外務報道官談話

令和7年11月12日
  1. 我が国は、11月11日(現地時間)にイラク共和国において第6回国民議会選挙が概ね平穏に執り行われたことを歓迎します。
  2. 今後、イラクにおいて選挙結果の確定に至るプロセスが公正、平和的かつ迅速に進められ、新政権が早期に発足することを我が国として期待します。また、今次選挙を契機として、イラクの更なる安定と発展が進展することを期待します。

(参考1)イラク国民議会選挙

 イラク国民議会は329議席から構成(任期4年)。今次選挙は、2003年イラク戦争後に実施された5度の国民議会選挙(2005年12月、2010年3月、2014年4月、2018年5月、2021年10月)に続くもの。登録有権者数約2,140万人に対して、7,745人(男性5,498人、女性2,247人)が立候補。

(参考2)新政権発足までの流れ

  1. 投票後、直ちに開票作業が開始。イラク独立高等選挙委員会(IHEC)による暫定結果発表後、異議・不服申立審査期間を経て、連邦最高裁判所による承認をもって選挙結果が確定する見込み。
  2. イラク憲法の規定では、選挙結果確定から15日以内に国会が召集され、その初回会合で国民議会議長・副議長を選出(注:議員の過半数の賛成が必要)。次に、国会召集から30日以内に新大統領を選出(注:議員の3分の2の賛成が必要)。そして、大統領は自身が指名されてから15日以内に議会の最大ブロックの首相候補に組閣を託す。同候補は30日以内に閣僚名簿を作成し、新政権は国会の承認を得て発足(注:議員の過半数の賛成が必要)。他方、国会が閣僚名簿を不承認とした場合や組閣が失敗した場合は、大統領による首相候補指名から始まるプロセスが再度行われる。

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