外務大臣談話

令和5年10月28日
  1. 10月28日(現地時間10月27日)、ニューヨークにおいて、日本が国連総会第一委員会に提出していた核兵器廃絶決議案(「核兵器のない世界に向けた共通のロードマップ構築のための取組」)が、145か国の支持を得て採択されました。
  2. この決議案は、我が国として、「核兵器のない世界」を実現する上での現実的かつ実践的な取組の方向性を示す必要があるとの認識の下、本年のG7広島サミット及びNPT準備委員会での議論を踏まえ、昨年8月の第10回NPT運用検討会議で岸田文雄内閣総理大臣が提唱した「ヒロシマ・アクション・プラン」の更なる具体化と浸透を図るべく、特に核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)及び透明性の向上に関する具体的な措置の実施を国際社会に呼びかけるものです。
  3. 核軍縮をめぐる国際社会の分断の深まりに加え、安全保障環境が一層厳しさを増す中において、この決議案が核兵器国である米国、英国を含む多くの国々の幅広い支持を得て採択されたことは、大きな意義があると考えます。
  4. 日本は、この決議案を通じ、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際社会の機運を一層高めるとともに、現実的かつ実践的な取組を粘り強く着実に進めてまいります。今後、この決議案は、12月上旬に国連総会本会議において採決にかけられる予定です。
(参考1)今回の決議案に対する採択結果
  • 賛成:145か国
  • 反対:7か国
  • 棄権:29か国
(参考2)別添

外務大臣談話へ戻る