外務報道官談話

令和元年10月11日

1 我が国は,9月30日から10月4日までの5日間(現地時間),カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて北西州及び南西州の状況に関する国民対話が成功裏に開催され,また,その機会に野党関係者を含む政治犯の釈放といった緊張緩和措置がとられたことを歓迎します。

2 我が国は,中部アフリカ地域全体の平和と安定の要であるカメルーン共和国の状況を注視しています。本国民対話における提言が,ビヤ・カメルーン大統領のイニシアティブの下で着実に実施されることを期待します。

3 我が国は,国際社会と協力して,カメルーン共和国の平和と安定に向けた取組を引き続き支援していく考えです。

[参考]
(1)2019年9月10日,ビヤ大統領は本国民対話の開催を発表し,同9月30日から10月4日の間,ディオン=ングテ首相による議長の下,本国民対話が開催された。

(2)本国民対話では政府・与野党関係者,伝統的・宗教指導者,有識者,市民社会,武装勢力,在外カメルーン人等約600名が参加の下,8つの委員会が開催され,最終日にビヤ大統領へ提言が提出された。

(3)本国民対話期間中の10月3日,ビヤ大統領は「北西州及び南西州での危機に関与した逮捕・拘留者333名に対し,軍事法廷での起訴を行わない」旨発表。また,同5日,野党「カメルーン復古運動(MRC)」のカムト党首(元司法副大臣)を含む同党員102名が釈放された。


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