外務報道官談話

令和5年10月19日
  1. 10月17日(現地時間)、バルバドスにおいてベネズエラの与野党間対話が行われ、2024年大統領選挙を始めとする自由で公正な選挙実施に向けた政治分野の合意が署名されました。我が国は、昨年11月26日に与野党間で署名された、教育や保健分野等におけるベネズエラ国民への支援に向けた社会分野に関する合意に続き、今般、ベネズエラにおける民主主義の回復に向けた重要な一歩として同合意がなされたことを歓迎します。
  2. 我が国は、これまでベネズエラにおける民主主義の早期かつ平和裏の回復に向けて、広範な国民参加を得た自由で公正な選挙の実施を強く求めてきました。2024年大統領選挙を始めとする自由で公正な選挙に向けて、今回の合意が着実に履行されることを期待します。
  3. また、我が国は、今次与野党合意も踏まえ、国際社会がベネズエラの状況を改善する諸合意の実施を後押しする諸施策を打ち出していることを歓迎します。我が国は、地域・国際機関や関係諸国との協力の下、ベネズエラにおける社会経済状況の改善に向けた取組を引き続き進めていきます。
(参考1)ベネズエラの与野党間の対話
  1. マドゥーロ政権側及び野党側代表者による、ベネズエラ国民の政治的権利、社会的保護、制裁解除、領土主権等について話し合うための枠組み。ノルウェーが仲介を行った。
  2. 2021年8月に第1回会合がメキシコで開催され、以降3度の会合が開催された。2022年11月にメキシコで開催された与野党対話以来、2024年大統領選挙実施に向けて与野党間で交渉が行われていた。
(参考2)与野党合意の概要

 今回の合意署名により、2024年下半期の大統領選挙実施や国際選挙監視団の受入れなどについて与野党間で合意がなされた。


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