外務報道官談話

平成30年5月15日

1 5月14日(現地時間同日),パレスチナのガザ地区において,在イスラエル米国大使館のエルサレム移転に反対するなどしてデモ活動等を行っていたパレスチナ人とイスラエル治安部隊との暴力的な衝突により,50名以上が死亡し,多くの負傷者が発生した旨報じられています。我が国は,この事態を深く憂慮するとともに,今後の情勢を懸念をもって注視しています。

2 全ての関係者に対し,事態を更にエスカレートさせないよう強く求めます。

3 我が国は,イスラエル・パレスチナ両当事者の抱える問題は,当事者間の交渉と相互の信頼を築く努力によってのみ解決されるものと確信しています。全ての当事者が,二国家解決に基づく和平への努力を継続することの必要性を改めて強調します。

[参考]
(1)5月14日(現地時間同日),米国は,イスラエルの建国70年に合わせてテルアビブから,イスラエルの「首都」と認定したエルサレムに大使館を移転。これに対して,パレスチナ側は反発を強めており,14日を「怒りの日」に設定し,ガザ地区及びヨルダン川西岸で抗議デモ等を実施。

(2)5月14日時点で,ガザ地区にてパレスチナ人55人が死亡,約2,700人が負傷した旨報じられている。


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