記者会見

外務大臣会見記録(平成17年6月)


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外務大臣会見記録 (平成17年6月28日(火曜日)9時58分~於:本省会見室)

閣議・閣僚懇談会
広東省の遺棄化学兵器による事故

(外務大臣)今朝の閣議ですが、旧聞に属するかも知れませんが、私の方から、日韓首脳会談への同席、ベルギーにおけるイラク支援国際会議への出席、イラクのジャハーリー首相やズィバーリー外相との会談、V4諸国(スロバキア、チェコ、ハンガリー、ポーランド)外相との会談、ラブロフ・ロシア外相との会談、G4外相会談出席、アナン国連事務総長との会談、また、イギリスでのG8外相会談への出席、ストロー英国外相、ライス米国務長官との会談について報告しました。
 外務省に対してだけということではありませんが、財務大臣より、予算の執行調査及び予算要求に当たっての予算積算の見直しということで、毎年行っている調査で、各省ごとに項目を決めて、単価が正しいか、目的通り実施されているか等について指摘がありました。全省庁に向けて、しっかり行ってもらいたいという話でした。
 閣僚懇談会において、大野大臣より、サマーワの様子について報告がありました。防衛庁での会見で話をされているかと思いますが、爆発物は遠隔操作で起爆させるタイプの簡易爆弾(IED)だそうです。道路の路肩から2メートル程度離れたところで爆発したということ、イラクの治安機関が住民数十名から事情聴取中である、それに基づいて鋭意分析を行っているという報告がありました。
 竹中大臣から、日本の将来に関し、子供向けにホームページをわかりやすく描いたところ、1日に2万7000件のアクセスがあったということです。子供達がそれだけ真剣に自分たちの将来に関心があることの表れということです。外務省も子供向けホームページを少し考えなくてはいけないかなと、少しヒントを得たところですが…、既にあるということのようです。
 昨日のぶら下がりで、広東省の遺棄化学兵器による事故について質問があったときに、私の説明を受け止めて、今回の事故の原因の一つに事業の遅れがあると結びつけて受け止められた記者の方がおられたようですが、私はそのようなことは申し上げていません。また、中国側に責任があるとも言っておりません。事故は事故で大変遺憾なことであり、被害を受けた方々にはお見舞いを申し上げるということは、外務報道官談話のとおりです。そこは、ある意味で端折ってしまったのがいけなかったのかも知れませんが。事業は事業で遅れているのは事実であり、それはきちんと早く行わなければいけないということと、今回の事故とは直接結びつけて話しておりませんので、そこのところは誤解のないようにして頂きたいと思います。

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中国大連市税関による日本人学校の副教材押収

(問)中国の大連市の日本人学校の副教材の問題で、中国の税関当局が没収したと一部報道にある件ですが、外務省として事実関係を確認されているかどうか。また、何か対応を取られることを考えているかどうかをお伺いします。

(外務大臣)副教材の資料集が通関できなかったということは承知しています。日本人学校は税関の決定に従って少額の罰金を支払うということも聞いています。何が問題になっているのか、必ずしもよくわからないところもあり、罰金を払う以上はその根拠となる法律があるのでしょうが、それがどういうものかはまだよく分かっていません。その辺の事情を確認したいと思っています。なお、日本人学校と一口で言うのですが、いろいろな形態があります。現地の法律に基づいて、日本で言うところのいわば学校法人というものを作って設立している形態から、現地の法律的な位置づけがほとんどない、日本で言うと全く類似のものかどうかはよくわかりませんが、国の助成も、国のコントロールもほとんど受けない各種学校、料理学校や着付け学校のような位置づけのものなど、いろいろな種類のものが国の状況によってあります。この場合は、中国の法律の下で設立された外国人子女学校というものらしいのですが、それが日本の法律に置き換えると何に等しいのかというのはまだ必ずしも正確ではないところがありますので、その辺をきちんと調べて、罰金というのは何法に違反したのかということもよく調べてみたいとは思っています。

(問)それは総領事館で基本的に対応をするということをお考えですか。

(外務大臣)総領事館か大使館か、まだよくわかりません。

(問)歴史とか地理で、台湾や尖閣諸島に関する記述に問題があるとして没収したという話なのですが、そうなると検閲したという形になるのですが、そういう中国当局の対応についてはどうでしょうか。

(外務大臣)どういう法律の基づいて、どういうことを要求し、どういう対応を日本人学校はしたのかということをもう少し正確に把握をしてみたいと思っています。

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在日米軍トランスフォーメーション

(問)閣議後に官房長官や大野長官と協議されたようですが、何かトランスフォーメーションについて新たな方針が決まったということは。

(外務大臣)トランスフォーメーションについての話は一切していません。

(問)現状、「2+2」というか中間まとめの見通しはどう考えられているのでしょうか。

(外務大臣)今週、審議官級の協議が開かれるということで、それに向けて逐次省内議論はしているわけです。当初、米国も7月下旬位にはという希望を言っていたのは承知しています。それはまだ依然として有効であるとは思うのですが、現実の作業は、なかなか細かい検証をしていくと時間がかかるということもあって、いつまでにまとまるかというのは明確に言える段階であるかどうかは、必ずしも今日現在では、はっきりしたことは述べかねます。審議官級協議を終えた後、報告を受けて、今後どういうタイミングでどういう内容で対応していくべきかよく政府部内で議論、相談をし、対応を決めていきたいと思っています。

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国連改革

(問)安保理改革の関係ですが、昨日、米国とドイツの首脳会談があり、その中でブッシュ大統領が国連改革全体で進めることが大事なのだということを改めて表明されたのですが、G4間と米国の考え方をすり合わせる場合、どのようなすり合わせを行うことをお考えでしょうか。

(外務大臣)ブッシュ・シュレーダー会談の中身を私はまだ聞いていませんが、ライス長官、あるいは国務省の高官から我が方の高官への説明ぶりの中でも、安保理改革だけが国連改革の全てではないという話は累次発言があるところです。国連事務局の問題とか人権理事会の創設とか、あるいは平和構築委員会というのでしょうか、要するにそういうような大きなテーマがいくつもあるわけで、その一環としての安保理改革、重要な柱としての安保理改革という位置づけは、共通の認識を米国も日本も持っています。あるいは、多分ほとんど全ての国連加盟国が同じ認識を持っているのだろうと私も思っていまして、安保理改革ができればそれで全て終わりというわけではありません。アナン事務総長報告も相当数多くの項目が並んでいるのは御承知の通りです。
 そういうことですから、その基本的な方向感覚は別に違いはないと思っていますが、その中で安保理改革のすり合わせがどういう形でできるか、できないかということについては、今様々なレベルでいろいろ議論をしている所ですから、できるだけ幅広い国々が賛同しうる内容のものに仕上げていくことが大切だろうと思いますので、引き続き関係国間でG4の間のみならず、いろいろな国々との話し合いをしっかりやっていきたいと思っています。

(問)安保理改革に比べてそれ以外の新しい委員会を創設したりするという方面の話はあまり進んでないように見受けられるのですが。

(外務大臣)そんなことはありません。あまり報道がないだけです。クラスターと呼んでいますが、4つの分科会で何度も何度も議論をしています。そのうちの一つが安保理のクラスターですが、後の三つのクラスターにおいてもそれぞれ真剣な議論が行われています。ただ、それがほとんど皆様の関心を集めないせいか報道されていないという問題があるのですが、国連代表部の中ではそれぞれのクラスターで真剣な議論をしているのは事実です。

(問)G4が想定する7月中の安保理の決議案の採決と他のクラスターでの議論というのは同時に決着する可能性はあるのでしょうか。

(外務大臣)他のクラスターの話がどこまでどう進んでいるのか、私も今現在正確な情報を持っていませんから、具体的なことを述べるのは差し控えたいと思います。ただ各国の関心があることは事実です。賛否両論を含めて関心があることは事実です。

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イラクの自衛隊派遣延長

(問)官房長官、大野長官とはイラクの派遣延長等について何か協議があったのでしょうか。

(外務大臣)いろいろな話をしています。何の話をしたとかしないなどは申し上げません。

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外務大臣会見記録 (平成17年6月17日(金曜日)9時37分~於:本省会見室)

閣議
カンボジアにおける学校立てこもり事件
国連改革・安保理決議案

(外務大臣)今朝の閣議では、外務省関係は特にありませんでした。
 昨日一日、バタバタとカンボジアの話でありましたが、詳細は今手元にありませんが、一応あのような形で決着をしているところです。
 今朝、お出になった方もいらっしゃるかもしれませんが、国連改革を進める超党派の議員連盟がありました。そこで国連改革の現状について話をし、今後の御協力の御願いをしてきました。その中でも述べましたが、米国の提案というものが、今朝の朝刊で一斉に報道されているところです。バーンズ国務次官の記者会見を現地でしたということもありますし、どちらが後先かはわかりませんが、昨夜ライス国務長官から私に電話がありました。長官からの電話の内容は大体報道されている通りであり、安保理改革にとどまらずに国連改革を幅広くやっていく必要があるということ。そして安保理についてはいくつかの基準を考えて、その基準に満たす常任理事国を二カ国、正確に二カ国と言ったか二カ国程度と言ったかは定かではありませんが、非常任理事国を三ヵ国程度、従ってトータルで今の15から20程度に増やすということを考えているということです。その二カ国のうち、如何なる基準を作っても日本が該当することは確かであるということを言っておられました。安保理全体では15から20と言っていたような気がします。非常任が2ないし3ということで、19ないし20ということになるのだろうと思います。フィッシャー外務大臣にも電話をしたか、と聞いたところ、したと言っておりました。これについて私の方からは突然のお申し越しではありますが、日本に対していろいろ配慮をしてもらっていることには感謝をするが、他方、今G4としては修正された枠組み決議案を関係国に提示をして、その支持を得る活動を一生懸命している最中であるから、このG4の枠組みを崩すわけには政治的にも運動を進める立場からもそれは直ちにはできない。しかし貴重な御意見でもあるし、日本は米国の友好国として今後とも密接に連携を保ち、よく協議もしていきたい。来週、ブラッセル、あるいはロンドンでお目にかかるチャンスもあろうから、そんな折、あるいはグレンイーグルズ・サミットで首脳同士の話し合いの場もあるだろうから、そうした折によく米国とは意思疎通を図って行きたいという話をしたところです。以上です。

(問)今、ライス長官への返事という形で、現在ではG4の枠組みを崩すわけにはいかないが、米国との連携は意思疎通を図っていきたいと述べられましたが、現時点ではG4でやることには変わりありませんが、将来的には米国と密接に連携することもあり得るということですか。

(外務大臣)これは二者択一とは私は考えていませんので、一定のそれぞれが理解しうる案というのがあるのではないかとは思っていますが、今直ちにそれを「では何なのか」と問われても、それはまた、より議論を深めていく中で何かあるのかもしれません。

(問)大臣は先日の記者会見で米国などから建設的な提案がれば、耳を傾ける用意があると発言しておりますが、その点、決議案の更なる修正についてはどうでしょうか。

(外務大臣)6月8日頃だったでしょうか、修正決議案を出したばかりですから、またここでバタバタと修正決議を出すと言うことを考えているわけではありませんが、いずれにしても、幅広い国々の支援を得ながら進めていく必要はあるということであろうかと思いますので、いろいろな国々からの建設的な提案には常に耳を傾け、幅広い支持を得る努力をしていくという基本姿勢は変わっておりません。だからといって、今すぐG4の決議案を直ちに修正するという結論に達している訳ではないことは明らかです。

(問)そうしますと、決議案を提出する時期、或いは採決を求める時期は、これまで考えていたよりも少し時間をおいて、協議のための時間を取ろうというお考えですか。

(外務大臣)6月のある段階、下旬のどこかの時点で、G4で議論を行い、今、とにかく支持を拡大する努力をしている最中ですから、その足下でそれを変えるという話を同時並行的には出来ないので、今は支持拡大のための活動を一生懸命やってみて、その結果を6月下旬のどこかの時点でG4で集まり、突き合わせをしてみて、どうしようかという運動も含めて、そこで方向付けをしていきたいと考えています。

(問)米国の新しい提案を率直にどのように受け止めていますか。

(外務大臣)米国としては真剣にいろいろ考えた上の提案であろうと思っておりまして、そうした米国の努力には敬意を表したいと思っております。他方、これで圧倒的多数、3分2の以上のコンセンサスが取り得るものになるだろうか、どうだろうかということを考えた時に、例えば、どういう基準でどう考えるかと言うことはあるのでしょうが、50数カ国あるアフリカ諸国が、この案でこれはすばらしいと言って諸手をあげて賛成する内容であるとは思われない訳です。従って、まだわかりませんが、それぞれの国の行動を予測するのは明らかに時期尚早ではあろうかと思いますが、例えばですが、仮にアフリカがまとまって全部反対だということになると、この決議は通るのが非常に難しくなるということもあろうかと思います。従って、まだ軽々にこの米国提案に対する諸外国の反応を私がこの時点で予測するのは不適切であり、これ以上は申し上げませんが、いずれにせよ、一つの建設的な提案として受け止めるべきであろうとは思っております。

(問)ライス長官からはこの決議案の説明の他に、提出の時期その他進め方について話はあったのでしょうか。

(外務大臣)これは前回の電話会談の時もあまり急ぎすぎないでもらいたいという要請があったわけでして、今回米国がこういう提案をしてきたということでこの提案はよく検討してもらいたいということでありますので、そこから出てくることはあまり急ぎすぎないでということであろうとは思いますが、明示的に、急ぐなとか急がないでくれという発言はあったかな・・。そういうニュアンスの発言はあったような、あまり急がないでもらいたいという発言はあったような気がします。

(問)国連改革以外の話題は電話会談であったのでしょうか。

(外務大臣)ありません。

(問)米国提案について、小泉総理と今日話をする機会等はあったのでしょうか。

(外務大臣)総理には情報は上がっています。

(問)何か総理から反応等はありましたか。

(外務大臣)いや、情報を上げた段階です。

(問)特に閣僚懇談会で話題になったということは。

(外務大臣)ありません。

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外務大臣会見記録(平成17年6月16日(木曜日)18時05分~於:本省・中央玄関)

カンボジアにおける学校立てこもり事件

(外務大臣)先ほど申し上げた以上のことはないのですが。カンボジア政府からの日本国大使館への連絡によれば、犯人は6名、6名が全員かどうかはわかりません。それから、全5人いるであろう日本人の子供の内2人の所在は確認しているということですが、後の3人はまだわかっていません。子供が一名、殺されたようですが、それについては日本人であるかどの国の人であるかいろいろな説があってよくわかりません。わかっているのは以上の点です。

(問)5人前後というのは、これは人質の中にということですか。

(外務大臣)わかりません。分母が必ずしもはっきりしないのです。申し訳ありませんが。

(問)殺害された一人が日本人だという説もあるわけですか。

(外務大臣)わかりません。いろいろな何人何人という説が流れていますが、それは大使館では確認していないことです。

(問)カンボジア政府当局から日本側に、突入したというのは何か通告みたいなものはなかったのですか。

(外務大臣)通告はありませんが、突入した後の連絡はありました。

(問)確認なんですが、「2人は確認」というのは、それは要するに無事を確認しているということですか。

(外務大臣)はい。

(問)残り3人についてはこれは今はどういう状況なんですか。

(外務大臣)それを今確認中です。

(問)2人についてはどのような形で無事が確認されたのでしょうか。

(外務大臣)それは私は知りません。

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外務大臣会見記録 (平成17年6月14日(火曜日)9時00分~於:本省会見室)

閣議

(外務大臣)今朝の閣議では、外務省関係としては、私の方から先般のブルネイ、ベトナム、カンボジア、この三カ国の出張報告を行いました。私の関係は以上です。

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国連改革・安保理決議案

(問)常任理事国入りですが、先般の出張も含めて、共同提案国になってもらいたいとの要請に対して、なかなか表面上は了承されるケースは少ないのですが、現段階でどれくらい共同提案国があって、今後どのように対応されるおつもりかお聞かせ願いますか。

(外務大臣)企業秘密ですから、何カ国ということは申し上げかねますが、着々と増えているという報告を受けています。

(問)決議案ですが、6月か7月に提出されてすぐ、8月1日よりも前に採択をされるおつもりでしょうか。

(外務大臣)「夏までに」という説明を私共は内外にしています。例えはよくないかもしれませんが、「桜の咲く頃に」という名答弁をされた大臣がいて、桜は2月頃沖縄で咲き始めて、北海道の北では6月頃まで咲いているとか、いろいろな議論を呼んだことが記憶にあります。夏と言っても多少の幅があるかもしれませんが、「夏までに」という表現で私共はいろいろ国に説明をし、共同提案国になることをお願いをしたり、説得をしたりしているところです。今月のどこかの時点で、またG4で、それぞれ今活動していますから、その辺を集まって分析をしてみてどうするかということを、状況の変化に応じて弾力的に対処ぶりというのは決めていくことになるのだろうと思います。

(問)G4で集まるというのはニューヨークでですか。

(外務大臣)基本はニューヨークです。集まるも集まらないも、随時というか、常時顔を合わせているわけですから、必要な時にぱっと集まるということだろうと思います。

(問)大臣がおっしゃっている「夏までに」の中には9月以降という時期も含まれるのでしょうか。

(外務大臣)そういうのはあまり詰めない方がいいので、「夏までに」と。しかし私共は時間をかけ過ぎて、モメンタムが失われるということがあってはならないと思っていますから、いたずらに時間をかければいいと考えているわけではありません。早すぎてもいけないが、勿論遅すぎてもいけないという思いで、基本的には早くこれを進めていくということが基本です。

(問)まだ日本政府の読みとしては、この修正案で3分の2は取れていないという認識ですか。

(外務大臣)今、コメントは差し控えます。

(問)更に再修正の可能性というのは現時点でいかがでしょうか。

(外務大臣)そうですね、どの辺を修正する余地があるとお考えですか。

(問)米国がいろいろと言っているようなところとかですね。

(外務大臣)例えば。

(問)枠の数とか。

(外務大臣)常任理事国や非常任理事国の数をいくつにしろという具体的な提案が米国からあるとは私共は承知していません。

(問)するとあまり再修正の余地はないと。

(外務大臣)建設的な何かそういう提案があれば、私共はすぐに弾力的に耳を傾ける用意はありますが、具体的に何か例えばこうすればというようなまとまった意見があるとは理解していません。

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小泉総理の靖国参拝

(問)小泉総理の靖国参拝について与党内などからも近隣諸国への配慮ということを求める意見が強まっているのですが、大臣はこの問題についてどのようにお考えでしょうか。

(外務大臣)これは小泉総理が常に言っていますように、近隣諸国への配慮等も含め、国内の世論の動向等も含め、総合的にお考えになった上で、適切に判断し、適切に対処されると私は理解しています。

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日韓首脳会談

(問)日韓首脳会談ですが、日程は確定したのでしょうか。

(外務大臣)大体確定していると思っていますが。

(問)まだ発表するには至らないということですか。

(外務大臣)昨日の夕方にも述べましたが、ごく近いうちに発表します。

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外務大臣会見記録 (平成17年6月7日(火曜日)8時56分~ 於:院内・大臣室前)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)今日、閣議案件は特にありません。

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ライス国務長官との電話会談

(問)一部報道で、先のライス国務長官との電話会談の際に決議案について6月・・・。

(外務大臣)会談の中身は申し上げません。

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六者協議(米朝接触)

(問)北朝鮮ですが、米朝の接触が昨日またあったということですが。

(外務大臣)ニューヨークですね。中身は聞いていませんが、あったという事実は確認をしています。それは前回もやった同じメンバーなのではないでしょうか。

(問)北朝鮮側の対応というのが非常に注目されるわけですが、それについてはどのようにお考えですか。

(外務大臣)もうちょうど1年であり、前向きな対応をするようにという国際的にも一致した意見があるわけですから、このチャンスを逃さず、北朝鮮は無条件かつ速やかに対応すべきです。そういう意味で、米国との接触について、中身はわかりませんが、前向きなサインであれば、大変歓迎したいと思います。

(問)中身はともかく、何らかの回答はあったという感触はお持ちですか。

(外務大臣)いいえ、わかりません、まだ。情報が入っていません。

(問)それを受けて何か対処を考えているということはあるのでしょうか。

(外務大臣)中身がまだわからないので、対処も何もないでしょう。

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安保理決議案

(問)安保理改革決議案ですが、いつの提出を目指してやっていかれるのでしょうか。

(外務大臣)今、いろいろな動きがあります。例えば、これは以前からわかっていますが、7月上旬にはAUの首脳会議というものがあります。アフリカの方からは、例えば、それまで決議案を出すのは待ってもらいたいという意向が伝えられていたり、あるいは同じく7月上旬に、カリブ海沿岸諸国、カリコムの首脳会合もあります。やはりそうした動きなどがどういう風に今後展開していくのかというあたりをよく見極めて、また、いろいろな国々の反応もよく見極めて、最も適切な時期に決議案を提出するという判断をしたいと思います。

(問)日本政府は6月中の提出を目指していたわけですが、これがずれ込んだということですか。

(外務大臣)いえ別に、6月あるいは7月、「夏までに」と言ってきましたので、「6月中に」と言ったことはありません。

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大臣の海外出張

(問)そういった意味で、大臣は今日から外遊されますが、目的についてお伺いします。

(外務大臣)二国間それぞれの懸案もありますし、安保理の話もあります。ちょうどこの時期、委員会のお許しを得たものですから、兼ねてから行きたいと思っていた国々を訪問するわけです。

(問)中国とのせめぎ合いというのもかなり激しくなっているようですが、その点についてはいかがでしょうか。

(外務大臣)別に中国と競争しているわけではありませんので。そんな狭い視野で行くつもりはありません。

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外務大臣会見記録 (平成17年6月3日(金曜日)8時53分~ 於:院内・大臣室前)

閣議・閣僚懇談会

(外務大臣)今日の閣議では特にありません。

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韓国漁船による日本の排他的経済水域への侵入

(問)昨日の韓国漁船の問題ですが、大臣としては今回の解決方法についてどのように総括されますでしょうか。

(外務大臣)結論的には良かったのではないでしょうか。

(問)韓国マスコミなどからは、日本の取り締まりがちょっと過剰ではないかというような論調もあるようですが。

(外務大臣)何をもって過剰というか、過小というか、基準がよくわかりませんが、適正にやっていたのだと思います。

(問)今月20日には日韓の首脳会談がありますが、それについては・・・。

(外務大臣)警備の過剰か過小かという話と日韓首脳会談は関係ないでしょう。適正に、それはそれできちんとやっていたということです。

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