外務報道官談話

平成30年11月29日

1 本29日(現地時間同日),大江博経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部大使が国際エネルギー機関(IEA)理事会議長に選出され,2019年1月からの議長への就任が決定したことを我が国として歓迎します。

2 石油供給途絶時の緊急時対応システムやエネルギー政策全般にわたる知見を有するIEAは,世界のエネルギー安全保障に中核的な役割を果たしており,我が国のエネルギー安全保障上も極めて重要な国際機関です。

3  我が国としては,今回大江大使が理事会議長に就任する機会を捉え,国際エネルギー情勢の変化を踏まえつつ,世界のエネルギー安全保障の一層の強化に向けた議論に積極的に貢献していく考えです。

[参考1]国際エネルギー機関(IEA)概要
 IEAは,石油危機後の1974年に,石油を中心としたエネルギー安全保障の確立を目指してOECDの枠内における自律的な機関として設立された。現在は,エネルギー全般を取り扱う国際機関として,中長期的かつ持続可能なエネルギー需給構造を構築すべく,再生可能エネルギー等各種エネルギーに関する情報収集・データ分析,非加盟国を含む各国とのエネルギー協力等の取組を行っている。

[参考2]IEA理事会
 理事会は全加盟国の代表により構成されるIEAの最高意思決定機関で,各種決定・勧告の採択を行う。理事会議長の任期は決まっていない。1974年のIEA設立以降,我が国からは,宮崎弘道OECD代大使(当時。1980年10月~1983年5月の間)及び佐藤嘉恭OECD代大使(当時。1994年2月~1995年2月の間)の2名がそれぞれ,理事会議長を務めている。日本人が議長を務めるのは24年ぶりとなる。


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