外務大臣談話

令和6年8月9日
  1. 8月9日(現地時間8月8日)、米国・エジプト・カタールは共同首脳声明を発出し、ガザに関する人質の解放や停戦を巡る交渉について、調停者として、合意実施に係る残された問題を解決する最終的な橋渡し案を提示する用意がある旨表明するとともに、双方の当事者に対し、8月15日にドーハまたはカイロで緊急協議を再開し、残された溝を全て埋め、これ以上遅延することなく合意の履行を開始するよう求めました。
  2. 我が国として、米国・エジプト・カタールが状況改善のために精力的な外交努力を行っていることを高く評価しており、今般の首脳共同声明及び3か国の取組を強く支持します。今もなお、人質となった多数の人々の解放が実現しておらず、同時に長引く戦闘で現地の人道状況が深刻さを増しており、また、事態の地域への波及による情勢の一層の不安定化が深刻に懸念されます。全ての当事者がこの機会を捉え、全ての人質の解放と持続可能な停戦の実現に向けて着実に取り組むよう改めて強く求めます。
  3. 我が国として、引き続き、関係国とも緊密に連携しながら、人質の解放や人道状況の改善、事態の早期沈静化やエスカレーションの回避に向けた外交努力を粘り強く積極的に行っていきます。

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