外務報道官談話
スーダン暫定政府と反政府武装勢力との和平協定の署名について
(外務報道官談話)
1 10月3日、南スーダンの首都ジュバにおいて、スーダン暫定政府とスーダン革命戦線(SRF)の間における和平協定の署名が行われました。我が国は、暫定政府の和平に向けた取組を評価するとともに、全てのスーダンの関係勢力にとり、将来の民政移管の実現に向けた大きな前進となる今般の協定成立に祝意を表します。
2 我が国は、これまでもスーダン・フレンズ会合のメンバーとして、スーダン和平に向けた国際的な議論に積極的に関与してきており、引き続き和平協定の実施を含め、スーダン情勢を注視するとともに、状況が整えば、スーダン和平を確実なものとするよう復興への支援を惜しまない考えです。そのためには、全ての当事者が昨年8月の民政移管に向けた合意を誠実に履行し、協力して暫定政府が掲げる課題に対処することが必要であり、今般の協定に参加していない他の武装勢力の参加を得た包括的な和平合意の締結に向け、全ての関係者が更なる取組を行うことを期待します。
[参考]
(1)スーダンにおいては、2019年以降暫定政府によって内戦終結に向けた取組が続けられており、本年8月には暫定政府とスーダン革命戦線(SRF)との和平協定が成立。他方、右和平協定の合意文書は複数の文書からなる複雑なものであったため、今回これらを一本化した文書を作成し、右を最終署名用の合意文書として、関係者に署名を求めるもの。
(2)今回暫定政府との和平協定を署名したスーダン革命戦線(SRF)は、正義平等運動(JEM)、スーダン解放運動移行評議会(SLM-TC)、スーダン人民解放運動北部勢力アッガール派(SPLM-Nアッガール派)等の反政府武装勢力の集まり。他方、スーダン人民解放運動北部勢力ヘルウ派(SPLM-Nヘルウ派)及びスーダン解放運動アブドゥルワーヒド派(SLM-AW)は今回の和平協定には参加しておらず、これらの反政府武装勢力との和平協定の署名は今後の課題。