外務報道官談話

令和8年7月25日
  1. 7月24日、国際刑事裁判所(ICC)締約国会議が開催され、締約国による投票の結果、カリム・カーンICC検察官の解任が決定されたことを歓迎する。同検察官は、高い徳望を有すべき立場にありながら、同人の一連の行為により、ICCの信頼を損なう事態を招いたと言わざるを得ない。
  2. 我が国は、このような極めて遺憾な事態を一刻も早く適切に是正すべきとの立場に立って、締約国会議議長団の一員として積極的に議論に貢献してきた。今次決定は、ローマ規程上の手続に従って締約国会議が適切に機能したものと受け止めている。
  3. ICCは世界で唯一の常設の国際刑事法廷である。ICCが国際社会の信頼を得るために、検察官が適正に職務を遂行するとともに、ICCが抱える課題にICCや締約国がしっかり対処し、適正な運営がなされることが重要である。日本としても、締約国として関連の議論に参加し、引き続き役割を果たしていく。

(参考)問題の概要

 カリム・カーンICC検察官は2021年2月のICC締約国会議において検察官に選出され、同年6月に着任。2024年10月、カーン検察官による部下の女性に対する不適切な行為があったとの疑惑が報道され、国連内部監査室(OIOS)が事実関係の調査を実施し、2025年12月にICC締約国会議議長団(21か国からなる)へ報告書を提出。議長団は、カーン検察官による深刻な不当行為があったと認定し、2026年7月24日、ニューヨークで締約国会議特別会合が開催され、ローマ規程第46条に基づき解任の是非が投票に付され、解任が決定した。


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