外務報道官談話
ベネズエラ・ボリバル共和国の情勢について(外務報道官談話)
令和6年9月3日
- 我が国は、7月28日(現地時間同日)に実施されたベネズエラ・ボリバル共和国における大統領選挙に関し、投票したすべてのベネズエラの国民の意思が尊重されるよう、大統領選挙プロセスの透明性が確保されることを引き続き求めます。全国選挙評議会(CNE)は選挙結果の信頼性を確保する上で必要な情報を示しておらず、証書をはじめとする情報を公表するよう求める国内外の声を我が国も共有します。
- また、我が国は、大統領選挙後に生じた衝突により、複数の死傷者が発生した事態を深く憂慮します。ベネズエラにおける全ての関係者に対し、暴力を行使しないよう求めます。
(参考)ベネズエラ大統領選挙概要
- 7月28日(現地時間同日)、ベネズエラにおいて大統領選挙が実施され、29日(現地時間同日)深夜、全国選挙評議会(CNE)は、開票率80%時点で、マドゥーロ大統領が約515万票、ゴンサレス野党統一候補が約444万票を獲得したとの速報を発表し、これを受けてマドゥーロ大統領が勝利宣言を行った。
- 現地の報道によると、開票時にCNE本部に野党側証人が立ち入ることができなかった、各投票機械における投票結果を表示する証書が、野党側には一部しか提示されなかった等の問題点が指摘される中で、選挙プロセスの透明性並びに選挙結果に疑義が呈されている。
- 8月22日、最高裁判所(TSJ)は、マドゥーロ大統領による今次大統領選挙プロセスに関する全ての事案を明らかにするようにとの申立に対し、CNEによる「マドゥーロ大統領が勝利した」との発表を大統領選挙結果として認定する旨発表。