外務報道官談話
湾岸諸国間の関係回復について
(外務報道官談話)
令和3年1月6日
- 1月5日(現地時間)、サウジアラビアで開催された湾岸協力会議(GCC)首脳会議においてウラー宣言が発出され、湾岸諸国間の正常軌道への回帰及び域内の団結に向けた合意が発表されました。また、4日には、サウジアラビアとカタールが両国間の国境を開放しました。日本政府はこうした前向きな動きを歓迎するとともに、問題の解決に向けて仲介を重ねたクウェートや米国を始めとする関係諸国の努力を高く評価します。
- 中東地域の平和と安定を確保する上で、湾岸諸国の一体性は重要です。日本政府は、今回の合意が関係国間の更なる関係改善及び地域の緊張緩和と情勢の安定化につながることを期待します。
- 日本政府は、関係諸国と連携しつつ、引き続き中東地域の平和と安定の実現に取り組んでいく考えです。
[参考]カタール断交を巡る経緯
- (1)2017年6月、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプト等がカタールと断交。
- (2)2021年1月4日、サウジアラビアがカタールとの陸海空全ての国境を開放。
- (3)2021年1月5日、サウジアラビアのウラーにおいて、第41回湾岸協力会議(GCC)首脳会議がムハンマド・サウジアラビア皇太子議長の下で開催され、カタール・タミーム首長を始めとするGCC首脳、シュクリ・エジプト外相、クシュナー米大統領上級顧問等が出席。湾岸諸国間の関係回復、統一的な外交政策の推進、GCC体制の強化(関税・経済統合、安全保障・軍事協力等)を含むウラー宣言を発出。