外務報道官談話
ガザ地区からのロケット弾発射について
(外務報道官談話)
令和元年5月7日
1 我が国は,ガザ地区からイスラエル側への無差別かつ継続的なロケット弾の発射により民間人の死傷者が発生したことに対し,これを強く非難します。また,これを受けた双方の応酬の激化によりイスラエル・パレスチナ双方に死傷者が発生していることを深く憂慮します。
2 我が国は,イスラエル,パレスチナ両当事者の抱える問題は暴力によって解決されるものでは決してなく,当事者間の交渉と相互の信頼を築く努力によってのみ解決されるものと確信しています。今般のようなガザ地区からのロケット弾の発射は,こうした努力に逆行するものと考えています。和平交渉の再開に向けて,全ての関係者に対し,最大限の努力を払うよう促します。
[参考]
報道によれば,5月4日午前(現地時間)以降,ガザ地区から多数のロケット弾が発射されてイスラエルのガザ地区近郊アシュケロンの民家等に着弾し,翌5日(現地時間)午後までにイスラエル人4名が死亡した他,複数の負傷者が発生している。これに対してイスラエル軍はガザ地区内の武装勢力拠点等を攻撃し,ガザ保健省によれば,これまでにパレスチナ人24名が死亡し,154名が負傷している。6日(現地時間),停戦合意が発効したとされるが,引き続き注視が必要な状況。