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六者協議

(問)六者協議は27日からという報道が一部ありますが。

(外務大臣)確認していません。

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外務大臣会見記録 (平成17年7月5日(火曜日)9時10分~於:院内大臣室前)

閣議
外務省人事に関する報道

(外務大臣)閣議では直接の外務省関係はありません。北側国土交通大臣が中国に行った報告をされました。総理からは、今日は重要な本会議なので、しっかりと副大臣、政務官、内閣の一員としてという指示がありました。中川経済産業大臣からは「愛・地球博」の入場者数が1000万人を越え、このまま行くと目標1500万人到達は必至であろうという話がありました。閣議の関係は以上です。
 それから、私の方から申し上げますが、先週末の一連の報道の中で、外務省人事のことについて大変大胆な記事が出ておりました。外務省あるいは町村大臣が内定したとか、決めたとの報道がありましたけれども、これは全く事実に反する内容であります。しかも人事に関することについて、ある社は私に確認も求めずにそういうことを書いた。あるいは確認を求められて私が否定したにも拘わらず書いたというのは誠に遺憾な状態であり、私はそれぞれ書いた社に対してしっかりと訂正を求めていくところであります。その訂正が出るまで、閣議後の記者会見は義務ですのでやりますが、私は一切皆様方とお話はしませんし記者懇談もやりませんので、そこはぜひ御理解を頂きたいと思っております。皆様方のしっかりとした対応を求めます。以上です。

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郵政民営化

(問)本日の本会議で郵政民営化法案についての採決がありますが大臣の法案に対するお考えは。

(外務大臣)賛成です。賛成いたします。

(問)その理由は。

(外務大臣)それは今の法案の内容が国民のニーズにあったものであるということ、そして勿論内閣の一員としてこの内容には賛成するということです。

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国連改革

(問)AUが国連改革の独自案をまとめましたが、これがまとめられたことによるG4の決議案の提出時期などへの影響というのは今のところどのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)AU外相会合ですから。AU首脳会議は引き続き行われているわけですから、その内容を見てG4の各外務大臣とも電話連絡等を取りながら対応を決めていきたいと思っています。しかし私は、基本的な異なる方向を目指しているものであるとは思っていませんので、十分調整可能な内容だと受け止めています。

(問)AU側との内容についての・・・。

(外務大臣)我が方からはしかるべき外務省の高官が現地に行っていますので、そこともよく連絡を取りながら調整をしています。

(問)G4案を提出される前の段階でAU案との一本化というのを試みられるのでしょうか。

(外務大臣)そうです。

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サマーワ市内での爆発事件

(問)サマーワでの爆発事件に関しまして、閣僚懇談会の中で大臣からは。

(外務大臣)ありません。

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外務大臣会見記録 (平成17年7月1日(金曜日)9時00分~於:院内大臣室前)

閣議

(外務大臣)閣議の前にITER(国際熱核融合実験炉)関係閣僚会議があり、閣議でも中山文部科学大臣から二日程前にモスクワで六極の会合が開かれて、ホストにはEU、フランスのカダラッシュに決まったということです。日本は準ホスト国ということで、応分の協力と応分の役割を果たすということになったという報告がありました。3年以上いろいろすったもんだしたわけですが、日本としては最終的に大人の対応をしたということだと思います。いい結果だったのではないかと思います。以上です。

(問)閣議の後に残られたようですが。

(外務大臣)総理と少し話をしました。

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六者協議

(問)北朝鮮の問題ですが、六者協議に北朝鮮は条件が整えば7月中に参加する用意があるというような発言がありましたが、なかなか具体的な進展が見られないということですが、この状況を大臣はどのようにご覧になっていますか。

(外務大臣)南北閣僚級会談、中国の働きかけ、米国のニューヨークでの接触等、いろいろな国際的な動きがあり、楽観もしていないし悲観もしていませんが、国際的な努力が今正に集中的に注がれているという状況であろうと思っています。北朝鮮が本当に無条件に一刻も早く六者協議に復帰すべしという私共のかねてよりの考えは変わっていないわけで、早く北朝鮮は戻らなければならないと思っています。

(問)今月中旬にはライス国務長官が来日されるという話もありますが、こういった場面もそういった環境作りの場になると思いますか。

(外務大臣)そういうことでしょう。取り上げる当然のテーマだろうと思います。

(問)ニューヨークでの米朝を含めた接触については特に前向きな感触などは耳に入っていませんか。

(外務大臣)いろいろな見方がありますから。

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