外務報道官談話
国際連合大学新学長の就任について(外務報道官談話)
令和5年3月1日
本1日、チリツィ・マルワラ氏(Prof. Tshilidzi Marwala, Rector of the United Nations University)が、東京に本部を置く国際連合大学の学長に就任されたことを我が国として歓迎します。
国際連合大学は、日本に本部を置く唯一の国連機関であり、国連システム全体のシンクタンクとして、世界が直面する重要問題の解決に資する研究を行っています。また、国際連合大学は、大学院学位プログラムにより、サステイナビリティ学の修士課程及び博士課程を提供しており、次世代を担う人々を育てる教育機関としての役割も果たしています。平和と安全保障に関わるものから、貧困削減、気候変動など持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた活動に取り組んでおり、国際連合大学に対する国際社会の期待は益々大きくなってきています。マルワラ新学長が同大学を一層発展させることを期待しています。
我が国は、国際連合大学のホスト国として、引き続き同大学との関係を深め、その活動を支援していく考えです。
[参考1]国際連合大学について
国際連合大学は、日本に本部を置く唯一の国連機関であり、世界12カ国に13の研究所やプログラムを持つ。国連と国連加盟国が関心を寄せる緊急性の高い地球規模課題または地域に関係のあるテーマに重点を置いた研究を行っている。2010年には大学院学位プログラムを開設。国連機関等で活躍する人材の輩出を目指している。
[参考2]チリツィ・マルワラ氏の略歴
チリツィ・マルワラ氏は、1971年生まれ(51歳)。南アフリカ人。ケンブリッジ大学にて人工知能及び工学の博士号を取得。2018年からヨハネスブルグ大学の副学長を務める。