外務大臣談話
イエメンのホデイダにおける停戦合意等について
(外務大臣談話)
平成30年12月14日
1 本14日(現地時間13日),スウェーデンのストックホルムにおけるイエメン正統政府とホーシー派の協議において,イエメンのホデイダにおける停戦及び部隊の撤退,捕虜の交換,タイズ市における人道回廊開設をはじめとする合意が得られたことを歓迎します。
2 和平実現に向けて今後更なる協議が必要ですが,イエメンの安定に向けた重要な一歩として,マーティン・グリフィス国連事務総長イエメン担当特使(Mr. Martin Griffiths, Special Envoy of the United Nations Secretary-General for Yemen)による仲介努力及びこの度の協議を主催したスウェーデン政府の取組を高く評価します。
3 日本は,今般の合意が継続的に遵守され,和平協議の更なる進展に繋がることを強く期待するとともに,国際社会と連携し,イエメンの安定に向けたグリフィス特使による仲介努力及び当事者による和平努力を引き続き後押ししていきます。
[参考]
(1)12月6日からスウェーデンのストックホルムにおいて,正統政府代表団(代表:ヤマーニ外相)とホーシー派代表団(代表:アブドゥサラーム報道官),我が国を含むG19+5大使グループがイエメン和平に向けた協議を実施。
(2)13日,グテーレス国連事務総長は,イエメン最大級の物流拠点で国連の支援物資が集まる港湾都市・ホデイダでの停戦に内戦の当事者双方が合意したと発表。ホデイダでの戦闘が収まることで,これまで滞っていた人道支援が動き出すことが期待される。グテーレス事務総長は,今回の協議について,「極めて重要な一歩。対立に終止符を打つための会話が現実に進み始めた。」とした上で「和平協議はまだ始まったばかり。」である旨述べた。